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元刑事 vs 振り込め詐欺組織。ピョン・ヨハン主演の犯罪アクション「声/姿なき犯罪者」
2022年7月27日振り込め詐欺で大金を失った元刑事の復讐を描き、韓国でオープニング成績1位を記録したピョン・ヨハン主演の犯罪アクション「声/姿なき犯罪者」が、10月7日(金)より新宿武蔵野館ほかで全国順次公開される。 韓国検察庁の発表では、2020年の韓国での振り込め詐欺被害件数は約4万件、被害額は日本の約2.5倍となる約7,000億ウォン(約700億円)。特に近年は、新型コロナウイルス関連の詐欺事件が多発、SNS・アプリなど通信手段の多様化が、振り込め詐欺の手口の巧妙化をもたらしている。 そんな振り込め詐欺を徹底リサーチし、映画に仕立て上げたのは、「ホワイト:呪いのメロディー」「ポドリ君の家族残酷史X 韓国の夜と霧」で知られる双子の兄弟キム・ソン&キム・ゴク監督。そして主人公の元刑事を「茲山魚譜 チャサンオボ」「太陽は動かない」のピョン・ヨハン、敵対する詐欺組織の主犯を「悪人伝」のキム・ムヨル、犯人を追う刑事を「鬼手」のキム・ヒウォンが演じ、さらに「ただ悪より救いたまえ」のパク・ミョンフン、「サムジンカンパニー1995」のイ・ジュヨンらが脇を固める。 キム・ソン監督は「劇中のセリフのように “振り込め詐欺は悪質な犯罪であり、被害者たちは何も悪くない” ということを伝えたかった。振り込め詐欺はあまりにも精巧で緻密なのでだまされやすい犯罪。映画を観て振り込め詐欺犯罪の警戒心が伝わって少しでも詐欺犯罪が減ったら…という思いだった」とメッセージを寄せている。 Story 釜山の建設現場で働く多くの作業員が、振り込め詐欺の電話を受けたばかりに、娘の治療費やマンション費用など大金を失った。前職が刑事である作業員のソジュン(ピョン・ヨハン)は、妻と同僚の30億ウォンを取り戻すため、振り込め詐欺犯の追跡を開始。犯人の手がかりを掴み、中国のある建物へ侵入するが、そこでは組織化された巨大詐欺集団が、総責任者クァク(キム・ムヨル)の先導によって日々多額の振り込め詐欺を行っていた。愕然とするソジュンだったが、300億ウォン規模の新たな詐欺計画を知り、元刑事の正義感が覚醒、壮絶な復讐に乗り出す! 「声/姿なき犯罪者」 出演:ピョン・ヨハン、キム・ムヨル、キム・ヒウォン、パク・ミョンフン、イ・ジュヨン 監督:キム・ソン&キム・ゴク 2021/韓国/韓国語/109分/シネスコ/5.1ch/カラー/原題:보이스(ボイス)/提供:ツイン、Hulu/配給:ツイン © 2021 CJ ENM Co., Ltd., SOOFILM ALL RIGHTS RESERVED 公式サイト:https://koe-voice.jp/ -
家なし、金なし、仕事なしの女性バニーが怒りの立てこもり事件を起こしていくさまを描くニュージーランド映画「ドライビング・バニー」が、9月30日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかで全国公開。バニーの姪トーニャを演じたトーマシン・マッケンジー(「ラストナイト・イン・ソーホー」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」)の誕生日である7月26日に合わせ、メインビジュアルが解禁された。 人生どん底でも情とウィットを忘れないバニーが、複雑な家庭環境に苦しむ姪のトーニャと織り成すロードムービー「ドライビング・バニー」。「ベイビーティース」「ニトラム」でオーストラリア・アカデミー賞助演女優賞に輝いたエシー・デイヴィスが、バニーを演じる。第20回トライベッカ映画祭審査員特別賞ならびにロッテントマト100%フレッシュを獲得した注目作だ。 Story ある事情から妹夫婦の家に居候するバニー。幼い娘とは監視付きの面会交流しかできないが、笑顔と気の利いたトークで車の窓拭き仕事をしながら必死に生きている。夢は娘の誕生日までに新居へ引っ越し、家族水入らずの生活を再開すること。そんなある日、妹の新しい夫ビーバンが継娘のトーニャに言い寄る光景を目撃したバニーは、カッとなってビーバンに立ち向かうも家を叩き出されてしまう。「家なし、金なし、仕事なし」で運の尽きたバニーは、救い出したトーニャと共に、ルールもモラルも完全無視の “子ども奪還作戦” に突っ走るが……。 「ドライビング・バニー」 監督:ゲイソン・サヴァット 出演:エシー・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー 2021年/ニュージーランド/英語/100分/シネスコ/5.1ch/原題:The Justice of Bunny King 日本語字幕:江波智子/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム © 2020 Bunny Productions Ltd bunny-king.com
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“漂流する女性” 映画の名作。アニエス・ヴァルダ「冬の旅」が2K修復を経て公開
