解説
民主化勢力弾圧のため学生らが不当逮捕され、当時弁護士だった盧武鉉元大統領が受け持った釜林事件を題材にした人間ドラマ。クッパ店の息子ジヌが突如逮捕され、彼の変わり果てた姿を見た税務弁護士ソン・ウソクは、誰もが避けるこの事件の弁護を引き受ける。監督は、本作が初長編作品となるヤン・ウソク。「スノーピアサー」のソン・ガンホが事件をきっかけに人権派に変わる弁護士を演じ、第35回青龍映画賞主演男優賞を獲得。アイドルグループ『ZE:A』のイム・シワンが不当逮捕されたジヌを演じる。一般公開に先駆け、新宿シネマカリテの特集企画『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016』にて先行プレミア上映(上映日:2016年8月6日)。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画ライター中西愛子故・廬武鉉元大統領の弁護士時代を描いた社会派人間ドラマ。学歴もコネもない彼は、やがて身ひとつで税務弁護士にのし上がるが、ある事件をきっかけに人権弁護士へと転身す... もっと見る
「弁護人」のストーリー
1980年代初め。釜山で税務弁護士をしているソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、学歴こそないものの実力を身につけ、今や多くの案件を抱えている。大手企業から声がかかり、ついに全国区の弁護士になろうとしていた折、ウソクが駆け出しの頃にお世話になったクッパ店の息子ジヌ(イム・シワン)が事件に巻き込まれたとの話を聞く。店主スネ(キム・ヨンエ)の痛切な思いに動かされ拘置所にジヌと面会しに行くと、彼は信じがたい姿になっていた。ウソクは誰も弁護を引き受けようとしないこの事件を受け持つことにするが……。
「弁護人」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「弁護人」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 韓国 |
製作年 | 2013 |
公開年月日 | 2016年11月12日 |
上映時間 | 127分 |
配給 | 彩プロ(提供:彩プロ=スプリングハズカム) |
レイティング | 一般映画 |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.bengonin.ayapro.ne.jp/ |
コピーライト | (C)2013 Next Entertainment World Inc. & Withus Film Co. Ltd. All Rights Reserved. |
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