ロブスター
ろぶすたー THE LOBSTER
解説
独り者は動物に変えられる近未来を舞台としたSF。監督は「籠の中の乙女」のヨルゴス・ランティモス。出演は「トータル・リコール」のコリン・ファレル、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ。第68回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。共同脚本は、「籠の中の乙女」でも共同執筆したエフティミス・フィリップ。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
どうしたらこんな設定を思いつくんだろう。思いついたとしても、どのように実際の世界と繋げていくのだろう。45日間の間に相方を見つけないと動物に変えられるとか、独身主義のグループでの生活とか、森の生活から都会に出かけて普通の人のように振る舞うとか。前半の同伴者をなくした人達のホテルの設定とか、そこから逃げて森の独身主義グループの中とかは、まだSFとして、現実世界から離れた世界として見ることが出来るのに、森から都会に出て、現実世界の中でおかしな設定が進行していく、ラストのシーンもどこかファミレスみたいなところで終わるのも現実世界の中だ。これまで見た彼の作品は「女王陛下のお気に入り」を覗いて、「聖なる鹿殺し」も「籠の中の乙女」も現実の世界と奇妙な世界の境界がなく、我々のすぐそこに変な世界があるように描いている。それを面白いとみるのか、気味悪いとみるかは見る人によって異なるだろう。私はこれを変態と呼ぶ。
映画の概略ストーリーを見ると、独身者は45日以内にパートナーを見つけないと動物に変えられる、という世界のお話。そんな無理にパートナー探ししないで、男女混合、乱交okの社会にしたら?そうしたら、パゾリーニの世界に近づけたかも。
レイチェル・ワイズさん、久しぶりに見ました。彼女、主演の「否定と肯定」やインディ・ジョーンズのパクリ映画「ハムラプトラ」にも出ていたけど、「スターリングラード」に出ていた彼女が好きだな。
「ロブスター」のストーリー
近未来。独身者は身柄を確保され、送られたホテルで45日以内にパートナーを見つけなければ、自分で選んだ動物に変えられて森に放たれることになる。独り身になったデヴィッド(コリン・ファレル)もホテルに送られるが、そこには狂気の日常が潜んでいた。しばらくして、“独り者たち”が暮らす森へ逃げ出したデヴィッドは、そこで恋に落ちるが、それは“独り者たち”のルールに反していた……。
「ロブスター」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ロブスター」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | SF ドラマ |
製作国 | アイルランド イギリス ギリシャ フランス オランダ アメリカ |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2016年3月5日 |
上映時間 | 118分 |
配給 | ファインフィルムズ |
レイティング | R-15 |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.finefilms.co.jp/lobster/ |
コピーライト | (C)2015 Element Pictures, Scarlet Films, Faliro House Productions SA, Haut et Court, Lemming Film, The British Film Institute, Channel Four Television Corporation. |
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