スケアリーストーリーズ 怖い本の映画専門家レビュー一覧
スケアリーストーリーズ 怖い本
「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロが企画・製作・原案を務め、ベストセラー児童書シリーズを映画化したホラー。町外れの幽霊屋敷に忍び込んだ子どもたちは、怖い話が綴られた本を見つける。その次の日から、子どもがひとりずつ消えていく。監督は、「ジェーン・ドウの解剖」のアンドレ・ウーヴレダル。
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ライター
石村加奈
なるほど、子供の頃に読んでいたら、間違いなくトラウマになっていたであろう“怖い本”をG・d・トロ監督原案&プロデュースで完全映画化。特殊メイク業界最高のスタッフが集結し、再現されたモンスターの数々(いちばん怖かったのはルースのエピソード)、ベローズ家の荘厳な幽霊屋敷等、視覚的に“おどろおどろしい”世界を完成させた。実世界に居場所がなく、物語世界に迷い込んでゆく(しか術のない)少女ステラの切実さも、シックスティーズのなつかしい世界観に合っている。
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映像ディレクター/映画監督
佐々木誠
映画好きであれば誰でも子供の頃観てトラウマになっているホラー映画のシーンがあると思うが、私の場合は「ポルターガイスト」の顔を洗っていたら皮膚が?がれていく場面がそれ。本作は、児童文学の映画化ということで、そういった子供心に忘れられない恐怖シーンがてんこ盛りだ。もういい大人なので、そこまで怖がることはなかったが、後半、プロデューサーのデルトロらしい恐怖と笑いが一体となった悪夢のようなシチュエーションがあり、それだけでも観る価値はある。
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