記事
「しから始まるもの」の検索結果
(50件)
-
謎多き《飯塚事件》をめぐり、真実と正義が交錯。「正義の行方」
2024年2月5日1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が殺害された《飯塚事件》に切り込み、令和4年度文化庁芸術祭・テレビドキュメンタリー部門大賞を受賞したBS1スペシャル『正義の行方〜飯塚事件 30年後の迷宮〜』(初回放送:2022年4月23日)が、「正義の行方」として映画化。4月27日(土)よりユーロスペースほかで全国順次公開される。メインビジュアルと特報予告編、各者コメントが到着した。 DNA鑑定などにより《飯塚事件》の犯人とされた久間三千年。2008年に死刑が執行されるが、冤罪を訴える再審請求が提起され、事件の余波は今なお続く。 本作では、弁護士、警察官、新聞記者という立場を異にする当事者たちが語る《真実》と《正義》を突き合わせ、事件を多面的に描きながら、この国の司法の姿を浮き彫りにしていく。 圧巻は、事件当初からの自社報道に疑問を持ち、検証を進める西日本新聞社のジャーナリストたち。その姿勢は、マスメディアが信頼を損ない、新聞やテレビなどの“オールドメディア”が翳りを見せる今日にあって、確かな希望となる。 ある記者は言う。「司法は信頼できる、任しておけば大丈夫だと思ってきたけど、そうではないと。このことこそ社会に知らせるべきだし、我々の使命だと思っています」 《飯塚事件》とは何だったのか? 観る者は自ら思考することを促され、深く暗い迷宮の中で、人が人を裁くことの重さと向き合うことになる。 https://www.youtube.com/watch?v=mlLKQ26ZZzc 森達也(映画監督/作家)推薦コメント 観ているあいだ、自分は今、とんでもない作品を観ているとの意識が、ずっと身体の内奥で駆動し続けていた。 ここ数年、いや間違いなくもっと長いスパンにおいて、これほどに完成度が高く、そして強く問題を提起するドキュメンタリーは他にない。 木寺一孝監督メッセージ 異例の早さで死刑執行された人物は真犯人だったのか。いったい何が真実で、何が正義なのか…。この作品がこだわったのは、弁護士・元警察官・新聞記者という事件の当事者それぞれが信じる〈真実〉と〈正義〉です。立場の異なる人たちの考えを多角的に構成し、三者がぶつかり合う様子をありのままに提示したいと考えました。是非、自分の眼で“真実”とは何かを探ってみてください。 東野真プロデューサーメッセージ テレビ版をご覧いただいた方から「あの番組の登場人物、俳優が演じているわけじゃないですよね?」と聞かれることがある。もちろん冗談まじりだ。職業が顔を作るという言い方があるが、警察官、弁護士、新聞記者それぞれみな「いかにも」と思わせる風貌と語り口なのだ。彼らが自らのキャリアを賭けて語るそれぞれの「正義」にぜひ耳を傾けていただきたい。気がつくと飯塚事件のこと、そしてこの国の司法のことが頭から離れなくなるはずだ。 「正義の行方」 監督:木寺一孝 制作統括:東野真 撮影:澤中淳 音声:卜部忠 照明:柳守彦 音響効果:細見浩三 編集:渡辺政男 制作協力:北條誠人(ユーロスペース) プロデューサー:岩下宏之 特別協力:西日本新聞社 協力:NHKエンタープライズ テレビ版制作・著作:NHK 制作:ビジュアルオフィス・善 製作・配給:東風 2024年/158分/DCP/日本 ©NHK 公式サイト:https://seiginoyukue.com/ -
柚月裕子の警察ミステリー小説『朽ちないサクラ』が杉咲花主演で映画化
2024年2月5日『孤狼の血』シリーズで知られる柚月裕子の警察ミステリー小説『朽ちないサクラ』が、杉咲花の主演で、「帰ってきた あぶない刑事」の原廣利監督により映画化。6月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開される。ティザービジュアルと各者コメントが到着した。 愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末、神社の長男に殺害される。地元新聞のスクープで、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、慰安旅行に出ていたことが明らかに。 県警広報広聴課の森口泉(杉咲花)は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑う。その千佳は潔白を証明しようとするが、1週間後に変死体で発見された。 自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに……。自責の念に駆られた泉は、自ら犯人を捕まえようと立ち上がる──。 やがて浮かび上がる巨大な闇とは? 葛藤しながら強くなっていく泉の成長とともに見届けたい。 〈コメント〉 杉咲花(森口泉役) この物語は、ひとりの人物の失敗から始まります。 私はその出来事に温もりの眼差しを向けることはできないけれど、失敗に向き合い、責任を取ろうとする姿を見捨ててはいけないと思いました。“再生を見守る”という世の中のあるべき姿のひとつとして、この映画に関わる価値を感じ、緊張を抱きながら演じました。 いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです。 原廣利(監督) 撮影したのは去年の春に差し掛かる頃でした。 タイトルにある通り「サクラ」がキーワードになってきます。 