長谷川京子 ハセガワキョウコ

  • 出身地:千葉県船橋市
  • 生年月日:1978/07/22

略歴 / Brief history

千葉県船橋市の生まれ。高校3年生の時にオーディションに合格し、1997年からファッション誌『CanCam』の専属モデルとして活動。“ハセキョー”の愛称で親しまれ、同誌の看板モデルとなる。2000年にフジテレビの深夜ドラマ『らぶ・ちゃっと』で女優デビュー。翌年の同局『スタアの恋』01を経て、02年にはTBS『プリティガール』、フジテレビ『ビッグマネー!・浮世の沙汰は株しだい』『天体観測』02、テレビ朝日『九龍で逢いましょう』と4本もの連続ドラマにレギュラー出演する売れっ子となり、以降もフジテレビ『いつもふたりで』『僕だけのマドンナ』03、『ワンダフルライフ』04、TBS『Mの悲劇』『ドラゴン桜』05、『おいしいプロポーズ』06、『華麗なる一族』『孤独の賭け・愛しき人よ』07、NHK大河ドラマ『功名が辻』06などに出演を重ねる。映画デビューは05年のホラーオムニバス「美しい夜、残酷な朝」。三池崇史監督篇の「box」で、幼い頃に死んだ姉の幻影に悩まされる女流作家役で主演をつとめた。同年公開のオムニバス「female」の一編で、篠原哲雄監督の「桃」でも主演し、中学時代に教師と関係を持っていたOLに扮した。ほか、原田眞人監督「自由戀愛」05では、大正初期を舞台に、聡明な職業婦人(木村佳乃)とひとりの男をめぐって争う華やかな社長夫人を演じる。07年には夢枕獏原作、堤幸彦監督の伝奇SF「大帝の剣」のヒロイン・舞姫役や、渡辺淳一のベストセラー小説の映画化で鶴橋康夫監督の「愛の流刑地」では、愛人を殺害した小説家(豊川悦司)の担当検事役で出演。翌08年には河瀬直美監督「七夜待」で主演し、旅先のタイの田舎で言葉も通じない状況に戸惑いながらも、古式マッサージによって癒されてゆく30代のOLを、台本もなく監督の書いたメモのみを頼りにアドリブで演じきり、女優としての新境地を開いた。以後もマックス・マニックス監督「レイン・フォール/雨の牙」09、佐藤純彌監督「桜田門外ノ変」10などに出演。テレビドラマはほかに、TBS『SCANDAL』08、テレビ朝日『エンゼルバンク・転職代理人』10、フジテレビ『BOSS』11などがある。舞台の近作につかこうへい作『熱海殺人事件NEXT』11など。08年10月にロックバンド“ポルノグラフティ”のギタリスト・新藤晴一と結婚。09年に第一子を出産した。

長谷川京子の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 君は月夜に光り輝く

    制作年: 2019
    第23回電撃小説大賞を受賞した佐野徹夜の恋愛小説を、連続テレビ小説『半分、青い』の永野芽郁、「君の膵臓をたべたい」の北村匠海らの出演により映画化。卓也は不治の病・発光病に罹り余命わずかな同級生まみずのため、彼女の願いを代わりに体験していく。「響 -HIBIKI-」や「君の膵臓をたべたい」(2017)の月川翔監督が、死と向き合い、前を向いて精一杯生きる命の輝きを描く。
    88
  • 光(2017・日・大森立嗣監督)

    制作年: 2017
    三浦しをんの同名小説を「セトウツミ」の大森立嗣監督が映画化。島で暮らす中学生の信之は、交際中の同級生・美花を守るため、ある男を殺害。次の日、津波が島を襲い、信之と美花、幼馴染みの輔が生き残る。25年後、妻子と共に暮らす信之の前に輔が現れ……。出演は「悼む人」の井浦新、「殿、利息でござる!」の瑛太、「後妻業の女」の長谷川京子、「破門 ふたりのヤクビョーガミ」の橋本マナミ、「葛城事件」の南果歩、「22年目の告白 私が殺人犯です」の平田満。音楽をアメリカのテクノミュージシャン、ジェフ・ミルズが務める。
    60
  • 後妻業の女

    制作年: 2016
    黒川博行の小説『後妻業』を「源氏物語 千年の謎」の鶴橋康夫監督が映画化。小夜子と結婚相談所所長・柏木は、後妻に入り財産を奪う“後妻業”を繰り返してきた。父の全財産を小夜子に奪われた朋美は、裏社会の探偵・本多とともに二人を追及する。出演は、「女たちの都 ワッゲンオッゲン」の大竹しのぶ、「娚の一生」の豊川悦司、「エヴェレスト 神々の山嶺」の尾野真千子、「桜田門外ノ変」の長谷川京子、「ふしぎな岬の物語」の笑福亭鶴瓶、「プライド 運命の瞬間」の津川雅彦、「あん」の永瀬正敏。
    60
  • 女たちは二度遊ぶ

    制作年: 2010
    「パレード」に続いて行定勲が芥川賞作家、吉田修一の小説を映像化。男にとって忘れられない存在となった5人の女性の恋を描くオムニバス。携帯電話用に製作された作品を劇場公開。出演は「NECK ネック」の相武紗季、「今度は愛妻家」の水川あさみ、「カムイ外伝」の小雪、「恋に唄えば♪」の優香、「七夜待」の長谷川京子。
  • 桜田門外ノ変

    制作年: 2010
    「男たちの大和 YAMATO」の佐藤純彌監督が、吉村昭の同名小説を映画化。幕末の歴史に大きな影響を及ぼした井伊直弼暗殺事件を描く。出演は「FLOWERS フラワーズ」の大沢たかお、「女たちは二度遊ぶ」の長谷川京子、「孤高のメス」の柄本明、生瀬勝久、「座頭市 THE LAST」の加藤清史郎、「猿ロック THE MOVIE」の西村雅彦など。
    70
  • 七夜待

    制作年: 2008
    デビュー作『萌の朱雀』でカンヌ映画祭カメラドールを受賞してから10年。河瀬監督は2007年の『殯の森』で再びカンヌの舞台に立ち、グランプリを受賞。その河瀬監督が次なるスタートを切ったのがこの作品で、国際色豊かなキャストとスタッフを率いて、初の海外ロケに挑戦。主人公は、偶然なのか運命なのか、タイの田舎の家に滞在する事になった日本人女性。「言葉によるコミュニケーション」の不在は、思い込みや行き違いを生じさせ、作品にはそうした混乱をそのまま持ち込んだような場面もいくつか見られる。しかしマッサージという、言葉に頼らない「体のふれあいを通したコミュニケーション」の可能性を示す手段と考えれば、納得できるだろう。