マリウポリ 7日間の記録

まりうぽりなのかかんのきろく MARIUPOLIS 2
上映日
2023年4月15日

製作国
リトアニア フランス ドイツ

制作年
2022
上映時間
112分

ジャンル
社会派 戦争

check解説

2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻によって、廃墟と化した東部ドンバス地方のマリウポリ。その戦禍の惨状で生きる人々の7日間を、私情や感傷を交えずに記録し、リアルに追体験させるドキュメンタリー。監督はリトアニア出身で、人類学者からドキュメンタリー監督に転身したマンタス・クヴェダラヴィチウス。2016年にマリウポリの人々の日々の営みを記録した「Mariupolis」(日本未公開)を発表した監督は3月に現地入りし、破壊を免れた教会に避難していた数十人の市民と生活を共にしながら撮影を開始した。カメラに収められたのは、死と隣り合わせの悲惨な状況下でも、普通におしゃべりを交わし、助け合い、祈り、料理をし、タバコを吹かし、また次の朝を待つ住民たちの姿だった。だが3月30日、監督は同地の親ロシア分離派に拘束され、殺害されてしまう。助監督だった監督のフィアンセによって撮影済みの素材は遺体とともに帰国し、製作チームが本作を完成させた。2022年5月、第75回カンヌ国際映画祭で特別上映され、ドキュメンタリー審査員特別賞受賞。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画監督/脚本家
    いまおかしんじ
    砲撃の音が止まない。ずっと「ドン! ドン!」と嫌な音がする。住人たちは、いつものことよとタバコを吸い冗談を言う。破壊された家の発電機を運び出す。片方の車輪がない... もっと見る
  • 文筆家/俳優
    睡蓮みどり
    人々の暮らし、日々の生活には絶え間なく轟音が響いている。まるで人が誰もいないかのような世界で、ひっそりと生き続ける人々。日本では未公開とのことだが、前作もマリウ... もっと見る
  • 映画批評家、都立大助教
    須藤健太郎
    製作経緯を抜きに見ることができず、やはり困惑する。撮影に同行し、作品を完成させた助監督によれば、マンタス・クヴェダラヴィチウスは戦禍を伝えるような遺体の撮影を拒... もっと見る

「マリウポリ 7日間の記録」の映像

「マリウポリ 7日間の記録」の写真

「マリウポリ 7日間の記録」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「マリウポリ 7日間の記録」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派 戦争
製作国 リトアニア フランス ドイツ
製作年 2022
公開年月日 2023年4月15日
上映時間 112分
製作会社 Easy Riders Films=Twenty Twenty Vision=Studio Uljana Kim=Extimacy Films
配給 オデッサ・エンタテインメント=TOMORROW Films.(配給協力:アーク・フィルムズ)
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 5.1ch
公式サイト https://www.odessa-e.co.jp/mariupoli7days/
コピーライト (C)2022 EXTIMACY FILMS, STUDIO ULJANA KIM, EASY RIDERS FILMS, TWENTY TWENTY VISION

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2023年5月上・下旬合併号 REVIEW 日本映画&外国映画 「マリウポリ 7日間の記録」
2023年4月下旬特別号 「マリウポリ 7日間の記録」 作品評
「マリウポリ 7日間の記録」 インタビュー ナディア・トリンチェフ[プロデューサー]
「マリウポリ 7日間の記録」 コラム 「プーチンより愛を込めて」
UPCOMING 新作紹介 「マリウポリ 7日間の記録」