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- 池部良
略歴 / Brief history
画家、漫画家として著名だった池辺釣の長男。明治学院中学を経て立教大学文学部英文科に進む。在学中の昭和十五年(1940)に東宝撮影所のシナリオ研究所に研究生として入る。翌年、大学卒業と同時にシナリオ研究所も卒業、東宝の文芸部に入社。島津保次郎監督に役者としての資質を見いだされ「闘魚」(1941)で俳優デビュー。以後、都会的な知的な二枚目として貴重な存在となる。徴兵を経て東宝に復帰し、「戦争と平和」「青い山脈」「暁の脱走」などの名作に主演する。二枚目から演技派へと歩むきっかけとなったのは1952年、渋谷実監督の「現代人」。「雪国」「暗夜行路」などの文芸大作の後の転機は松竹で篠田正浩監督が撮った「乾いた花」(1964)。この時に見せたニヒリズムが、東映の任侠路線に生かされ「昭和残侠伝」シリーズなどで活躍した。映画俳優協会の初代理事長を務める。後年はエッセーなど、文筆業を中心に活躍した。2010年10月8日敗血症のため死去。
池部良の関連作品 / Related Work
作品情報を見る
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海へ See you
制作年: 1988パリ・ダカール・ラリーに命を賭けた男達の愛と戦いを描く。ジョゼ・ジョバンニの「砂の冒険者」を原案に、「時計 Adieu l'Hiver」の倉本聰が脚本を執筆。監督は「道(1986)」の蔵原惟繕、撮影は佐藤利行がそれぞれ担当。60点 -
ザ・オーディション(1984)
制作年: 1984明日のスターをめざす4人の少女と青年マネージャーの戦いを描く青春映画。脚本は川村俊明と「夜明けのランナー」の中岡京平の共同執筆。監督は「OKINAWAN BOYS オキナワの少年」の新城卓、撮影は「キタキツネ物語 THE_FOX_IN_THE_QUEST_OF_THE_NORTHERN_SUN」の栃沢正夫がそれぞれ担当。