解説
童話『ハーメルンの笛吹き男』に着想を得たSFファンタジー。ある夏の朝、東京では雪が降り、電気などのライフラインが途絶する。まみが目を覚ますと、謎の少女ベアが現れる。彼女は、1284年にハーメルンで笛吹き男にさらわれた子どもたちの一人だった。監督は、「虹色★ロケット」の伊藤峻太。
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「ユートピア(2018)」のストーリー
ある夏の朝の東京。まみ(松永祐佳)が目を覚ますと、外には雪が降り、二段ベッドの上に謎の少女ベア(ミキ・クラーク)が現れる。電気や水などのライフラインが途絶し、混乱するなか、言葉の通じないベアに妙な懐かしさを覚えたまみは、彼女に惹かれていく。ベアは火、音楽、宗教、お金、軍隊など争いのもとになるものがない平和な国なら来たという。そこは“ユートピア”だと確信したまみは、その国に強く憧れる。二人は、絵本『ハーメルンの笛吹き男』にたどり着き、ベアが1284年にドイツのハーメルンで笛吹き男マグスにさらわれた130人の子どもたちの一人だったことが分かる。そのころ、東京の子どもたちが少しずつ姿を消していた。“渡り”と呼ばれる空間的に鎖国されたユートピアからの移動に巻き込まれたユートピア人、エアリ、コニ、ハロウたちも次々と現れ、力を合わせてマグスを探していると、マグスを追いかけて同じく渡りに巻き込まれたユートピアの指揮官オールデにより、ユートピアに関する隠された真実が明かされる。それは、ユートピアの地下には火が隠されており、それを燃やし続けるのが奴隷の子どもたちの仕事だというものだった。ここには自分の居場所がないと知ったベアは、ユートピアの地下で生きているかもしれないハーメルンの子どもたちを救いたいと望むが、火がなくなればユートピアは滅びる可能性があると苦悩する。エアリとコニは火の存在を隠していた政府に不信感を抱くが、同時に望郷の念との間で揺れ動く。そんななか、笛吹き師たちの反撃でベアが倒れる。マグスの力によってベアの悲しい過去を知ったまみは、決死の思いで笛を奪い、昏睡状態のベアを助ける。ベアたちは子どもたちを解放するために、隠された車両基地に向かう。
「ユートピア(2018)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ユートピア(2018)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | SF ファンタジー ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2018年4月28日 |
上映時間 | 104分 |
製作会社 | 「ユートピア」製作委員会(トリウッド=AXsiZ=芸術家族ラチメリア・カルムナエ) |
配給 | トリウッド |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://latichalu.com/utopia |
コピーライト | (C) UTOPIA TALC 2018 |
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