ブレンダンとケルズの秘密
ぶれんだんとけるずのひみつ THE SECRET OF KELLS
解説
「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」のトム・ムーア監督による長編デビュー作。アイルランドの国宝で、世界で最も美しい本と称される『ケルズの書』をモチーフに、聖なる書を完成させようとする少年修道士ブレンダンと妖精の少女アシュリンの冒険を映し出す。声の出演は「夜に生きる」のブレンダン・グリーソン、「フィオナの海」のミック・ラリー。音楽は「ソング・オブ・ザ・シー のうた」のブリュノ・クレとKiLA。第82回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート作品。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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批評家。音楽レーベルHEADZ主宰佐々木敦「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」もここで評したのだが、あの独特のタッチはこの第一作から完全に確立している。監督トム・ムーアはアイルランド人で、本作でもケルト... もっと見る
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「ブレンダンとケルズの秘密」のストーリー
9世紀のアイルランド。ケルズ修道院ではバイキングの襲来に備え、周囲の塀を作る大規模な工事が続いていた。ここで暮らす12歳のブレンダン(声:エヴァン・マクガイア)は、赤ん坊の時に親をバイキングに殺され、おじであるケルアッハ修道院長(声:ブレンダン・グリーソン)に育てられてきた。ブレンダンは修道院を出ることを院長に禁じられているが、外の世界への好奇心を押さえることができないでいた。そんなある日、バイキングに襲われたスコットランドのアイオナ島から高名な修道士エイダン(声:ミック・ラリー)が、一冊の『聖なる書』を携え逃れて来る。その本には隠された知恵と力が秘められていた。本を完成させるためブレンダンは、インクの原料となるある植物の実を探しに不思議な生き物が隠れ住む魔法の森へと向かう。オオカミの妖精アシュリン(声:クリステン・ムーニー)の助けを得て、ブレンダンは無事に実を持ち帰るが、バイキングの襲来がケルズにも迫っていた。ブレンダンは本の力によって迫りくる闇を打ち砕き、世界に光を取り戻すことができるのか……。
「ブレンダンとケルズの秘密」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ブレンダンとケルズの秘密」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 冒険 ファンタジー |
製作国 | フランス ベルギー アイルランド |
製作年 | 2009 |
公開年月日 | 2017年7月29日 |
上映時間 | 75分 |
配給 | チャイルド・フィルム=ミラクルヴォイス(提供:カートゥーン・サルーン=チャイルドフィルム=ミッドシップ=ミラクルヴォイス) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://secretofkells.com/ |
コピーライト | (C) Les Amateurs, Vivi Film, Cartoon Saloon |
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