野上照代 ノガミテルヨ

  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1927年5月24日

略歴 / Brief history

伊丹万作との文通が縁でその遺児・岳彦(故伊丹十三)の世話役となる。1950年、「羅生門」の記録係として黒澤明監督と出会う。以後、「白痴」(1951年)を除く黒澤監督の全作品に参加する。著書に『天気待ち・黒澤明とともに』(文藝春秋)『蜥蜴のしっぽ とっておき映画の話』(文藝春秋)、山田洋次監督が映画化した『母べえ』(中央公論新社)などがある。

野上照代の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • MIFUNE:THE LAST SAMURAI

    制作年: 2016
    “世界のミフネ”こと俳優・三船敏郎の偉業とその波乱に満ちた生涯に迫るドキュメンタリー。香川京子、司葉子らの共演者を始め、スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシといった巨匠まで、三船に魅せられた人々の言葉からその魅力を解き明かす。監督は「収容所の長い日々/日系人と結婚した白人女性」でアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したスティーブン・オカザキ。
  • 母べえ

    制作年: 2007
    日本が太平洋戦争へと歩みを進めていく不穏な時代を舞台に、情愛深い家族の姿を描いた感動作。原作は野上照代のノンフィクション小説。出演は「北の零年」の吉永小百合、「サッド ヴァケイション」の浅野忠信、「武士の一分」の檀れい。監督は「武士の一分」の山田洋次。
    70
  • 雨あがる

    制作年: 2000
    人を押しのけてまで出世することが出来ない心優しい武士と、そんな夫を理解し支える妻の心暖まる絆を描いた時代劇。監督は、98年に亡くなった黒澤明監督の助監督として活躍し、本作でデビューを飾った小泉堯史。脚本は、山本周五郎による短編を基にした「まあだだよ」の黒澤明の遺稿。撮影には「まあだだよ」の上田正治があたり、また撮影協力として「まあだだよ」の斎藤孝雄が参加している。主演は、「まあだだよ」の寺尾聰と「生きたい」の宮崎美子。99年の第56回ヴェネチア国際映画祭緑の獅子賞を受賞。
    76
  • まあだだよ

    制作年: 1993
    『百鬼園随筆』などの随筆家・内田百けんとその門下生たちとの心のふれ合いを様々なエピソードで綴るドラマ。「八月の狂詩曲」(91)に続く黒澤明監督の三十作目であり、「姿三四郎(1965)」でデビュー以来監督生活五十周年目という記念すべき作品。結果黒澤監督の遺作となった。また「影武者」以来演出補佐を務めた名パートナー・本多猪四郎はこの作品を最後に本年二月二十八日死去した。主人公の先生役には「どですかでん」以来の黒澤作品出演となる松村達雄が扮し、また門下生の一人として所ジョージが黒澤作品に初出演をして話題となった。キネマ旬報ベストテン第十位。
    80
  • 乱(1985)

    制作年: 1985
    シェイクスピアの「リア王」と毛利元就の“三本の矢”をベースに、戦国時代の武将の親子・兄弟の愛憎を描く日仏合作映画。監督・脚本は「影武者」の黒澤明で、小国英雄と井手雅人が協力している。撮影も「影武者」の斎藤孝雄と上田正治がそれぞれ担当。2017年4月1日より4Kデジタル修復版が順次公開(配給:KADOKAWA)。
    70
  • デルス・ウザーラ

    制作年: 1975
    一九〇二年から数回にわたって地誌調査のためにシベリアを探検したウラジミール・アルセーニエフの「シベリアの密林を行く」と「デルス・ウザーラ」を基にしたソ連映画。製作はニコライ・シゾフと松江陽一、監督は黒澤明、脚本は黒澤明とユーリー・ナギービン、撮影は中井朝一とユーリー・ガントマンとフョードル・ドブロヌラボフ、美術はユーリー・ラクシャ、音楽はイサク・シュワルツ、協力監督は野上照代とウラジミール・ワシリーエフ、製作担当はカルレン・アガジャーノフ、通訳はレフ・コルシコフが各々担当。出演はユーリー・サローミン、マキシム・ムンズク、シュメイクル・チョクモロフ、ウラジミール・クレメナ、スヴェトラーナ・ダニエルチェンカなど。70ミリ。