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ベンジャミン・ミルゲの関連作品 / Related Work
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逆転のトライアングル
制作年: 2022スウェーデンのリューベン・オストルンド監督が「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(17)に続き、カンヌ国際映画祭史上3人目の2作品連続パルムドールを受賞した逆転劇。2億5000 万ドルの豪華客船が沈没、乗り合わせた様々な立場の人々は、流れ着いた無人島でゼロからのサバイバルを繰り広げる。ファッション業界の光と影、ルッキズムや現代階級社会の問題を驚くべき人間観察眼とブラックユーモアで痛烈に炙り出す監督の手腕が光る。主演は「キングスマン:ファースト・エージェント」のハリス・ディキンソン、本作が遺作となってしまったモデル出身のチャールビ・ディーン。フィリピンのベテラン女優ドリー・デ・レオンや名優ウディ・ハレルソンらも参加。第95回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞の3部門でノミネートされている。 -
栗の森のものがたり
制作年: 2019民話やチェーホフの短編小説などからインスピレーションを得て、人生の機微を幻想的に描き、2019年スロヴェニア国際映画祭最優秀作品賞など11部門を制した寓話的ドラマ。第2次世界大戦後、息子からの連絡を待ち続ける老大工マリオと、夫が戦争から戻らぬ栗売りのマルタが、栗の森の中で出会い、ある変化が起きる。監督はグレゴル・ボジッチ。2014年に自身が手がけた短編「Suolni iz Trsta」を基にしている。35mmとスーパー16mmフィルムを駆使し、ゆっくりと時が流れる森の日常を陰影深く描き出す。老大工マリオをイタリアの名優マッシモ・デ・フランコヴィッチが、最後の栗拾いマルタをクロアチアで活躍するイヴァナ・ロスチが演じる。なら国際映画祭2020インターナショナルコンペティション部門審査員特別賞を受賞。