僕のワンダフル・ジャーニーの映画専門家レビュー一覧

僕のワンダフル・ジャーニー

最愛の飼い主と再会したい一心で生まれ変わりを繰り返した犬ベイリーの旅路を描いた「僕のワンダフル・ライフ」の続編。再会したイーサンと共に幸せに過ごしていたベイリー。彼の孫娘CJを守るという新たな使命を得て、再び何度も生まれ変わりながら奔走する。監督はドラマ『フレンズ』『モダン・ファミリー』のゲイル・マンキューソ。前作を手がけたギャヴィン・ポローン監督は製作として参加している。前作に引き続きデニス・クエイドがベイリーと再会したイーサンを演じる。
  • アメリカ文学者、映画評論

    畑中佳樹

    ペットの犬が人間の声でセリフを喋るのがどうにも頂けない。そこでためしに頭の中でその声を消しながら見てみた。私はどんな映画を見たと思う? もの言わぬわが犬が、もしかしたらあの犬の、そしてあの犬の生まれ変わりではないか、と最後に人間が(観客と共に)発見する、それはそれは感動的な映画であった。ヒロインのCJが小学生から高校生へ一瞬で成長しているギターを結び目にした演出が素晴らしい。犬が喋らなければ、彼女の弾き語りをもっと聞けたのに。

  • ライター

    石村加奈

    4匹の犬それぞれにかわいいが、最初に登場するベイリー(おでこの白いハート模様がかわいい!)の芸達者ぶりには舌を巻いた。イーサンに合わせて伸びをするなど、ナチュラルな魅力で、犬が喋るというファンタジックな作品世界に観客を誘う。しかしながら「人を愛するのが(犬生の)究極の目的」とし、飼い主との約束を守るべく、輪廻転生を繰り返す健気な犬たちに比べて、人間の身勝手さには哀しくなってしまう。安楽死や交通事故など、人間の都合で、犬たちが死を迎える展開は酷い。

  • 映像ディレクター/映画監督

    佐々木誠

    同じ主人に尽くすため、生まれ変わって何度も「犬生」をやり直す健気な犬の冒険。前作を観ておらず、いわゆる動物映画にもほとんど興味がないのだが、最後まで楽しく観られたのは、とにかく語り部を“演じる”犬たちが魅力的だからだろう。彼ら(?)の脚本に沿った動きと自由な行動に合わせて作ったであろうシーンを無理なく混在させた演出、構成が秀逸だった。人間たちのドラマはかなりベタだったが、犬目線で語られると気持ち良くハマる、という発見もあった。

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