「正義」とは一体何か? それぞれの「正義」が交錯する時に、サクラを魅せることで物語の骨格を表現したい。 スタッフ・キャストと共に考え、アイディアを出し合い、全力で撮影していきました。 森口泉を演じる杉咲花さんの真っ直ぐ真相を見つめる眼は、僕自身何度も鳥肌が止まりませんでした。 柚月裕子(原作) この作品は、世の中の理不尽や不条理なことに、懸命に立ち向かっていく人間を書きたくて出来上がったものです。 主人公の森口泉は、親友の死をきっかけに事件の真相と社会の闇に迫っていきます。泉は、迷いながら、悩みながら、ときに諦めそうになりながらも、必死に前に進んでいきます。がんばる泉を、杉咲花さんがどのように演じてくださるのか、とても楽しみです。泉を、そして作品に登場する人々を応援しています。 「朽ちないサクラ」 主演:杉咲花 原作:柚月裕子「朽ちないサクラ」(徳間文庫) 監督:原廣利 脚本:我人祥太、山田能龍 製作幹事:カルチュア・エンタテインメント 配給:カルチュア・パブリッシャーズ 制作プロダクション:ホリプロ 製作:映画「朽ちないサクラ」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、U-NEXT、TCエンタテインメント、徳間書店、ホリプロ、ムービック、nullus) ©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会 公式サイト:culture-pub.jp/kuchinaisakura_movie -
[caption id="attachment_35099" align="aligncenter" width="599"] 左から甲斐翔真、平原綾香、望海風斗、井上芳雄[/caption] 赤、赤、赤の世界――ド派手で煌びやかなステージセットのイメージとぴったりな、ライトアップされた夜の東京タワーのふもとで、今年6月20日から9月にかけて再演される『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』に出演する望海風斗と平原綾香(サティーン役Wキャスト)、井上芳雄と甲斐翔真(クリスチャン役Wキャスト)の4人が、トークセッションを行った。 2023年、2カ月間にわたり帝国劇場で日本初上演された『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』は、映画の世界、はたまたホンモノのパリ・ムーラン・ルージュに足を踏み入れたかのような、ゴージャスでコケティッシュなステージ美術で、開演前から観客を興奮させた。そしていざ始まるや、華麗な歌とパフォーマンスで度肝を抜き、話題にもなった高額チケットが開幕早々に完売、大好評を博した。 [caption id="attachment_35098" align="aligncenter" width="1024"] 左から、甲斐翔真、平原綾香、望海風斗、井上芳雄[/caption] 今年の再演も4人のメインキャストが続投。18歳下の甲斐翔真と同じ役をWキャストで演じる井上芳雄は昨年を振り返り、「あんなに若い役をよくやっていたと思う。甲斐君は自前の若さがあるけど、僕はなけなしの若さを絞り出したから(笑)、今年は若さが残っているかと一抹の不安が……」とユーモアを交えて本音を吐露しつつ「再演は定着するかが重要なので、今年が要。特別な作品にすべく演じるのが目標」と、ミュージカル界を牽引するトップスターの矜持と覚悟を語った。一方の甲斐翔真は、元々「ムーラン・ルージュの大ファン」という。昨年の公演後は、実際にパリのムーラン・ルージュを訪れたそうで「クリスチャンの気持ちがすごく分かった」と、すでに興奮気味だ。 サティーン役の望海風斗は怒涛の公演期間を「夢だったんじゃないかと思うぐらい、非現実的な毎日であまり記憶がない」とのこと。歌手デビュー20周年のメモリアルイヤーと重なったという平原綾香も、「記憶はあるけど、本当にドタバタしていて……」という。そして奇しくも今年はミュージカルデビュー10周年で再び記念の年に。「(昨年も)全力でやってないわけじゃないですけど、今年は『ムーラン・ルージュ!』一本! これに懸けて……お漬物で言うとサティーン漬け、古漬けくらい、しみ込ませて……」と、天然爆発で意気込み語り爆笑を誘った。「なぜ漬物に喩えるんだろう。でも気持ちは伝わりました(笑)」と井上がジェントルマンなツッコミで溜飲を下げてくれ、絶妙なコンビネーション垣間見せた。 さらに、平原曰く「とにかく赤いでしょ? だから(闘)牛の気持ちがよくわかる、高揚感がすごくて!」。ステージで魅せるスーパー・プロフェッショナルな姿とこのギャップがまたたまらないわけだが、抑えきれずに猛突進してしまうような激しい衝動と感覚……も観れば納得。今年は東京・帝国劇場に続き、大阪・梅田芸術劇場でも上演される。 2001年に公開した映画「ムーラン・ルージュ!」の監督で原作者のバズ・ラーマンが、昨年の公演初日に「日本版が一番泣ける!」と喝采した『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』は、映画の世界観とライブの臨場感を全身で体感できる究極のエンタテインメント!と改めて、強く推しておこう。 