トランスフォーマー ビースト覚醒の映画専門家レビュー一覧

トランスフォーマー ビースト覚醒

日本発コンテンツによるSFアクション「トランスフォーマー」、その新たなシリーズが始動。1994年、あらゆる星を丸呑みにして食べ尽くす“ユニクロン”が地球を標的にしていた。オプティマスプライムたちは、地球を救う新たな希望“ビースト”とともに立ち上がる。出演は「イン・ザ・ハイツ」のアンソニー・ラモス、『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』のドミニク・フィッシュバック。監督は「クリード 炎の宿敵」のスティーブン・ケイプル・Jr.。
  • 編集者/東北芸術工科大学教授

    菅付雅信

    「トランスフォーマー」最新作はスタッフ&キャストを一新。マイケル・ベイ、マーク・ウォールバーグのような高額ギャラの監督&スターがいない分、以前よりもダウンサイジングした印象。話は相変わらずの変形ロボットプロレス状態。VFXは変わらず見事だが、もはや驚きはない。そしてプロレスのような終わり方とプロレス興行のような継続の匂わせ方。いかんせん俳優陣と脚本が弱すぎて、映画というよりロボット玩具の長尺PR映像と捉えたほうがいいのかも。

  • 俳優、映画監督、プロデューサー

    杉野希妃

    変形ロボットにあまり興味を持てず、スルーし続けてきたトランスフォーマーシリーズ。初見でもその変形ぶりに目を奪われたが、ロボットが多すぎて各々の活躍があまり目立たず、誰がどこにいるのか分かりにくい。予定調和の展開に、前時代的な善悪の対立構造。なぞることが正義だとしてもビジュアル以外で新しい何かを感じ取りたかった。ヒロイン・エレーナが怖がりの考古学オタクという魅力的なキャラなのに、深掘りされないので彼女の後日談にいまいち盛り上がれないのも残念。

  • 翻訳者、映画批評

    篠儀直子

    このシリーズを観るのが久しぶりすぎて設定をかなり忘れてしまっていたが、「クリード 炎の宿敵」を手掛けたスティーヴン・ケイブル・Jrは、各キャラ(オートボットとビーストも含む)の個性を立てながら、インディ・ジョーンズっぽいくだりまで交えて軽快に話を展開。立体的なアクションのスペクタクルに息をのむ。エンドクレジット除いて2時間足らずで話が終わるのと、人死にがないのがファミリー映画として優秀。この映画を入り口に映画好きになるお子さんがいてもいいなと思う。

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