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- 戸田恵梨香
略歴 / Brief history
兵庫県神戸市の生まれ。小学生の頃から関西の芸能事務所に所属し、12歳の時にNHK連続テレビ小説『オードリー』00で、大竹しのぶ扮する老舗旅館の女将・吉岡滝乃の少女時代の役でドラマ初出演。NHK『聖徳太子』01、『新・ズッコケ三人組』02などの端役を経て、事務所を移籍したのちの2005年、フジテレビ『エンジン』の児童養護施設に入所している少女役で本格的に女優デビューを果たす。同年の日本テレビ『野ブタ。をプロデュース』では学校のマドンナ的存在の女子高生を演じ、対照的なキャラを演じた共演の堀北真希とともに成長株の10代女優として注目を浴びる。翌06年、人気漫画の実写映画化「デスノート」二部作で映画初出演。原作ファンに人気の高いGOTHっ娘アイドルの“ミサミサ”こと弥海砂役を、ビジュアル的にも演技的にも原作漫画から抜け出たように忠実に再現。知名度を高めた。07年、中編映画「Presents/うに煎餅」で映画初主演。さらにフジテレビ『ライアーゲーム』07でドラマ初主演も果たし、大金の絡むゲームに巻き込まれるお人好しの少女を熱演して視聴者の共感を集める。トリッキーな物語設定と個性的なキャラクター造型から、同作は続編、さらに映画版も作られるヒットとなって、自身も主役を張れる若手女優としての地位を確立する。一方、若松節朗監督「沈まぬ太陽」09、西谷弘監督「アマルフィ・女神の報酬」09などの大作や、日台合作映画「闘茶/Tea Fight」08では、脇を支える手堅い演技を見せる。特に主人公の娘を演じた「沈まぬ太陽」は短い出番ながら落ち着いた物腰で、これまでの役柄とは違った印象を残した。初長編主演作「恋極星」09ではつらい恋に苦しむヒロインをしっとりと演じ、演技の幅を着実に広げている。テレビドラマはほかに、フジテレビ『牛に願いを/Love & Falm』07、『コード・ブルー/ドクターヘリ緊急救命』08・10、『BOSS』09・11、『大切なことはすべて君が教えてくれた』11、TBS『流星の絆』08など。10年のTBS『SPEC/警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿』では、『ケイゾク』の中谷美紀の系譜に連なる変人の主人公を怪演している。
戸田恵梨香の関連作品 / Related Work
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母性(2022)
制作年: 2022「告白」など映像化が相次ぐベストセラー作家・湊かなえが母と娘の愛憎を綴った同名ミステリーを、「ノイズ」の廣木隆一監督が映画化。真相が不明のままになっている女子高生死亡事件。娘を愛せない母と母に愛されたい娘、二人の食い違う証言が紡がれていく。母・ルミ子役で「あの日のオルガン」の戸田恵梨香が、娘・清佳役で「マイ・ブロークン・マリコ」の永野芽郁がW主演。また、理想に生きるルミ子の母を大地真央が、口が悪いルミ子の義母を高畑淳子が演じる。第41回バンクーバー国際映画祭正式招待作品。第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門上映作品。 -
劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命
制作年: 20182008年より放映されている人気テレビドラマシリーズの10年の集大成となる劇場版。成田空港と東京湾・海ほたるで、未曽有の大事故が連続発生。救命センターのフライトドクター、藍沢と仲間たちに出動要請が入り、史上最悪の災害現場へとヘリで向かうのだが……。テレビシリーズを支えてきた山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介が集結。脚本を「ひるなかの流星」の安達奈緒子、音楽を「ALWAYS 三丁目の夕日」の佐藤直紀が務める。監督は、テレビ版で演出を担当した西浦正記。