アントナン・アルトー

  • 出身地:マルセーユ生まれ
  • 生年月日:1896年9月4日

アントナン・アルトーの関連作品 / Related Work

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  • リュミエールの子供たち

    制作年: 1995
    1895年の“映画誕生”(リュミエール兄弟のシネマトグラフの発表と公開上映)の100周年を祝い、過去一世紀に作られたフランス映画の代表作のべ307本から名場面を抜粋して作られたアンソロジー。監督は「めぐり逢う朝」のアラン・コルノー、「愛を弾く女」「夕なぎ」のクロード・ソーテ、「オディールの夏」「死への逃避行」のクロード・ミレールら現代フランス映画を代表する現役のベテラン監督3人に加え、テレビ・ジャーナリストのピエール・ビヤール、『ル・モンド』紙の映画担当オリヴィエ・バロ、テレビの映画番組のディレクター、ジャン・クロード・ロメール、そしてゴーモン・シネマテークのディレクターで無声映画復元の分野でフランスの第一人者としてマルセル・レルビエの「エル・ドラドオ」、ルイ・フイヤードの「ファントマ」「吸血ギャング団」「ジュデックス」などを復元したピエール・フィリップ、映画助監督のクリストフ・バラティエの合計9名。製作は「ロシュフォールの恋人たち」「ニュー・シネマ・パラダイス」の二枚目スターでコスタ・ガブラスの「Z」以来、プロデューサーとしても活躍が目ざましいジャック・ペラン。音楽は「シェルブールの雨傘」で知られる、「プレタポルテ」を手掛けたジャズと映画音楽の巨匠ミシェル・ルグラン。編集はイヴ・デシャン。音声はポール・ベルトー、編集イヴ・デシャンがそれぞれ担当。世界最初の映画スターと言われるパテ社のコメディのマックス・ランデールに始まり、アルレッティ、ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、イヴ・モンタンら日本のファンにも馴染み深い大物からイレーネ・ジャコブ、ヴァネッサ・パラディらまでの古今の大スターに、ミシェル・シモン、ジャン=ルイ・バロー、ピエール・ルノワール、フランソワーズ・ロゼー、マルセル・ダリオ、ルイ・ジューヴェなどの名優たち、それに劇映画監督を世界で最初に名乗ったアリス・ギー・ブラシェに20世紀フランス映画・演劇界最大の巨人サッシャ・ギトリー、ジャン・ルノワールやフランソワ・トリュフォーなどの偉大な映画作家たちが次々と登場する賑やかさはまさに、映画100周年のお祝いにふさわしい。100年の記念とはいうものの構成は年代順ではなく、エンタテインメント志向で「歌」「ギャグ」「キス」といったコーナーや「レ・ミゼラブル」の6度にわたる映画化をまとめて見せるなどなど、テーマに沿って時代を自在に横断する編集が行われている。また「天井桟敷の人々」などの名作のアウトテイクやメイキング映像を見てくれるのは貴重。
  • 裁かるゝジャンヌ

    制作年: 1928
    デンマークで「あるじ」を作ったカール・テオドール・ドレイエル氏がフランスで製作した映画で、知名の文学者ジョゼフ・デルティル氏の協力を得てドレイエル氏自らシナリオを執筆、そして監督したものである。主役ジャンヌを演ずるのは舞台の名女優ルネ・ファルコネッティ嬢であるが、それを助けてコメディ・フランセーズ座のE・シルヴィエン氏がコォションに扮して出演するほか、「征服されし人々」「ヴェルダン 歴史の幻想」のモーリス・シュッツ氏、「ヴェルダン 歴史の幻想」のアントナン・アルトー氏、等が出演している。キャメラはルドルフ・マテ氏が主となってそれに当たった。よって本映画は欧米、特に欧州諸国に於いては希有の芸術映画として絶賛を博したものである。日本初公開版は火事によりオリジナルネガが消失したためドレイエル自身が再編集したバージョン。オリジナル版は長らく幻のフィルムとなっていたが、1984年にポジフィルムが発見された。1929年度キネマ旬報ベスト・テン第7位。(無声)2003年10月11日より、東京・有楽町朝日ホール、京橋・フィルムセンター、渋谷・ユーロスペースにて開催された「聖なる映画作家、カール・ドライヤー」にて上映。2023年12月23日より、シアター・イメージフォーラムほか全国で開催の「カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2」にて劇場上映。(配給:ザジフィルムズ)
  • ナポレオン(1927/1981年修復版)

