存在のない子供たち
そんざいのないこどもたち CAPERNAUM
解説
カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したヒューマンドラマ。わずか12歳の少年ゼインは、両親を相手に裁判を起こす。裁判長から、その罪を尋ねられた彼は、 “僕を産んだ罪”と答える。中東の貧民窟で生まれたゼインが、両親を訴えるに至った経緯とは……。監督は「キャラメル」のナディーン・ラバキー。出演者の大半は、役柄に近い境遇にある素人を集めて撮影が行われた。主演のゼイン・アル・ラフィーアは、シリアからの難民として、家族と共に逃れたレバノンで暮らした経験を持つ。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
「存在のない子供たち」のストーリー
わずか12歳で裁判を起こしたゼイン(ゼイン・アル・ラフィーア)が訴えた相手は、自分の両親だった。裁判長から、“何の罪で?”と聞かれた彼は、まっすぐに前を見つめて“僕を産んだ罪”と答える。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったため、自分の誕生日も知らず、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで、両親から劣悪な労働を強いられていた。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、大人たちが作ったさらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来は……。
「存在のない子供たち」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「存在のない子供たち」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 社会派 ドラマ |
製作国 | レバノン フランス |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年7月20日 |
上映時間 | 125分 |
配給 | キノフィルムズ/木下グループ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://sonzai-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2018MoozFilms |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2020年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号 | 2019年 第93回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞 読者選出外国映画ベスト・テン |
2019年9月上旬号 | 読者の映画評 「存在のない子供たち」等力秀久/「海獣の子供」佐藤伸至/「COLD WAR あの歌、2つの心」原田隆司 |
2019年8月上旬号 |
「存在のない子供たち」 作品評 「存在のない子供たち」 エッセイ UPCOMING 新作紹介 「存在のない子供たち」 REVIEW 日本映画&外国映画 「存在のない子供たち」 |