解説
世界最高峰の一流メゾン、ディオールのアトリエを舞台に、引退を目前に控えたお針子の女性と、夢を見ることさえ知らなかった移民二世の少女の人生が鮮やかに交差するヒューマンドラマ。監督はフランスで小説家としても活躍するシルヴィー・オハヨン。トリュフォーやゴダールらの作品でおなじみの大女優ナタリー・バイと、「パピチャ 未来へのランウェイ」「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」などのリナ・クードリが共演。境遇も年齢も正反対のふたりが、厳しいオートクチュールの世界で本当に大切なものを手に入れるまでを描く。映画の衣装デザイナーのキャリアを持ち、現在はオートクチュールのアトリエで働くジュスティーヌ・ヴィヴィアンの監修のもと、歴史に残る幻のドレスやムッシュー・ディオール直筆のスケッチ画など貴重なアーカイブ作品が登場するのも見どころ。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「オートクチュール」のストーリー
ディオールのオートクチュール部門のアトリエ責任者であるエステルは、次のコレクションを最後に退職が決まっている。準備に追われていたある朝、地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられてしまう。母親にうながされてバッグを返しに来た犯人は郊外に住む移民の少女ジャド。エステルは警察に突き出すかわりに、滑らかに動くその指にドレスを縫い上げる才能を直感し、ジャドを見習いとしてアトリエに迎え入れる。時に反発しながらも、時に母娘のように、そして親友のように、美の真髄を追い求め濃密な時間を過ごす二人だったが、ショーが1週間後に迫っていたある朝プレッシャーと過労からエステルが倒れてしまい……
「オートクチュール」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「オートクチュール」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2022年3月25日 |
上映時間 | 100分 |
製作会社 | Les films du 24=Les Productions du Renard==Les Productions Jouror |
配給 | クロックワークス=アルバトロス・フィルム |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://hautecouture-movie.com/ |
コピーライト | (C) 2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR |
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