500年の航海
ごひゃくねんのこうかい BALIKBAYAN #1- MEMORIES OF OVERDEVELOPMENT REDUX VI
解説
フィリピンの鬼才キドラット・タヒミックが35年もの歳月を費やして完成させたドキュメンタリードラマ。大航海時代、史上初の世界一周に挑み、途中で命を落としたマゼランに代わって、偉業を達成したのはその奴隷エンリケだったという説に基づく一大叙事詩。監督のキドラット・タヒミックがエンリケを演じていたが、途中で交代した。第65回ベルリン国際映画祭カリガリ賞受賞作。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ライター石村加奈制作期間35年の大作らしく、ラストシーンが2度ある(!)という複雑怪奇な構成。頭を柔らかくして、拝見すべし(「幸福な国に歴史はない」というフィリピン人の言葉を引... もっと見る
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映像演出、映画評論荻野洋一今年77歳となるタヒミックの映画作法はいよいよ無手勝流の極意に達し、本作の製作期間が35年間に及んだのも、本人曰く「宇宙の声を聞いたから」である。500年前のマ... もっと見る
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脚本家北里宇一郎恥ずかしながらタヒミック初見参。マゼランと世界一周航海をともにしたフィリピン人奴隷が主人公。さぞかしスケールの大きい画面が展開されると思ったが、裏庭で何やらゴチ... もっと見る
「500年の航海」のストーリー
マゼランの世界一周の後、その奴隷だったエンリケは自由の身となり、故郷ルソン島イフガオに戻った。1523年、エンリケは生まれた村で世界一周の思い出を振り返る……。始まりは、風で吹き飛ばされ、エンリケが海に落ちたことだった。海賊に拾われたエンリケは、マラッカの市場で中国商人に売られる。ここでマゼランに買われ、奴隷となったエンリケはヨーロッパへ。しばらくして、マゼランがスペイン王室の許可を得て世界一周の大航海に出ると、主人と共に旅立つことに。だが、1521年、自らが発見したフィリピンのマクタン島に辿り着いたマゼランは、原住民との戦いで命を落とす。主人の死後、自由の身となったエンリケは、故郷の村を目指すが……。
「500年の航海」の写真
「500年の航海」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「500年の航海」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 歴史劇 ドラマ |
製作国 | フィリピン |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2019年1月26日 |
上映時間 | 161分 |
配給 | シネマトリックス |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://cinematrix.jp/tahimik_japan/ |
コピーライト | (C)Kidlat Tahimik |
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