青木崇高 アオキムネタカ

  • 出身地:大阪府八尾市
  • 生年月日:1980/03/14

略歴 / Brief history

大阪府八尾市の生まれ。府立八尾高校を卒業後、丸山智己、尚玄らと演劇グループ“REBOUND GLAMOUR”を結成し、2007年の解散まで、小劇場で公演等を行なう。下山天監督「マッスルヒート」02の端役を経て、深作欣二・深作健太監督「バトルロワイアルⅡ・鎮魂歌」03の男子生徒10番役で本格的に俳優デビューし、海上保安庁の潜水士候補生たちの成長を描いた羽住英一郎監督「海猿」04で主人公の仲間のひとり、渡辺マサヤ役を演じて注目される。シリーズ化された同作には、以後も05年のテレビドラマ版、06・10年の劇場版続編にも同役で顔を見せる。こうした青春群像劇の集団キャストの一員というポジションは、成島出監督「フライ,ダディ,フライ」05、塙幸成監督「初恋」06などと続き、184cmの長身と男っぽい面構えで徐々に評価を集めていった。06年のNHK『繋がれた明日』でドラマ初主演。殺人で服役したのち社会復帰を目指す青年の心情を細やかに演じ、続いてNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』07のメインキャストに抜擢される。貫地谷しほり演じる落語家を目指すヒロインの兄弟子で、やがて夫になる徒然亭草々役。落語一筋に励む古風で熱い若者を好演して一躍、幅広い知名度と人気を得る。「海猿」の羽住監督からは信頼を寄せられ、同シリーズのほか「逆境ナイン」05、「銀色のシーズン」08、「おっぱいバレー」09と相次いで起用される。以後も木村祐一監督「ニセ札」09の知的障害者、谷口正晃監督「時をかける少女」10の頼りがいのあるカメラマンなどで役柄を広げ、11年は前田弘二監督「婚前特急」、山下敦弘監督「マイ・バック・ページ」、三池崇史監督「一命」に出演。テレビドラマもTBS『本日も晴れ。異状なし』09、フジテレビ『ブザー・ビート/崖っぷちのヒーロー』09などを経て、10年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』では、身分が下の坂本龍馬の人格的魅力を妬む土佐藩士・後藤象二郎役。出番のない日も現場に通う熱心さで臨み、重要な役を演じ切って高い評価を得る。真っ直ぐな感情の青年像から一皮も二皮も剥け、スケールを増しつつある。

青木崇高の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 蛇の道(2024)

    制作年: 2024
    愛娘を惨殺された男が精神科医の女の手を借りて復讐に乗り出すリベンジ・サスペンス。「岸辺の旅」(15)でカンヌ国際映画祭ある視点部門の監督賞を、「スパイの妻〈劇場版〉」(20)でヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した黒沢清が、26年前の監督作「蛇の道」(88)を日仏共同製作でセルフリメイク。オールフランスロケ、フランス語にて撮影が行われた。復讐に協力する謎の人物を前作の男性から女性に変更、その女医・小夜子を柴咲コウが鋭く妖しい眼差しと、「野獣のような身のこなし」で演じている。加えて、2019年第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作「レ・ミゼラブル」(19)のダミアン・ボナールが復讐に燃える男を熱演。共演はフランスの名優・映画監督のマチュー・アマルリック、「シンプルな情熱」のグレゴワール・コラン。日本からは西島秀俊、青木崇高が出演。
  • ミッシング(2024)

    制作年: 2024
    「そして、バトンは渡された」の石原さとみ主演、「空白」の吉田恵輔監督・脚本で描く、幼女失踪事件に端を発した喪失と再生のヒューマンドラマ。失踪した娘・美羽の帰りを待ち続ける母・沙織里はあることがきっかけで、ネット上で誹謗中傷の標的となってしまう。出演は「宇宙人のあいつ」の中村倫也、「ゴジラ-1.0」の青木崇高、「ある殺人、落葉のころに」の森優作。
  • 犯罪都市 NO WAY OUT

    制作年: 2023
    マ・ドンソク主演のアクション「犯罪都市」シリーズ第3弾。ベトナムでの凶悪犯一斉検挙から7年、ソウル広域捜査隊に異動したマ・ソクトは、ある転落死事件の捜査中、背後に新種の合成麻薬と日本のヤクザが関わっているという情報を掴む。監督は、「犯罪都市 THE ROUNDUP」のイ・サンヨン。出演は、ドラマ『ヴィジランテ』のイ・ジュニョク、「ゴジラ-1.0」の青木崇高、「哭声/コクソン」の國村隼。
  • ゴジラ-1.0/C

    制作年: 2023
    「永遠の0」の山崎貴が監督・脚本・VFXを手がけたゴジラ70周年記念作品「ゴジラ-1.0」のモノクロ映像版。様々なマットを駆使しカット単位で調整、撮影されたデータに潜んでいた質感や風景のディテールを発掘し、より怖くリアルなゴジラを浮かび上がらせる。
  • ゴジラ-1.0

    制作年: 2023
    ゴジラ70周年記念作品、実写版30作目。舞台は戦後の日本。何もかもを失い、「無(ゼロ)」になった焦土に突如としてゴジラが上陸。その脅威的な力で日本を「負(マイナス)」に叩き落とそうとする。戦争を生き延びた人々の新たな闘いが始まる。監督・脚本・VFXは山崎貴。主演は神木隆之介、ヒロインに浜辺美波。第1作「ゴジラ」(1954年)と同じく11月3日に公開。山崎貴監督と白組のVFX技術が高く評価され、2024年3月11日(日本時間)、第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞。日本映画の同部門受賞は史上初。
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  • 川のながれに

    制作年: 2021
    那須塩原の美しい自然に抱かれながら、自身の生き方を見つめ直す青年の成長を綴るヒューマンドラマ。箒川でSUP(スタンドアップパドル)のアウトドアガイドをしている君島賢司。母を亡くし改めて自らと向き合う彼だったが、死んだと聞かされていた父が現れ……。出演は「スーパー戦闘 純烈ジャー」の松本享恭、「バトル・ロワイアル」シリーズの前田亜季。監督・脚本・編集は「Diner ダイナー」の脚本を手がけた杉山嘉一。2022年11月11日よりフォーラム那須塩原にて先行公開。

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