メインストリームの映画専門家レビュー一覧

メインストリーム

フランシス・F・コッポラの孫、ジア・コッポラ監督×アンドリュー・ガーフィールド主演による問題作。YouTube動画をアップロードしているフランキーは、ある日、風変わりな青年リンクと出会い、作家志望の友人ジェイクを巻き込み本格的に映像制作を始めるが……。共演は、ユマ・サーマンとイーサン・ホークを両親にもち、歌手・モデルとしても活躍中のマヤ・ホーク、「キル・チーム」のナット・ウルフ。
  • 映画監督/脚本家

    いまおかしんじ

    主人公の男がムカついてしょうがなかった。こんな男に惹かれていくヒロインにも納得いかなかった。男の行動がよくわからない。何を考えて、どういう風に生きてきたか見えない。キザでお調子者で下品。こいつのどこが面白くてカリスマになっていくかが分からない。人気者のYouTuberってこんな感じなんだろうか? 多分生理的にこの男が受け入れられないだけかもしれないが、見ているのが辛かった。ラストの展開、あれが最初にあればと思った。男の本心が見えたかもしれない。

  • 文筆家/女優

    睡蓮みどり

    劇中でYouTuberが作る動画の面白さが全く理解できず、中盤は完全においてけぼりに。監督と同い年なのだが、自分が古い人間に思えてちょっと悲しい。あのノリについていけたらもっと一体感を味わえたかもしれない。それっぽいけど実際は中身のないネット世界にありがちな人物像をアンドリュー・ガーフィールドが見事に演じていてはまり役。「アンダー・ザ・シルバーレイク」もそうだったけど、少しクセのある役が本当に上手。リアルと非リアルの境目の曖昧さがリアルに描かれていた。

  • 映画批評家、東京都立大助教

    須藤健太郎

    ミスキャストか。俳優と役柄が合っていない。始終ちぐはぐである。そう、アンドリュー・ガーフィールドのことだ。その演技はまるで「ジョーカー」のホアキン・フェニックスのようだと宣伝されていたが、そういう比較をするなら「スーサイド・スクワッド」でジョーカーをあてがわれた不運なジャレッド・レトのたぶん間違い。スコセッシもデ・ニーロも別に好きじゃないけど、「キング・オブ・コメディ」が懐かしい。はちゃめちゃだったサンドラ・バーンハートをふと思い出す。

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