解説
第一次大戦後の不況時のアメリカを背景に、ニューヨークでアメリカン・ドリームを実現させようとした実在の四人の若者達の姿を描く。製作は「3人のゴースト」「800万の死にざま」のスティーヴ・ロス。脚本は「運命の逆転」でロサンゼルス映画批評家協会の脚本賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされたニコラス・カザンと本作でデビューを飾ったマイケル・メイハーン。監督は、コマーシャル界のトップ演出家として知られるマイケル・カーベルニコフ。撮影は「僕の美しい人だから」のラヨシュ・コルタイ。美術は「ディック・トレイシー」のリチャード・シルバート。音楽は「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のマイケル・スモール。衣装デザインは、「危険な情事」「ウォール街」のエレン・ミロジニック。編集は「ダークマン」のスコット・スミス。主演は「ヤングガン2」「ロビン・フッド<プリンス・オブ・ウェールズ>」のクリスチャン・スレイター、「ダルク家の三姉妹」のパトリック・デンプシー、人気テレビシリーズ「21・ジャンプ・ストリート」で一躍有名になったリチャード・グリーコ、「ソープディッシュ」「ドアーズ」のコスタス・マンディラー。共演は「アマデウス」のF・マーリー・エイブラハム、「コックと泥棒、その妻と愛人」のマイケル・ガンボン、アンソニー・クイン、ララ・フリン・ボイルなど。
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「モブスターズ 青春の群像」のストーリー
1917年。ニューヨークは、ドン・ファレンザーノ(マイケル・ガンボン)と、ドン・マッセリア(アンソニー・クイン)という二大勢力のギャングたちに牛耳られていた。チャールズ・ルチアーノ(クリスチャン・スレーター)は、自分の父がファザレーノに脅迫されるのを見ながら幼少を過ごしたこともあり、友人がギャングに殺されたときにはファザレーノとマッセリアに復讐することを決意していた。ある日、ルチアーノと彼の友人のフランク・コステロ(コスタス・マンディラー)は、マイヤー・ランスキー(パトリック・デンプシー)というユダヤ人の若者を、いつかのギャングから救った。これを機にルチアーノ、コステロ、ランスキー、ランスキーの友人ベンジャミン・シーゲル(リチャード・グリーコ)は、一つのグループとして暗黒街で活躍することになった。ルチアーノはグループのボスになり、スコッチの売買を始め、密造酒で100万ドルを稼ぐようになった。若き新勢力として頭角を現してきたルチアーノたちに、ファザレーノが注目しないわけがなく、早速、傘下に入るようにとの話が四人に持ちかけられた。しかし、それはファザレーノらに命を預けることを意味していた。ルチアーノはマッセリアの傘下に入ることにし、組織のナンバー2として権力を握ることになった。誰も信用することのできない世界に足を踏み入れてしまったルチアーノにとってただ一つの心の安らぎはクラブのショー・ダンサー、モーツ(ララ・フリン・ボイル)の存在だったが、それもつかの間、禁酒法が解かれるとの噂が流れ出し、暗黒街の動きは慌ただしくなってくるのだった。ファザレーノは再び、ルチアーノに仲間になるよう話を持ちかけ、ルチアーノの仲間ランスキーとシーゲルを殺すことを提案してきた。断ったルチアーノはファザレーノ一味から手ひどいリンチを受け、瀕死の重症を負った。ルチアーノはマッセリアのもとに帰り、ファザレーノを殺そうと思ったが計画が失敗したと嘘をつき、信用を取り戻した。そして銃撃戦からマッセリアを守る芝居をうち、隙を見てマッセリアを抹殺した。ファザレーノは暗黒街のボスとなり、ルチアーノはナンバー2になった。しかし、ファザレーノは殺し屋をルチアーノの部屋に差し向けていた。ルチアーノのかわりに恋人モーツが殺された。最愛の人を失ったルチアーノは深い悲しみに暮れるが、ランスキーたちに励まされ、ついにファザレーノを倒すのだった。
「モブスターズ 青春の群像」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「モブスターズ 青春の群像」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1991 |
公開年月日 | 1991年12月14日 |
製作会社 | スティーブ・プロダクション=ユニバーサル映画作品 |
配給 | UIP |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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