文=川村夕祈子 制作=キネマ旬報社 写真提供=東宝演劇部 『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』 東京公演 日程:2024年6月20日(木)~8月7日(水) 会場:帝国劇場 大阪公演 日程:2024年9月14日(土)~28日(土) 会場:梅田芸術劇場 メインホール キャスト: 【サティーン】望海風斗 / 平原綾香 【クリスチャン】井上芳雄 / 甲斐翔真 【ハロルド・ジドラー】橋本さとし / 松村雄基 【トゥールーズ=ロートレック】上野哲也 / 上川一哉 【デューク(モンロス公爵)】伊礼彼方 / K 【サンティアゴ】中井智彦 / 中河内雅貴 【ニニ】加賀 楓 / 藤森蓮華 【ラ・ショコラ】菅谷真理恵 / 鈴木瑛美子 【アラビア】磯部杏莉 / MARIA-E 【ベイビードール】大音智海 / シュート・チェン 作品公式HP/公式SNS HP:https://www.tohostage.com/moulinmusical_japan/ X:https://twitter.com/MoulinMusicalJP Instagram: https://www.instagram.com/moulinmusicaljp/
-
『2023年 第97回 キネマ旬報ベスト・テン』発表! ■日本映画ベスト・テン 第1位(日本映画作品賞) せかいのおきく 第2位 PERFECT DAYS 第3位 ほかげ 第4位 福田村事件 第5位 月 第6位 花腐し 第7位 怪物 第8位 ゴジラ-1.0 第9位 君たちはどう生きるか 第10位 春画先生 ■外国映画ベスト・テン 第1位(外国映画作品賞) TAR/ター 第2位 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 第3位 枯れ葉 第4位 EO イーオー 第5位 フェイブルマンズ 第6位 イニシェリン島の精霊 第7位 別れる決心 第8位 エンパイア・オブ・ライト 第9位 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 第10位 ウーマン・トーキング 私たちの選択 ■文化映画ベスト・テン 第1位(文化映画作品賞) キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る- 第2位 「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち 第3位 ハマのドン 第3位 丸木位里・丸木俊 沖縄戦の図 全14部 第5位 Maelstrom マエルストロム 第6位 木版摺更紗-鈴田滋人のわざ- 第7位 絶唱浪曲ストーリー 第8位 国葬の日 第9位 ケアを紡いで 第10位 春の画 SHUNGA ※3位は同率です。 【個人賞】 ■日本映画監督賞 ヴィム・ヴェンダース 「PERFECT DAYS」 により ■日本映画脚本賞 阪本順治 「せかいのおきく」により ■外国映画監督賞 トッド・フィールド 「TAR/ター」により ■主演女優賞 趣里 「ほかげ」により ■主演男優賞 役所広司 「PERFECT DAYS」「ファミリア」「銀河鉄道の父」により ■助演女優賞 二階堂ふみ 「月」により ■助演男優賞 磯村勇斗 「月」「正欲」「渇水」「最後まで行く」「波紋」「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-」「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-決戦-」により ■新人女優賞 アイナ・ジ・エンド 「キリエのうた」により ■新人男優賞 塚尾桜雅 「ほかげ」により ■読者選出日本映画監督賞 瑠東東一郎 「Gメン」により ■読者選出外国映画監督賞 マーティン・スコセッシ 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」により ■読者賞 川本三郎 連載「映画を見ればわかること」により どの選考委員がどの作品に、また、どの俳優に投票をしたのか? キネマ旬報ベスト・テン第2位以下の作品ランキングは? そのすべては2月5日(月)発売『キネマ旬報2月増刊 2023年キネマ旬報ベスト・テン発表号』に掲載しております。 ぜひお買い求めください! Amazonで買う KINEJUN ONLINEで買う 「第97回キネマ旬報ベスト・テン」表彰式のLIVE配信はこちらから(チャンネル登録受付中) 【関連書籍】 Amazonで買う KINEJUN ONLINEで買う 1924年の第1回開催以来、戦争による中断をはさんで2021年のベスト・テンで95回を数えたキネマ旬報ベスト・テン。各年度のベスト・テン結果のデータおよびランク入りした全作品の順位紹介を中心に、戦後は各年度の映画状況、興行ベスト・テンや映画界10大ニュースなど、様々なデータを網羅。ベスト・テン上位受賞者ランキングやジャンル別ベスト・テン結果の紹介など、コラムやデータも充実させた永久保存決定版です!
-
“好き”は止められない。松居大悟監督が見上愛×佐藤寛太で描く「不死身ラヴァーズ」