2022年7月26日アニエス・ヴァルダの代表作の一つに数えられながら、初公開以来長らく日本で劇場上映されてこなかった “漂流する女性” 映画の金字塔的作品「冬の旅」(1985)が、10月下旬よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。 生涯現役を貫き、2019年3月に90歳で逝去したアニエス・ヴァルダ。彼女の影響を受けたと語る監督は、グレタ・ガーウィグ、ケリー・ライカート、レナ・ダナム、アリーチェ・ロルヴァケルなど枚挙にいとまがない。 ヴァルダは28歳の時、のちに “ヌーヴェルヴァーグの最初の映画” と評される「ラ・ポワント・クールト」(54)を発表して注目され、「幸福(しあわせ)」(64)でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞、名実ともにフランスを代表する映画作家に。以後もフィクションとドキュメンタリーを行き来し、市井の人々の飾らない姿を描き続けた。その長年の功績が讃えられ、2015年にカンヌ国際映画祭名誉パルムドール、2017年に米アカデミー賞名誉賞を受賞している。 フランス片田舎の畑の側溝で、凍死体で発見された少女モナ。彼女の死に至る数週間の足取りを、路上で出会った人々の証言から辿っていく「冬の旅」は、本国フランスで当時のアートシアター映画としては異例の100万人を超える動員を記録し、ヴァルダ最大のヒット作に。そして第42回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞、セザール賞でサンドリーヌ・ボネールが最優秀主演女優賞に輝き、高く評価された。一方、6年遅れで公開された日本での反応は鈍く、正当に評価されたとは言い難かった。 しかし30年以上を経て、2022年3月に東京・国立映画アーカイブで行われた特集「フランス映画を作った女性監督たち-放浪と抵抗の軌跡」での一度限りの上映は、早々に満席完売となる大盛況。奇しくも2022年の日本では、同じベルギー出身でヴァルダも好きな監督の一人と公言したシャンタル・アケルマンの特集上映、ならびに “漂流する女性” を描き高く評価されつつも日の目を見てこなかったバーバラ・ローデン監督・脚本・主演作「WANDA」が脚光を浴びている。そうした女性映画が偏見なしに受容される今、ミッシングピースを埋めるように、「冬の旅」再評価の機運が高まっている。 なお今回の上映は、2014年にヴァルダ本人と本作の撮影監督パトリック・ブロシェの監修により2K修復したDCP素材が使用される。 「冬の旅」 監督・脚本・共同編集:アニエス・ヴァルダ 撮影:パトリック・ブロシェ 音楽:ジョアンナ・ブルゾヴィッチ 出演:サンドリーヌ・ボネール、マーシャ・メリル、ステファン・フレイス、ヨランド・モロー 原題:SANS TOIT NI LOI (英題:Vagabond)/1985年/フランス/ヨーロッパ・ビスタ/カラー/105分 © 1985 Ciné-Tamaris / films A2 配給:ザジフィルムズ 公式HP:www.zaziefilms.com/fuyunotabi -
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「映画24区」が映画を活用したまちづくりの一環として、福島県浜通り地域で「福島浜通りシネマプロジェクト」を始動する。そのキックオフイベントとして今夏、全国の中高生を対象にした「映画づくり体験」を実施。本日7月22日に募集を開始した。参加費は無料、4日間の宿泊ホテル・食事などは全て主催者側が用意し、映画好きの子どもたちにとって魅力的な企画となっている(詳細は下記の募集概要を参照)。 子どもたちの映画づくりをサポートするのは、永田琴(映画「シャンティデイズ 365日、幸せな呼吸」ドラマ『東京ラブストーリー2020』)、市井昌秀(映画「箱入り息子の恋」「台風家族」)、吉田康弘(映画「旅立ちの島唄〜十五の春〜」「かぞくいろーRAILWAYS わたしたちの出発ー」)ら商業映画の第一線で活躍する監督や技術スタッフたち。 [caption id="attachment_14059" align="alignnone" width="480"] ▲左から永田琴、市井昌秀、吉田康弘[/caption] さらに、映画「ばちらぬん」が昨年のPFFアワードでグランプリを獲得した東盛あいか、映画「魚の目」が田辺・弁慶映画祭でキネマイスター賞を受賞した板野侑衣子(ますだあやこと共同監督)ら、今後の活躍が期待される若手作家も参加し、世代を超えた質の高いものづくりや鍛錬の場を構築・検証していく。 彼らのサポートのもと、参加する中高生たちはロケハンから脚本づくり、撮影、編集まで自分たちで行い、最終日に完成した短編作品の上映会が行われる。 またイベント期間中は、映画人や地元の方々を招き、映画や地域をキーワードにしたパネルディスカッションを行う予定。世界に負けない映画づくりの環境を作るべく、映画に関わる人たちの労働環境や人材育成面などにも積極的に目を向け、浜通り地域の魅力発信と映像文化産業の課題改善を掛け合わせた地域発展のモデルを検証していく。 映画作り体験の募集概要 対象年齢:13~18歳(中1~高3) 性別・経験等は不問 実施期間:8月18日(木)~21日(日) 3泊4日 実施場所:福島県双葉町 募集人数:20名(予定) 参加費用:無料 ※4日間の宿泊ホテル・食事などは全てご用意いたします ※JR双葉駅にて現地集合・現地解散(交通費のみ各自負担) 申込方法 映画24区 お申込みフォーム(https://forms.gle/6Qc6PYdvF6Y6jzh37)よりお申込みください。 応募締切は7月31日(日)※定員を超える場合は選考となりますのでご了承ください 双葉町について 双葉町(ふたばまち)は福島県浜通り地方のほぼ中央に位置する。東日本大震災で発生した福島第一原子力発電所の事故に伴い、町民は現在も避難中。避難指示は一部地域で解除されており、今回のイベント実施地域周辺には東日本大震災・原子力災害伝承館や産業交流センターが立地している。伝承館は令和2年9月の開館後約1年半で来場者数が10万人を突破した。 映画24区について 2009年より映画製作・配給、映画人の育成(学校運営)、映画人のマネジメントを行う。 これまで山形県鶴岡市を舞台にした地域映画「庄内三部作シリーズ」や、若手映画作家を起用した短編集「21世紀の女の子」の企画製作に参加。2018年に自治体主導の映画「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズを立ち上げ、現在までに兵庫県加古川市、福岡県田川市で製作している。 公式ホームページ http://eiga24ku.jp/ 問い合わせ窓口 株式会社映画24区 info@eiga24ku.jp