ヴェノム:ザ・ラストダンスの映画専門家レビュー一覧

ヴェノム:ザ・ラストダンス

スパイダーマンの宿敵ヴェノムを主役にした「ヴェノム」シリーズ最終章となるアメコミ映画。ヴェノムの秘密を知るシンビオートの創造神“ヌル”が宇宙から飛来。一方、一心同体で過ごしてきたエディとヴェノムは、特殊部隊に狙われる。2人に迫る最大の脅威。出演は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のトム・ハーディ、「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォー。監督は、シリーズの脚本や製作総指揮を務めてきたケリー・マーセル。
  • 俳優

    小川あん

    初ヴェノム。ご無沙汰マーベル。飽きさせないのは、凄い。ただ、いつも気になるのがシリーズものは遡ったら、初期が一番面白いこと。本シリーズでいえば、初期の地味さが、人かエイリアンかそのどちらの描写に注視するかの迷いが見えて、個人的には、そちらのほうが面白かった。キャラクターとしての人気から、ヴェノムの存在が派手になる。それにつれて、周囲の人物が死闘バトルのために出動する派遣要員にしか見えなくなってしまう。その時はその時で、盛り上がりはするのだけれど。

  • 翻訳者

    篠儀直子

    ファーストシーンの見せ方があまりにぱっとしないので、早々に「こりゃだめだ」となり、キャラクターの魅力とコミカルなシーンで興味をつないで観ていたら、登場人物全員エリア51に勢ぞろいしてからの怒濤のバトルスペクタクルが意外によくできていて、突然評価が爆上がり。『ムー』を愛読していそうなおじさんが率いるファンキーな一家が、もう少し本筋にからんでもよさそうだけど。エディとヴェノムの掛け合いは今回も楽しく、いつまでも見ていたくなるコンビなのだが、ほんとにこれでラストなの?

  • 編集者/東北芸術工科大学教授

    菅付雅信

    マーベルコミックのダークヒーロー「ヴェノム」シリーズ3作目。地球外生命体の創造主である邪神ヌルが登場し、主人公エディとヴェノムがメキシコ?アメリカと国を越えて闘いを繰り広げる。本シリーズはトム・ハーディ演じるエディと彼に寄生するヴェノムのコミカルな二人羽織/腹話術状態が売りなのだが、それがかなりマンネリ化。アクションはほぼVFXに依存しているのでドキハラするわけでもなく、VFX二人羽織漫才、しかもネタ切れに付き合わされている気分になる。

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