解説
直木賞作家・島本理生の同名恋愛小説に、主演の松井玲奈が惚れ込み、「Dressing UP」の安川有果・監督×「愛なのに」の城定秀夫・脚本で映画化。顔の左側にアザがある主人公のアイコが自分の人生と向き合い、悩み考え、前に進んでいく様子を繊細に描き出す。アイコが好意を寄せる映画監督の飛坂逢太に「偶然と想像」の中島歩、出版社に勤務するアイコの友人役に「コンフィデンスマンJP」シリーズの織田梨沙、研究室の仲間役に「人間の時間」の藤井美菜、「うみべの女の子」の青木柚など、注目度の高い若手俳優が集まった。タイトルの「よだか」とは、宮沢賢治の童話「よだかの星」にも登場する“夜(よ)鷹(たか)”のこと。童話では醜い鳥といじめられていた夜鷹だが、その誰もが抱える「弱さ」を新しい視点で見直し、アイコと共に一歩前へ踏み出す力を与えてくれる。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画文筆系フリーライター。退役映写技師千浦僚ちょっといい話にとどまらぬ硬質な繊細さがある。あと速度も。ヨーロッパの恋愛映画には活発な議論や対決の姿勢がある。当事者同士がバンバン喋り、想いをぶつける。日本映... もっと見る
「よだかの片想い」のストーリー
前田アイコ(松井玲奈)は、顔の左側にアザがある。幼い頃、そのアザをからかわれたことがあり、恋や遊びはすっかりあきらめ、大学院でも研究ひと筋の毎日を送っていた。しかし、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本の映画化の話が進み、友人の編集者・まりえ(織田梨沙)の紹介で、監督の飛坂逢太(中島歩)と出会う。初めは映画化を断っていたアイコだったが、話をするうちに彼の人柄に惹かれていく。飛坂への片想いを自覚し、不器用に距離を縮めていくアイコ。しかし、飛坂の元恋人の存在、そして飛坂は映画化の実現のために自分に近づいたという疑心暗鬼が、アイコの「恋」と「人生」を大きく変えていくことになる。
「よだかの片想い」の映像
「よだかの片想い」の写真
「よだかの片想い」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「よだかの片想い」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2022年9月16日 |
上映時間 | 100分 |
製作会社 | 映画「よだかの片想い」製作委員会(製作幹事:メ~テレ/企画協力:グリック=SPOTTED PRODUCTIONS/制作プロダクション:ダブ) |
配給 | ラビットハウス |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | https://notheroinemovies.com/ |
コピーライト | (C)島本理生/集英社 (C)2021 映画「よだかの片想い」製作委員会 |
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