解説
数多くの美人画を残した大正ロマンを代表する画家、竹久夢二の真実に迫る人間ドラマ。絵画店を営みながら妻と息子の3人で暮らす夢二は、芸術家としての理想に悶々とした日々を過ごしていた。ある日、運命の女性・彦乃と出会った夢二は彼女との愛に溺れてゆく。出演は「案山子とラケット 亜季と珠子の夏休み」の駿河太郎、「KIRI 「職業・殺し屋。」外伝」の小宮有紗、「テラフォーマーズ」の加藤雅也、「イン・ザ・ヒーロー」の黒谷友香。監督・脚本は「MOON DREAM ムーン・ドリーム」の宮野ケイジ。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画評論家北川れい子“夢二”をナルシストとして描くのは作り手側の自由だが、この作品の場合、夢二以上に監督自身がナルシストで、自分の演出に妙に溺れているのには... もっと見る
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映画文筆系フリーライター、退役映写技師千浦僚こういう準時代劇はよほど美術を突き詰めないかぎりつくり手も観客も、なにか見た目が薄いのではないかという思いを拭えないが(これをクリア出来てるのは清順「夢二」)、... もっと見る
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映画評論家松崎健夫本作がシネマスコープサイズで撮影されている所為、それは夢二とふたりの女性との関係性を視覚化させる点にある。例えば、関係性が密接になるにつれて、ふたりの姿は横長の... もっと見る
「夢二 愛のとばしり」のストーリー
大正時代。竹久夢二(駿河太郎)は、美人画のモデルとなった妻・たまき(黒谷友香)と息子の3人で絵画の店を営みながら暮らしている。生活のために絵を描くことを選択した夢二だったが、現実的な日常にどこか不満を抱く芸術家としての自分との葛藤に筆の進まない日々。だが男としては妖艶な色気を放ち、女性ファンを惹き付けていた。そんなある日、運命の女性・彦乃(小宮有紗)と出会った夢二は彼女との愛に溺れてゆく。たまきは家を顧みない夫の変化に苦しみ、やがて夫婦生活は崩壊をきたしてしまう。そして、夢二の思いは一途に彦乃へと向かうのだが……。
「夢二 愛のとばしり」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「夢二 愛のとばしり」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 伝記 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2016年7月30日 |
上映時間 | 108分 |
製作会社 | (制作:ストームピクチャーズ/企画:メディプロックス) |
配給 | ストームピクチャーズ(配給協力:ベストブレーン) |
レイティング | R-15 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://yumeji-ai.jp/ |
コピーライト | (C)2015映画「夢二~愛のとばしり」製作委員会 |
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