人類遺産

じんるいいさん HOMO SAPIENS
上映日
2017年3月4日

製作国
オーストリア ドイツ スイス

制作年
2016
上映時間
94分

レーティング

check解説

「いのちの食べかた」のニコラウス・ゲイハルターが、4年の歳月を費やし、日本を含む世界70カ国以上に及ぶ廃墟の風景を独特の映像美で切り取ったドキュメンタリー。一切の説明を排した誰もいない廃墟の風景から、臨場感と不思議な生命力が伝わってくる。第66回ベルリン国際映画祭でフォーラム部門に出品された。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】人類遺産

TVで観る

この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映像演出、映画評論
    荻野洋一
    世界中の廃墟の実景が、20秒程度の等間隔で自動スライドのように写し出される。虫や鼠は写るが、人間は一度も写らず。人類滅亡後の風景はかくやと思わせる未来の透視図。... もっと見る
  • 脚本家
    北里宇一郎
    廃墟の風景が固定されたキャメラで捉えられる。画面は数十秒ごとに転換されていく。ただ、それだけの九四分。最初は、ここどこだろうと思う。福島の無人の駅とか町とかが映... もっと見る
  • 映画ライター
    中西愛子
    アメリカ、ブルガリア、日本、アルゼンチン……。人類が踏み込み、捨て去った世界の70ヶ所以上に及ぶ廃墟が風景としてひたすら映し出される... もっと見る

「人類遺産」のストーリー

何の説明もなく、圧倒的な映像美の中に作り上げられた人物すら登場しない究極の世界観。高度成長期を支えたマンモス団地、子供たちの楽園だったテーマパーク、観客の拍手が反響した大劇場。人間がいなくなった後を緑が覆い、鳥が飛び、風が吹きすさぶ……。誰もいない廃墟の風景から、まるでその場にいるかのような臨場感と不思議な生命力が伝わってくる。私たちが見ている光景は過去の産物なのか?それともこれが未来の世界なのか?そもそも人類がこの地球に存在する意味とは何なのか?“棄てられた風景”が、今静かに語りかける……。

「人類遺産」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「人類遺産」のスペック

基本情報
製作国 オーストリア ドイツ スイス
製作年 2016
公開年月日 2017年3月4日
上映時間 94分
配給 エスパース・サロウ
レイティング
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト http://jinruiisan.espace-sarou.com/
コピーライト (C)2016 Nikolaus Geyrhalter Filmproduktion GmbH

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2017年3月下旬映画業界決算特別号 REVIEW 日本映画&外国映画 「人類遺産」