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ルーニー・マーラ出演 社会風刺&厨房エンターテインメント 「ラ・コシーナ/厨房」公開決定
2025年3月24日スタッフの多くが移民で構成されたニューヨークの観光客向け大型レストラン『ザ・グリル』。その人間関係を時にユーモラスに、時に痛烈に描いたヒューマン・エンターテインメント「ラ・コシーナ/厨房」が6月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国公開されることが決定。日本版ビジュアル・日本版予告編が解禁となった。 原作は、イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーが書いた1959年初演の戯曲『調理場』。日本でも2005年に舞台演出家の蜷川幸雄の演出により『キッチン KITCHEN』として上演されるなど幾度となく舞台化されてきた作品で、映画化は本作で2度目となる。 『ザ・グリル』の料理人のひとりでメキシコ移民である主人公ペドロを演じるのはラウル・ブリオネス。彼の恋人で秘密を抱えるアメリカ人のウェイトレス・ジュリアを演じるのはルーニー・マーラだ。全編ほぼモノクロームで描かれる、ふたりのロマンチックだがどこか訳ありのラブストーリーは、大混乱を極める厨房での一日のゆくえと絶妙に絡み合っていることにも注目だ。 監督・脚本を務めたのは「コップ・ムービー」ほかベルリン国際映画祭常連のアロンソ・ルイスパラシオス。本作は第74回ベルリン国際映画祭でコンペティション部門に出品されその力強い表現が称賛されたほか、世界各国の映画祭で数々の受賞など、高い評価を受けている。 https://youtu.be/ts-x1DSZgJk Story NYにある観光客向けの大型レストラン。“いつも”通りドラマチックでカオスな一日に、とんでもない事件が起きる…… ニューヨークの大型レストラン「ザ・グリル」の厨房の、いつも通り目の回るような忙しい朝。店の従業員たち全員に売上金盗難の疑いがかけられる。加えて次々に新しいトラブルが勃発し、料理人やウェイトレスたちのストレスはピークに。カオスと化した厨房での一日は、無事に終わるのだろうか……。 「ラ・コシーナ/厨房」 監督・脚本:アロンソ・ルイスパラシオス 出演:ラウル・ブリオネス、ルーニー・マーラ 原作:アーノルド・ウェスカー 2024年/139分/モノクロ/スタンダード(一部ビスタ)/アメリカ・メキシコ/英語、スペイン語/5.1ch/G/原題:La Cocina/字幕翻訳:橋本裕充 配給:SUNDAE © COPYRIGHT ZONA CERO CINE 2023 -
夢を捨てて娼婦となった女性の運命は──。ジーン・カオ映画初主演「娼生」
2025年3月24日ジーン・カオ主演により、実話をもとに夢を捨てて娼婦となった女性を描いた「娼生(しょうふ)」が、5月23日(金)よりシネマート新宿などで公開される。ビジュアル、監督コメント動画、予告編が到着した。 村育ちのフォン(ジーン・カオ)は歌手になる夢を叶えるため、祖母の反対を押し切って台北へ。ところが騙され、娼婦として日本に売り飛ばされる。数年後、台湾に戻った彼女は祖母が認知症になったことを知り、罪悪感を抱く。そして娼婦の仕事を再開し、贖罪として仕送りを続けていく。 一方で警察官となった弟のユーミンは、台北でフォンを捜索。やがて再会するも、姉が歌手でないばかりか娼婦だったことにショックを受ける。こうして姉弟の時間が再び動き出すが……。 映画初主演となったジーン・カオは、プロデューサーおよび主題歌『鳳凰』の歌唱も担当。ユーミン役は注目の演技派俳優ホアン・グァンジーが務める。監督はこれが初長編となるブルース・チウ。映画は第43回ハワイ国際映画祭でNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)と新人監督賞にノミネートされた。心揺さぶる社会派ヒューマンドラマに注目したい。 https://www.youtube.com/watch?v=GbTrVm8_keY https://www.youtube.com/watch?v=jCYVQClCYJs 「娼生」 監督:ブルース・チウ エグゼクティブプロデューサー:ジーン・カオ、リウ・フォンチー 出演:ジーン・カオ、ホアン・グァンジー 2023年/台湾/カラー/シネスコ/5.1ch/100分/中国語/PG12 原題:鳳姐 日本語字幕:加藤郁江 配給:ライツキューブ ©2023 Cao Cao Entertainment Ltd., Speeding Rocket Co., Ltd., Mazoo Digital Imaging Ltd. TAICCA. All Right Reserved 公式サイト:https://x.gd/UuzlI -
