平田満 ヒラタミツル

  • 出身地:愛知県豊橋市
  • 生年月日:1953/11/02

略歴 / Brief history

愛知県豊橋市の生まれ。早稲田大学第一文学部在学中に学内の劇団“暫”に参加し、その後、大学を中退して、つかこうへいと出会う。つか演出の『初級革命講座・飛龍伝』『熱海殺人事件』73に出演したのち、1974年に“つかこうへい事務所”の旗揚げに参加。中心俳優として、70年代を過ごす。82年、つかの原作・脚本、深作欣二監督の「蒲田行進曲」に、同じつか劇団の風間杜夫とともに抜擢。風間演じる大スター・銀四郎にひたすら尽くす大部屋俳優のヤスを演じ、階段落ちシーンの迫力と感動で映画を大ヒットさせる。同作でキネマ旬報賞、報知映画賞、日本アカデミー賞などの助演男優賞を獲得。一躍、全国区の存在となって、以後も数多くの映画に助演する。テレビドラマでも、NHK『シャツの店』86での率直な若者役が好評を呼び、以来、ドラマ出演も増える。屈折した冴えない男を地のように演じる卓抜した演技力の持ち主で、篠原哲雄監督「はつ恋」00の頃から誠実な父親や上司役で安定した存在感を見せる一方、フジテレビ『SP/警視庁警備部警護課第四係』07では冷徹なテロリスト役が評判となる。ヤスのイメージが常に先行することを行定勲監督「GO」01の本人役で笑う余裕も見せる。映画とテレビドラマで多忙の合間も活動の中心は舞台で、2001年、『ART』『こんにちは、母さん』で読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞。06年からは夫人の女優・井上加奈子と“アル☆カンパニー”を主宰している。

平田満の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • ショウタイムセブン

    制作年: 2025
    2014年公開の韓国映画「テロ, ライブ」を原作にオリジナル要素も盛り込んだ、阿部寛主演によるサスペンス。夜7時、爆破犯からの1本の電話で始まる犯人との独占緊急生中継。爆弾が仕掛けられたテレビ局で、交渉役に指名されたのは元人気キャスターの折本だった。共演は「Gメン」の竜星涼、「モエカレはオレンジ色」の生見愛瑠、「東京公園」の井川遥、「映画 おいハンサム!!」の吉田鋼太郎。監督は「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の渡辺一貴。
  • アンダーニンジャ

    制作年: 2025
    現代社会に潜む新たな忍者像を描いた花沢健吾による同名漫画を、「ブラックナイトパレード」の福田雄一監督が映画化したアクション。忍者組織NIN(ニン)に所属する末端忍者(下忍)の雲隠九郎は、暇を持て余していたある日、重大な忍務を言い渡される。主人公・雲隠九郎を「ゴールデンカムイ」シリーズの山崎賢人が、忍者たちの戦いに巻き込まれる女子高生・野口彩花を「ゴジラ-1.0」の浜辺美波が演じるほか、「変な家」の間宮祥太朗、「嘘喰い」の白石麻衣らが出演。
  • 湖の女たち

    制作年: 2024
    吉田修一による同名小説を「日日是好日」の大森立嗣監督・脚本で映画化。湖畔の介護施設で百歳の老人が殺された。事件を追う若手刑事・圭介とベテランの伊佐美。週刊誌記者・池田が過去の事件を探るなか、圭介は取り調べで出会った介護士・佳代と密会を重ねてゆく。出演は「旅猫リポート」の福士蒼汰、「夜、鳥たちが啼く」の松本まりか、「あの娘は知らない」の福地桃子。
  • ちひろさん

    制作年: 2023
    週刊漫画誌『Eleganceイブ』(秋田書店刊)で連載された同名の漫画を原作に、主演・有村架純&監督・今泉力哉で映画化。元風俗嬢の主人公・ちひろが、とある海辺の町の小さなお弁当屋さんで働きながら、心に傷や悩みを抱える人々と交流し、彼女の言葉や行動がそれぞれの生き方に影響を与えていく物語。とにかくマイペースで辛口の「ちひろさん」が、悩みを抱えて生きる現代の人びとに小さな生きる処方箋を与えてくれる。共演は、弁当屋の主人の妻・多恵に風吹ジュン、風俗店の元店長にリリー・ フランキーの他、若葉竜也、豊嶋花など。くるり・岸田繁が主題歌を書き下し、「かもめ食堂」「深夜食堂」などの飯島奈美がフードスタイリストを務めた。
    60
  • 消えない灯り

    制作年: 2022
    日本社会が抱える空き家問題を題材に、娘と亡き父の心の交流を描いたヒューマンドラマ。亡き父の遺産として地方都市の実家を譲り受けた花村茉莉は、売却処分を決めていた。だが、遺品整理のために帰った際、父の幻影を目にして、実家の維持を考え始める。出演は「人でなしの恋」の織田美織、「大河への道」の平田満。監督は「人でなしの恋」の井上博貴。
  • 大河への道

    制作年: 2022
    中井貴一が立川志の輔の新作落語に感動して映画化を企画、主演を務めた人情喜劇かつ、新・歴史エンタテインメント。市役所の観光振興に勤しむ面々が、日本地図を初めて作った郷土の偉人「伊能忠敬」を主人公にした大河ドラマを開発するが、200年前の驚愕の事実を発見してしまう。総務課主任・池本を中井貴一が演じ、観光課の課長・小林に北川景子、池本のお調子者の部下・木下に松山ケンイチなど、NHK大河ドラマの主役級を集めた配役が笑いのツボをくすぐる。また、過去に伊能忠敬を演じた橋爪功がベテラン脚本家を演じている。さらに、岸井ゆきの、和田正人、西村まさ彦、平田満、草刈正雄などの実力派が、中井、北川、松山とともに<令和の現代劇>と<江戸の時代劇>を一人二役で演じ分ける趣向も。歴史のヒーローを描くはずが、市井の人々が掘り起こした秘密とは……。そこには、涙なしには語れない感動のドラマがあった。

今日は映画何の日?

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