バーネット・ガフィ

バーネット・ガフィの関連作品 / Related Work

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  • 孤独な場所で

    制作年: 1950
    ハリウッドで起きた殺人事件を背景に、才能は天才的だが抑えきれない暴力的な衝動に苦悩する脚本家と元女優の若い女の破滅へと向かう壮絶な愛を描く、サイコ・サスペンスにして悲痛なる恋愛映画。「理由なき反抗」「大砂塵」などで戦後アメリカ映画に登場したもっとも重要な映画作家のひとり、ニコラス・レイの長編第5作で、彼の初期の傑作として特に高い。ハンフリー・ボガートがワーナーから飛びだしてコロンビア傘下に設立した独立プロ、サンタナ・プロの製作で、レイは同社の第1回作品「暗黒への転落」を演出している。製作はボガートのパートナーのロバート・ロード。原作はドロシー・B・ヒューズのサイコ・サスペンス小説で主人公が実は連続殺人鬼という設定だが、状況設定を除けば映画は原作とはかなりかけはなれている。脚本はエドマンド・H・ノースの脚色をもとにアンドリュー・ソルトが執筆したが、実際にはレイが撮影と平行してほとんどを書き直している。撮影はバーネット・ガフィ、美術はロバート・ピーターソン、編集はヴァイオラ・ローレンス、音楽はフランス人のジョルジュ・アントゥイユ(ジョージ・アンシール)で、いずれも「暗黒への転落」と同じスタッフ。主演は「カサブランカ」「脱出」「黄金」などのハンフリー・ボガート、「復讐は俺に任せろ」などのグロリア・グレアム。グレアムはレイの監督第2作『A Woman's Secret』に出演した折りに妊娠し、レイの二度目の妻となったが、本作の撮影中に離婚。このことから本作は二人の私生活を多分に反映しているとも言われる。ちなみにグレアムは、以後フリッツ・ラング監督の「復讐は俺に任せろ」などに主演し、またレイと最初の妻ジーン・エヴァンズの長男アンソニー・レイ (「アメリカの影」に主演) と結婚した。共演はレイと同じ30年代ニューヨークの左翼演劇運動の出身である「忘れじの面影」のアート・スミス、「サリヴァンの旅」などのロバート・ワーウィック。ちなみに真犯人の名がヘンリー・ケスラーというのは、共同製作者のヘンリー・S・ケスラーの名前を借用した楽屋オチである。
    83
  • モロッコ慕情

    制作年: 1951
    激動のダマスカスを舞台に、1人の女をめぐって対立する男同士の葛藤と友情を描く。製作はロバート・ロード、監督は「彼氏はトップレディ」のカーティス・バーンハート。ジョセフ・ケッセルの原作を基にA・I・ベゼリデスとハンス・ジャコビーが脚色。撮影はバーネット・ガフィが各々担当。出演はハンフリー・ボガート、マルタ・トーレン、リー・J・コッブ、エヴェレット・スローン、ジェラルド・モアなど。日本語版監修は山崎剛太郎。白黒スタンダード。1951年作品。
    70
  • オール・ザ・キングスメン(1949)

    制作年: 1949
    1949年度アカデミー賞を3部門(作品、主演男優、助演女優)受賞しながら、政治の裏側を徹底して暴いているため、政治的圧力を受けて日本公開されなかった問題作。製作・監督・脚本は「ハスラー」のロバート・ロッセン、原作はロバート・ペン・ウォーレンの1947年ピューリッツァー賞受賞の同名小説、撮影は「俺たちに明日はない」のバーネット・ガフィ、音楽は「ジョルスン物語」のモリス・W・ストロフが各々担当。出演はブロデリック・クロフォード、マーセデス・マッケンブリッジ、ジョアン・ドルー、アン・シーモア、ジョン・デレク、ジョン・アイアランド、シェパード・ストラドウィックなど。
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  • 怒りを胸にふり返れ!

    制作年: 1970
    黒人学校に転入させられた数人の白人学生がうける迫害と疎外。製作総指揮は「夜の大捜査線」のウォルター・ミリッシュ、製作はハーバート・ハーシュマン、監督はTV出身のポール・ボガート。マデリーン・シェイナーの原作をジョン・シェイナー、アル・ラムラスが共同執筆。撮影は「シャイヨの伯爵夫人」のバーネット・ガフィ、音楽はデーヴ・グルーシン、美術はエディソン・ハー、編集はバッド・モーリンがそれぞれ担当。出演は「戦争プロフェッショナル」のカルヴィン・ロックハート、「…チック…チック…チック」のジャネット・マクラクラン。他にジェフ・ブリッジス、ロブ・ライナー、ジェームズ・A・ワトソン・ジュニア、ドウェイン・ジェシーなど。デラックスカラー、ビスタサイズ。1970年作品。
  • シャイヨの伯爵夫人

    制作年: 1969
    ひとりの老女を中心とする寓話的ストーリーから、社会悪への憤りと平和への願いを謳った作品。製作はエリイ・ランドー、監督は「キング・ラット」のブライアン・フォーブス。ジャン・ジロドゥの戯曲「シャイヨの狂女」を、アカデミー賞を2度受賞している「ベケット」のエドワード・アンハルトが脚色。撮影は「バーバレラ」のクロード・ルノワール、「地上より永遠に」と「俺たちに明日はない」で2度のアカデミー賞に輝くバーネット・ガフィが共同担当。美術はジョルジュ・プティトー、音楽はマイケル・J・ルイス、衣装はロジーヌ・ドラマールがそれぞれ担当。出演は「冬のライオン」のキャサリン・ヘップバーン、「5つの銅貨」のダニー・ケイ、「黄金線上の男」のユル・ブリンナー、「ウィル・ペニー」のドナルド・プレザンス、「八十日間世界一周」のシャルル・ボワイエ、「魂のジュリエッタ」のジュリエッタ・マシーナ、「ラブド・ワン」のマーガレット・レイトン、「ニューヨーク泥棒結社」のエディス・エバンス、「人間の絆」のナネット・ニューマン、「華やかな情事」のリチャード・チェンバレン、「モダンミリー」のジョン・ギャビン、「愛の調べ」のポール・ヘンリード、「殺しへの委任状」のオスカー・ホモルカなど。
  • 狙撃者(1952)

    制作年: 1952
    エドワード・ドミトリク監督によるフィルムノワール。女性に憎悪を抱き続けているエディーは、些細なことがきっかけで連続女性射殺犯に変貌する。収監されたエディーの精神状態を危惧した精神科医は、刑期満了による彼の釈放に反対するが…。【スタッフ&キャスト】監督:エドワード・ドミトリク 脚本:ハリー・ブラウン 撮影:バーネット・ガフィ 音楽:モリス・ストロフ 出演:アドルフ・マンジュー/アーサー・フランツ/ジェラルド・モーア/マリー・ウィンザー