文豪アントン・チェーホフの『犬を連れた奥さん』を含む4つの短編をもとに、名優マルチェロ・マストロヤンニを主演に迎え、名匠ニキータ・ミハルコフ監督が描き上げた身勝手なイタリア男の可笑しくも悲しい愛の物語「黒い瞳」(1987)。このたびマストロヤンニの生誕100年およびチェーホフの没後120年に合わせ、4K修復ロングバージョンで5月30日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開することが決定。ポスタービジュアルと予告編が到着した。 アテネを経てイタリアに向かう客船。ひと気のない食堂で窓際のテーブルに座る初老のロマーノ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、ロシア人の紳士に自身の人生を語り始める。 イタリアの田舎町に生まれた彼は、大銀行家の一人娘であるエリザと結婚して富を得たが、夫婦の仲は冷え切っていた。銀行が倒産の危機に瀕する中、ロマーノは身を寄せた湯治場で、子犬を連れたロシア人のアンナと恋に落ちる。そして彼女が手紙を残して消えると、ロマーノは行方を追ってロシアへ向かうが……。 https://www.youtube.com/watch?v=ui6-KNPp1R8 共同脚本にヴィスコンティ作品でおなじみのスーゾ・チェッキ・ダミーコが名を連ね、音楽を名手フランシス・レイが担当。エリザ役をシルヴァーナ・マンガーノ、娘のクラウディア役をイザベラ・ロッセリーニが務める。映画は第40回カンヌ国際映画祭男優賞受賞、第60回アカデミー賞主演男優賞ノミネート、第33回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演男優賞・主演女優賞受賞を果たした。なお今回のロングバージョンは約25分を追加したもので、マストロヤンニの没後20年に制作され、第73回ヴェネチア国際映画祭ヴェネチア・クラシック部門に出品された。美しく甦った映像で、豊潤なドラマを味わいたい。 「黒い瞳 4K修復ロングバージョン」 監督:ニキータ・ミハルコフ 脚本:アレクサンドル・アダバシャン、ニキータ・ミハルコフ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ 原作:アントン・チェーホフ「犬を連れた奥さん」他 音楽:フランシス・レイ 出演:マルチェロ・マストロヤンニ、シルヴァーナ・マンガーノ、マルト・ケラー、エレナ・サフォーノヴァ 1987年/イタリア/イタリア語、ロシア語/143分/カラー/1.33:1/モノラル 原題:OCI CIORNIE 字幕翻訳:関口英子 ロシア語監修:守屋愛 配給:ザジフィルムズ © 1987 Excelsior Film-TV. © 2010 Cristina D’Osualdo. All rights reserved. 公式サイト:https://www.zaziefilms.com/kuroihitomi/
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新鋭チェン・シャオユー監督が水郷に紡ぐ家族の物語「舟に乗って逝く」
