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- ジュディ・デンチ
略歴 / Brief history
イギリスのノース・ヨークシャー州生まれ。ロンドンの演劇学校で学び、57年の舞台デビュー以降、数々の作品に出演。98年には“デイム”の称号を贈られるなど、演劇界で不動の地位を築く。60年代中頃から映画にも進出し、「ウェザビー」(85)や「眺めのいい部屋」(85)などで活躍。95年の「007/ゴールデン・アイ」から「007/スカイフォール」(12)まで7作、17年に渡ってジェームズ・ボンドの上司“M”を演じ、知名度がアップした。その一方で、97年からはアカデミー賞の常連となり、「恋におちたシェイクスピア」(98)で助演女優賞を受賞した他、現在まで6度のノミネート歴を誇る。
ジュディ・デンチの関連作品 / Related Work
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ベルファスト
制作年: 2021「オリエント急行殺人事件」のケネス・ブラナーが自身の幼少期を投影した自伝的作品。1969年の北アイルランド、ベルファスト。9歳の少年バディは、愛に溢れた日々を送っていた。しかし突如、プロテスタントの暴徒が街のカトリック住民への攻撃を始める。出演は、「フォードvsフェラーリ」のカトリーナ・バルフ、「ヴィクトリア女王 最期の秘密」のジュディ・デンチ、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェイミー・ドーナン、「沈黙 サイレンス」のキアラン・ハインズ。第46回トロント国際映画祭観客賞、第79回ゴールデングローブ賞脚本賞ほか、世界中の映画祭で受賞・ノミネート多数。78点 -
シックス・ミニッツ・トゥ・ミッドナイト
制作年: 2020第二次世界大戦前夜のイギリスを舞台に、ある学校で起きた事件の謎を描くスリラー。ナチス・エリートの子女たちが通う学校の英語教師が行方不明となり、新しい英語教師としてミラーが就任する。しかし、元教師の死体が発見され、ある疑惑が浮かび上がる……。監督は、「ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男」のアンディ・ゴダード。出演は、「ヴィクトリア女王 最期の秘密」のエディ・イザード、「ヒトラーに盗られたうさぎ」のカーラ・ジュリ、「ダンケルク」のジェームズ・ダーシー。『Kino Festival 2022』で上映。 -
ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!
制作年: 2020ノエル・カワードによる名作戯曲『陽気な幽霊』を再び映画化。『ダウントン・アビー』の製作陣とオスカー女優ジュディ・デンチが贈る英国発ラブシックストーリー。スランプに陥ったベストセラー小説家は霊媒師に頼んでアイディアの宝庫だった亡き妻を呼び戻す。妻は最愛の夫との再会を喜ぶが、夫には新しい妻がいた……!? 俳優・作家・戯曲家・脚本家・演出家・作曲家・歌手・映画監督といくつもの顔を持つ、ノエル・カワードによる1941年初演の戯曲『陽気な幽霊』は、ロンドンのウエスト・エンドをはじめ、NYのブロードウェイなど約2000回にわたって上演され、1945年にはデイビッド・リーン監督によって同タイトルで映画化、日本では1951年に公開された。この名作を80年ぶりに現代にフィットする物語として蘇らせたのは、英国の大ヒットTVシリーズ『ダウントン・アビー』の監督のひとりであるエドワード・ホール。同ドラマのマシュー・クローリー役で大ブレイクしたダン・スティーヴンスがベストセラー作家チャールズを演じる。あの世から戻ってきた妻エルヴィラには「ブリングリング」のレスリー・マン、チャールズの現在の妻ルースに「お買いもの中毒な私!」のアイラ・フィッシャー。そして不思議な力を持つ霊媒師マダム・アルカティを、『007』シリーズのM役が忘れ難いジュディ・デンチが快演している。1937年が舞台となる本作では、この時代に建てられた英国のアール・デコ様式の豪邸を使用し、レトロでエレガントなファッションに加えて、摩訶不思議な降霊の儀式や緑豊かな庭園など、鮮やかなヴィジュアルも魅力的だ。 -
シェイクスピアの庭
制作年: 2018シェイクスピア俳優として知られ「ヘンリー五世」などシェイクスピア作品の映画化を多数手がけたケネス・ブラナーが監督・主演、シェイクスピアの晩年を描く伝記劇。グローブ座焼失後断筆した文豪は故郷に戻るが、長年不在だった彼の帰還に家族は戸惑い……。故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンで過ごしたシェイクスピア最期の3年間に焦点を当て、「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー賞助演女優賞を獲得したジュディ・デンチが妻アンを、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどのほかシェイクスピア作品にも多数出演するイアン・マッケランがシェイクスピアのパトロンとして知られるサウサンプトン伯爵を演じる。