解説
サッカーから派生した英国ユースカルチャー、カジュアルズの黎明期を背景にした青春ドラマ。1979年、給料をサッカーや音楽につぎ込むカーティは、ライブでギャング集団の一員であるエルヴィスと出会う。二人の間には誰も邪魔できない友情が芽生えるが……。毎週末にサッカースタジアムに通う英国労働者階級のファッションをFootball Casualと呼び、Casuals(カジュアルズ)がフーリガンの別称として用いられることもある。ケヴィン・サンプソンの小説を基に、ポストパンク時代の若者たちのエナジーを「サリー 死霊と戯れる少女」のパット・ホールデンが活写。製作から11年の時を経て日本で劇場公開。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「アウェイデイズ」のストーリー
1979年、ポストパンク時代のマージーサイド。19 歳のカーティ(ニッキー・ベル)は1年前に母を亡くしており、郊外の中産階級の家で、悲しみにくれる父や血気盛んな妹モリー(ホリデイ・グレインジャー)と暮らしている。下級公務員として働いているが、収入を全てクラブ遊び、レコード、サッカー、ライブに費やしている。ある日エコー&ザ・バニーメンのライブで、かねてからカーティが魅了されていた悪名高いギャング集団パックの一員であるエルヴィス(リアム・ボイル)と出会う。ピーターストームにフレッドペリー、ロイスのジーンズ、そしてアディダスのスニーカーという出で立ちの彼らはスタジアムで常に問題を起こしており、エルヴィスはカーティにパックと付き合うことが危険であると警告。カーティのような芸術、音楽、詩、そして死について語り合える友人をずっと待ち望んでいたエルヴィスは、いつしかカーティに夢中になっていった。しかしカーティはエルヴィスの警告を聞かずにパックへの憧れをますます募らせ、危険な世界の扉を徐々に開いていく。ある遠征で成果をあげたもののパックのボスであるゴッドン(スティーブン・グレアム)に認められることはなく、謎に包まれた存在のエルヴィスが自分よりも尊敬を集めていることに苛立つカーティ。自分の思いが届かないことに苦悩するエルヴィス。次第に綻びは大きな傷になっていき……。
「アウェイデイズ」の映像
「アウェイデイズ」の写真
「アウェイデイズ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「アウェイデイズ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 青春 |
製作国 | イギリス |
製作年 | 2009 |
公開年月日 | 2020年10月16日 |
上映時間 | 105分 |
製作会社 | Red Union Films |
配給 | SPACE SHOWER FILMS |
レイティング | R-18 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://awaydays-film.com/ |
コピーライト | (C) Copyright RED UNION FILMS 2008 |
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