ユリア・ビソツカヤ ユリアビソツカヤ

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  • 親愛なる同志たちへ

    制作年: 2020
    1962年にソ連南部の地方都市ノボチェルカッスクで実際に起こった市民の虐殺事件。それはソ連崩壊の1992年まで30年間、国家によって隠蔽された。労働者のデモ弾圧に発したこの衝撃的事件の真相を、シングルマザーで共産党員でもある主人公の愛娘捜索を軸に描いた歴史大作。監督は「暴走機関車」(85)、「映写技師は見ていた」(91)や、タルコフスキー作品の共同脚本などで知られる、現在84歳となるロシアの巨匠アンドレイ・コンチャロフスキー。全編をモノクロかつ1.33:1のアスペクト比で撮影することで、当時のソ連社会の冷徹な空気を描出した。監督の妻でもあるユリア・ヴィソツカヤが主人公のリューダを演じた。スターリンを敬愛し、ソ連の繁栄を信じて疑わなかったリューダは、非武装の市民が次々に殺害される現場を目の当たりにして、自らのアイデンティティーを打ち砕かれていく。さらに事件を主導したKGBのメンバーの男ヴィクトルも、リューダの娘の捜索に協力するなかで、事件の隠蔽を図る国家の非情な実態を目撃する。国家に忠誠を誓った二人にとって、“祖国”とは果たして何だったのか……。

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