解説
20世紀最大のロック・グループ、ビートルズの初期メンバーであったスチュアート・サトクリフが、恋人への愛とアートに情熱を注いだ21年間の生涯を描いた青春映画。監督は、音楽ドキュメンタリーやビデオクリップで活躍するイアン・ソフトリー。脚本は、監督とマイケル・トーマス、ステイーブン・ワードの共同。製作はフィノラ・ドワイヤーとスティーブン・ウーリー。エグゼクティヴ・プロデューサーは「クライングゲーム」のニック・パウエル、撮影は「エドワードII」のイアン・ウィルソン。オリジナル・スコアと音楽プロデュースはドン・ウォズ、音楽監督はボブ・ラストが担当。本作のために集められたミュージシャンたちによるバック・ビート・バンドの歌と演奏で、ビートルズ・ナンバーを再現している。主演は「パワー・オブ・ワン」のスティーブン・ドーフと「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」のシェリル・リー。共演は「僕たちの時間」でもジョン・レノン役を演じたイアン・ハートら。
ユーザーレビュー
「バック・ビート」のストーリー
1960年、リヴァプール。天才的な絵の才能を持つスチュ(スティーブン・ドーフ)は、同じ美術学校の親友ジョン(イアン・ハート)のロックバンドに、ベーシストとして加入する。ジョン、スチュ、ポール(ゲイリー・ベイクウェル)、ジョージ、ピート・ベストの5人の“ビートルズ”は、ハンブルグへ演奏旅行に向かう。友人のアーティスト、クラウスに連れられて彼らのライブに行った現地の女性写真家アストリッド(シェリル・リー)は、スチュと運命的な出会いを感じる。スチュは次第に彼女の知的な生活に引き付けられ、同時に音楽より恋人を優先する彼とほかのメンバーの溝は深まっていく。だが、ジョンへの深い友情は変わらなかった。アストリッドのライフスタイルに強く影響された彼を挟んで、ジョンとポールが対立した。スチュは、アステリッドとの出会いをきっかけに、再び絵を描き始める。そんなある日、突然倒れたスチュは、医師に頭部に古傷があると診断され、生活態度を改めるよう宣告される。恋人シンシアを連れてハンブルグへ来たジョンが、グループに戻るよう説得するが、スチュの決意は変わらなかった。ビートルズのデビュー曲がスチュの元に届いた日、彼はアストリッドの前で発作を起こし、この世を去った。
「バック・ビート」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「バック・ビート」のスペック
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