暉峻創三 シュンキ

  • 出身地:東京都世田谷区代沢
  • 生年月日:1961年12月9日

略歴 / Brief history

法政大学文学部哲学科在学中の81年9月に撮った「Still Life」を処女作に、翌82年の長編「革命前夜」で同時代の学生作家たちに早くもインパクトを与える。ゴダールや小津安二郎らと共に私淑するアンゲロプロスの作風にも似て、街頭と言い屋内と言いワンシーン=ワンカットの長回しに極端に執着するそのカメラワークが、一見すると何の変哲もない首都の日常的な風景を異化し切ったからだ。とりわけそのラストシーン近く登場人物の一人が部屋を出て廊下を通り階段を降りて路地の曲がり角に姿を消すまでの長丁場を一気に撮りおおせた呼吸は、観客の息をも呑ませるほどの鮮烈な印象を遺して、かわなかのぶひろ審査員によってPFF'83の入選作に推された。もっとも自ら位相機械ユニットを設立して“あらゆる領域に記号論的視線を注ぐ”という意図は「ブラームスを愛する」(84)以降は短編ばかりとあって、86年卒業後も未だ充分には貫徹されていない。むしろ志向を同じくする黒沢清の「ドレミファ娘の血は騒ぐ」(85)の美術助手および出演、鎮西尚一の「ホテル天使・恥辱の罠」の脚本執筆などでその異能を発揮していると言うべきで、83年度『美術手帖』創刊500号記念〈芸術評論〉で佳作となった筆力を生かして映画批評の執筆も多く共著として『ロベール・ブレッソンを読む』が近刊予定。

暉峻創三の関連作品 / Related Work

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  • ドレミファ娘の血は騒ぐ

    制作年: 1985
    研究対象の少女を発見して、「恥ずかし実験」を行う初老の大学教授の姿を描く。脚本は「神田川淫乱戦争」の黒沢清と万田邦敏の共同執筆。監督は「神田川淫乱戦争」の黒沢清、撮影も同作の瓜生敏彦がそれぞれ担当。にっかつロマンポルノとして製作された「女子大生・恥ずかしゼミナール」に追加撮影を加え再編集した。

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