2025年3月24日新鋭チェン・シャオユー(陳小雨)監督が初長編として、自身の故郷であり水郷として知られる中国・江南地域を舞台に家族の物語を紡いだ「舟に乗って逝く」が、6月13日(金)よりグランドシネマサンシャイン 池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。 運河が多く、かつては舟が生活の要だった徳清の町。はるか昔に舟で嫁入りした老母に、重い病が見つかる。その治療をめぐり、上海でアメリカ人の夫と暮らす長女と、旅のガイドをしながら風来坊のように生きる弟の意見が食い違う──。 エドワード・ヤンを愛し、小津安二郎の影響を受けたというチェン・シャオユー監督は、祖母の思い出をもとにした「舟に乗って逝く」の制作にあたり、チベット出身の名匠ペマ・ツェテンの指導を仰いだという。長女を演じたリウ・ダン(「人生って、素晴らしい/Viva La Vida」『開端-RESET-』)は、第37回金鶏奨最優秀助演女優賞を受賞。日本では昨年の電影祭と現代中国映画祭で上映され、このたび待望の全国公開となる。葬ることと葬られること、逝くことと行くことが重なっていく詩情豊かな物語に注目したい。 「舟に乗って逝く」 監督・脚本・編集:チェン・シャオユー(陳小雨) 出演:ゴー・ジャオメイ(葛兆美)、リウ・ダン(劉丹)、ウー・ジョウカイ(呉洲凱) 製作:ホアン・ファン(黄帆) 撮影:ホアン・イーチュアン(黄一川) 美術:ドン・シャオジェン(鄧暁珍) 音響:チャン・イン(張印) 作曲:ユーション(愚生) 原題:乘船而去/英語題:Gone with the Boat/99分/2023 配給:ムヴィオラ、面白映画 ©2023 Fractal Star Film Production Co., Ltd., Infinina Media Co., Ltd. 公式サイト:https://moviola.jp/fune -
オリヴィエ・アサイヤス新作。パンデミックの日々に人生を見つめ直す「季節はこのまま」
2025年3月21日名匠オリヴィエ・アサイヤス監督が、パンデミックによりすべてが止まった日々の中で人生を見つめ直していく2組のカップルを描き、第74回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された「季節はこのまま」が、5月9日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。 新型コロナウイルスのパンデミックにより外出が制限された2020年の春。映画監督の兄・ポールと音楽ジャーナリストの弟・エティエンヌは、それぞれ交際を始めたばかりのモルガンおよびキャロルと共に、彼らが育った郊外の家で過ごすことに。懐かしい風景、新たな生活様式への戸惑い、世界から切り離された感覚、同居して初めて知る互いのこと……。止まってしまった時間の中で、ポールたちは不安を抱えながらもゆっくりと、確かにそこにある光、愛と人生の新たな側面を見つけていく──。 アサイヤスが実際に子ども時代とロックダウン期間を過ごした両親の家で撮影するなど、実体験を多分に含み「これまでの作品の中で最もパーソナルで親密」に仕上がったという本作。キャストには、アサイヤスと3度目のタッグとなるヴァンサン・マケーニュ、監督の近作に欠かせないノラ・アムザウィ、舞台でも活躍するミシャ・レスコー、伝説的モデル/デザイナーのイネス・ド・ラ・フレサンジュの娘でありディオールのモデルとしても活躍する新星ナイン・ドゥルソを迎えた。撮影のエリック・ゴーティエ(「そして僕は恋をする」「ポーラX」「新世紀ロマンティクス」)、編集のマリオン・モニエ(「サマーフィーリング」「それでも私は生きていく」)らスタッフも充実。 さらにアサイヤスは、制作のきっかけが敬愛する画家デイヴィッド・ホックニーの言葉だったことを明かし、「ホックニーがロックダウン中にiPadで、本作の舞台と同じノルマンディーの風景を描いたように、自分はこの映画『季節はこのまま』を撮ったのだ」と述べている。心に触れるロマンス・コメディに注目したい。 [caption id="attachment_48100" align="aligncenter" width="850"] ©Carole Bethuel[/caption] 「季節はこのまま」 監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス 撮影:エリック・ゴーティエ 編集:マリオン・モニエ 出演:ヴァンサン・マケーニュ、ミシャ・レスコー、ナイン・ドゥルソ、ノラ・アムザウィ 2024年/フランス/105分/1.85:1/5.1ch 原題:Hors du temps 英題:Suspended Time 字幕翻訳:手束紀子 配給:Bunkamura 画像クレジット:©Carole Bethuel 公式サイト:https://kisetsufilm.com