阿部サダヲ アベサダオ

  • 出身地:千葉県松戸市
  • 生年月日:1970/04/23

略歴 / Brief history

千葉県松戸市の生まれ。本名・阿部隆史。市立松戸高校を卒業後、さまざまな職業を転々とするが、1992年1月、松尾スズキが主宰する劇団大人計画の公演『やられたい男』を観劇したことをきっかけに、同劇団のオーディションを受けて合格。同年3月の『冬の皮』で初舞台を踏む。以降、独特のキャラクターと卓越した演技力でたちまち看板俳優となり、主役級の役を次々と演じた。並行してテレビドラマ、CMにも徐々に進出し、94年には高橋伴明監督「愛の新世界」で映画初出演。小劇団の資金調達のためSMの女王様のアルバイトを始める看板女優・レイ(鈴木砂羽)が所属するイケてない劇団員の役を松尾スズキ、宮藤官九郎らとともに演じた。続いて出演した市川準監督「トキワ荘の青春」96では、実在の漫画家、藤子・F・不二雄の若き日に扮し、抑えた演技で存在感を見せた。95年、宮藤官九郎、三宅弘城、村杉蝉之介らとともにバンド“グループ魂”を結成し、“破壊”の名でヴォーカルを担当。大人計画の舞台とバンド活動を並行し知名度を上げるが、彼の名を世に知らしめる決定打になったのは、TBS『池袋ウエストゲートパーク』00、『木更津キャッツアイ』02、『タイガー&ドラゴン』05、日本テレビ『ぼくの魔法使い』03など宮藤が脚本を手がけた一連のテレビドラマ群である。“クドカン・ワールド”に不可欠な人物として、持ち味を遺憾なく発揮。活躍の場を広げ、中島哲也、三池崇史といった作家からも好んで起用される存在となった。舞妓をこよなく愛する男を振れ幅広く演じ切った宮藤脚本、水田伸生監督の「舞妓Haaaan!!!」07では日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞。同じトリオが再結集した「なくもんか」09と併せ代表作とする。テレビドラマはほかに、フジテレビ『アンフェア』06、『医龍/Team Medical Dragon』06~10、『マルモのおきて』11、TBS『誰よりもママを愛す』06、日本テレビ『OLにっぽん』08、NHK『離婚同居』10など。

阿部サダヲの関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • はたらく細胞

    制作年: 2024
    細胞を擬人化したマンガ『はたらく細胞』(清水茜・講談社「月刊少年シリウス」所載)を、永野芽郁と佐藤健のW主演で実写映画化。監督は「飛んで埼玉」シリーズの武内英樹。
  • 十一人の賊軍

    制作年: 2024
    東映黄金期の礎を築いた脚本家・笠原和夫による幻のプロットを60年の時を経て映画化。主演は山田孝之と仲野太賀、監督・白石和彌で、幕末の時代を「決死隊」として駆け抜けた罪人たちの葛藤を描く。
  • ラストマイル

    制作年: 2024
    人気ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線で、物流センターを舞台に連続爆破事件を描いたサスペンス。大規模セールが行われるブラックフライデーの前夜、某ショッピングサイトの関東センターから配送された箱が爆発し、連続爆破事件へと発展する。『アンナチュラル』『MIU404』の塚原あゆ子監督と脚本家・野木亜紀子が、再びタッグを組む。世界的ショッピングサイトの関東センター長・舟渡エレナを「海辺の生と死」の満島ひかりが、同センターのチームマネージャー・梨本孔を「ゴールド・ボーイ」の岡田将生が演じ、『アンナチュラル』の石原さとみ、『MIU404』の綾野剛&星野源といった、『アンナチュラル』『MIU404』のキャスト総勢16名が集結。
  • リボルバー・リリー

    制作年: 2023
    長浦京による同名小説を原作に「窮鼠はチーズの夢を見る」の行定勲が映画化。1924年、東京。謎の男たちに屋敷を襲われ女中らを惨殺された細見慎太。追っ手に取り囲まれ、窮地に陥る彼の前に現れたのは小曾根百合。その手には、S&W M1917リボルバーが握られていた。出演は「はい、泳げません」の綾瀬はるか、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、Go!Go!kids/ジャニーズJr.のメンバーで幼少期から俳優としてもキャリアを積んできた羽村仁成。
  • シャイロックの子供たち

    制作年: 2023
    池井戸潤の同名小説を「死刑にいたる病」の阿部サダヲを主演に迎え、小説と展開が異なる完全オリジナルストーリーで映画化。東京第一銀行の小さな支店で現金紛失事件が発生する。ベテランお客様係の西木は、部下の北川、田端とともに事件の真相を探るが……。監督は、「空飛ぶタイヤ」の本木克英。出演は、「昼顔」の上戸彩、「パラレルワールド・ラブストーリー」の玉森裕太。
  • アイ・アム まきもと

    制作年: 2022
    「舞妓Haaaan!!!」「謝罪の王様」に続く、阿部サダヲ主演・水田伸生監督によるヒューマンコメディ。人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として役所で働く牧本は、孤独死した老人・蕪木の部屋を訪れ、彼の娘らしき少女の写真を発見し、娘探しに奔走する。共演は「海辺の生と死」の満島ひかり、「罪の声」の宇崎竜童。原作は、ウベルト・パゾリーニの「おみおくりの作法」。

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