    制作年: 1927
    「鉄路の白薔薇」(23)などで知られるフランスの巨匠アベル・ガンスが一九二七年に製作したサイレント超大作。当初ガンスはこの作品を第一部としてナポレオンの全生涯を描こうという厖大なプランを持っていたが、トーキーの出現、製作・上映に要する莫大な資金などの問題があり、この一作にとどまった。しかし、この作品は世界中で悲運に見舞われ、アメリカではMGMによって80分に短縮されて公開され、日本では昭和7年10月に東京・万世橋シネマ・パレスで17.5ミリ版によってひっそりと公開されるというありさまだった。こうして伝説の彼方に埋もれたこの作品に対して、世界中の映画人、映画研究家が再生を望み、現在、それらの人々の手によって再生された「ナポレオン」は数多くあるといわれている。そのうちのケヴィン・ブラウンロー版の「ナポレオン」を見たフランシス・コッポラが、クロード・ルルーシュから配給権を買いとり、自ら率いるゾエトロープ・スタジオで配給、父カーマイン・コッポラに作曲とフルオーケストラの指揮を依頼し、1981年、ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールで公開した。この時から全世界に「ナポレオン」ブームが広がり、今回、日本で公開されたのも、このコッポラ版である。特に後半20分間の《トリプル・エクラン》はシネラマを先取りしたものとして話題を呼んた。スタッフは、監督・脚本のアベル・ガンスほか、撮影はジュール・クリュージェ、J・マンドヴィレ、レオンス・H・ビュレル、ロジェ・ユベール、美術はアレクサンドル・ブノワ、シルドクネヒト、ジャクティーが担当。出演は、ナポレオンにアルベール・デュードネが扮するほか、共演はジナ・マネス、アレクサンドル・クービッキー、劇作家アントナン・アルトー、アベル・ガンス自身もサン・ジュストに扮している。なお、日本公開版はコッポラの他、黒澤明が監修に当たっている。日本版字幕は戸田奈津子。白黒、スタンダード(一部、トリプル・エクラン)。
  • ヴェルダン 歴史の幻想

    制作年: 1928
    第1次世界大戦終結10周年記念としてかつて「翡翠の箱」「ふもと」を作った事により我国にも知られているレオン・ポアリエ氏がフランス上下の賛助のもとに大成した記録的映画である。映画は当時の史実を今そのまま再現するにあるが、その史実を縫って、フランス兵士、ドイツ兵士、ドイツ帝国の老将軍、母、息子、妻、といった様にシンボリカルな役を与えられた人物が、テーマを語る。これ等の人物に扮するのは、「娘の好きな」のアルベール・プレジャン氏、「ふもと」のトミー・ブールデル氏、「征服されし人々」のモーリス・シュッツ氏、「画家と女店員」のジャン・デェリー氏、「在りし日のナポレオン」のシュザンヌ・ビアンケッティ嬢、「修羅の猛将」のジョゼ・ダヴェール氏、それからフランスの古くからの性格俳優たるアンドレ・ノクス氏、ドイツ劇壇の利け者ハンス・ブラウゼウェッター氏、等の人々である。(無声版。1935年に日本語音声をつけて「ヴェルダン 歴史の幻想」のタイトルで再公開)
  • スルクーフ

    制作年: 1924
    今なおサン・マロオの海岸に伝わるCorsaire Surcoufが恋と犠牲と武道物語。殆ど海を背景として時代を古にとり一編の絵物語を展げる。シネ・ロマン社が我国への初御目見得。製作者は「恋のサルタン」や「自由の魂」で知られているルイ・ナルパ。「恋の凱歌」のジャン・アンジェロ氏、マリア・ダルバイサン嬢、ジョハンナ・シュテル氏が出演している。ちなみにこの映画は元来8編よりなる連続映画だったのを12巻物に短縮したものである。無声。
  • 制作年: 1927
    「人でなしの女」「幻影」「生けるパスカル(1925)」等と同じくマルセル・レルビエ氏が監督したもので、ゾラの小説『金』を氏自ら脚色した。出演者は知名な舞台俳優ピエール・アルコヴェー氏とレルビエ氏が見出した花形マリー・グローリー嬢及び「メトロポリス」「妖花アラウネ(1927)」のブリギッテ・ヘルム嬢を筆頭に、「メトロポリス」のアルフレッド・アベル氏、「海国万歳」のヘンリー・ヴィクター氏、「ファウスト」のイヴェット・ギルベール夫人、アントナン・アルトー氏、ピエール・ジュヴネ氏、テステル・キス嬢等である。(無声)