2024年2月3日想いが通じたら、彼は消えてしまう。それでも“好き”は止められない──。高木ユーナの漫画『不死身ラヴァーズ』が、「ちょっと思い出しただけ」の松居大悟監督により、見上愛と佐藤寛太の共演で映画化。5月10日(金)よりテアトル新宿ほかで全国公開される。ティザービジュアルと各者コメントが到着した。 長谷部りの(見上愛)が“運命の相手”と信じて追いかけるのは、甲野じゅん(佐藤寛太)。出会うたびに「好き」と伝えるりのだが、両想いになった瞬間、じゅんは世界から消えてしまう。その繰り返しでも諦めないりのの真っ直ぐな「好き」は、やがて奇跡を起こす──。 共演は⻘木柚、前田敦子、神野三鈴など。松居監督が10年以上温めてきた“無防備な恋愛映画”に注目だ。 〈コメント〉 見上愛(長谷部りの役) ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。 高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました! 当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑) りのの真っ直ぐで屈託のない“好き”という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。 そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた大切な日々でした。 私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。 ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。 なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。 是非、公開を楽しみにお待ちください! 佐藤寛太(甲野じゅん役) 身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。 目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。 きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。 笑うとパッと華が咲いたように輝く、 長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。 いつもどう接して良いか分からなくて、 でも一緒にいたくて、居心地が良くて。 松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。 友達のお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、 現場では淡々ともう一回って言うし、 台本を読んでも分からなくて、 現場になっても分からなくて、 何が違うんだろ。大丈夫かな。 なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。 理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、 自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。 最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。 どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。 何度でも立ち上がるしかなくて。 エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。 初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。 僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。 松居大悟(監督・共同脚本) 10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。 この出会いが明るいところへ連れてってくれました。 そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。 “りの”と“じゅん”にようやく会えました。 みんなも会ってほしいです。 高木ユーナ(原作) 「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。 それからずっと…連載が終わっても…松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。 私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。 10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。 また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。 この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。 「不死身ラヴァーズ」 出演:見上愛、佐藤寛太、落合モトキ、大関れいか、平井珠生、米良まさひろ、本折最強さとし、岩本晟夢、アダム、青木柚、前田敦子、神野三鈴 監督:松居大悟 原作:高木ユーナ『不死身ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載) 脚本:大野敏哉、松居大悟 製作幹事:メ~テレ、ポニーキャニオン 配給:ポニーキャニオン 製作プロダクション:ダブ 2024/日本/カラー/110分/5.1ch/ヨーロピアンビスタ/映倫区分:G ©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©高木ユーナ/講談社 公式サイト:https://undead-lovers.com