解説
アメリカン・インディ界の気鋭ショーン・ベイカー監督が、アナモレンズを装着した3台のスマートフォンだけで撮影したコメディドラマ。ロサンゼルスのクリスマス・イブを舞台に、トランスジェンダーの女性二人が抱える厳しい現実や切ない友情、恋愛を映し出す。ショーン・ベイカーが企画のリサーチ中にロサンゼルスの裏通りで出会ったトランスジェンダーの女性、キタナ・キキ・ロドリゲスとマイヤ・テイラーを役者として起用。実生活でも親友同士の二人の経験を基に、『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』でもタッグを組んだクリス・バーゴッチと共に脚本を書き上げた。第28回東京国際映画祭ワールドフォーカス部門正式出品。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
お金がなく、低予算で作成された映画だから、なかなか話を広げられなくて。
主人公達のほぼ半日を描いた作品。
映画を見始めて、タクシー運転手とどう繋がってくるのかと思って見ていたが、なるほどね、と。
とにかくロサンゼルスの下町の猥雑さが見えてくる。最下層で生きる人達は大変だなあ。地方から出てきて娼婦とならざる得ない女性達も大変だ。
登場人物達がその日暮らしを送っているようで、生きていくのに精一杯で、そこから抜け出す気力も起きないか。
もっと予算があって、時間もあれば、膨らみもあったかもしれないが、これはこれで小品でいいかも。
「タンジェリン」のストーリー
太陽が照り付け、夏のようなロサンゼルスのクリスマス・イブ。トランスジェンダーのシンディ(キタナ・キキ・ロドリゲス)とアレクサンドラ(マイヤ・テイラー)が、街角のドーナツショップで1個のドーナツを分け合っている。28日間の服役を終え、出所間もない娼婦シンディは、自分の留守中に恋人が浮気したと聞きぶち切れ。一方、歌手を夢見る同業のアレクサンドラは親友をなだめつつも、その夜に小さなクラブで歌う自分のライブのことで頭がいっぱいだ。そんななか、彼女たちの仕事場の界隈を流すアルメニア人移民のタクシー運転手ラズミック(カレン・カラグリアン)も巻き込んで、それぞれのカオティックな1日がけたたましく幕を開ける……。
「タンジェリン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「タンジェリン」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2017年1月28日 |
上映時間 | 88分 |
配給 | ミッドシップ |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://tangerinefilm.jp/ |
コピーライト | (C)2015 TANGERINE FILMS, LLC ALL RIGHTS RESERVED |
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