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筒井康隆原作、長塚京三主演、吉田大八監督で描く“人生最後の戦い”「敵」
2024年9月14日元大学教授の老境を綴った筒井康隆の同名小説を、主演に長塚京三を迎え、「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八が監督を務めて映画化した「敵」が、2025年1月17日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開される。 大学教授の職を辞して10年となる渡辺儀助、77歳。妻に先立たれ、祖父の代から続く日本家屋に一人で暮らしている。料理は自分でつくり、晩酌を楽しみ、気の置けない僅かな友人と酌み交わし、時には教え子を招いてディナーを振る舞う。貯金が何年持つか、すなわち自分があと何年生きられるかを計算しながら、来るべき日に向けて平和に過ごしていく。遺言書も書き、やり残したことはない。そんな中で、書斎のiMacの画面に「敵がやって来る」という不穏なメッセージが流れてくる──。 長塚京三の映画主演は「ひまわり〜沖縄は忘れない あの日の空を〜」以来12年ぶり。清楚にして妖艶な教え子役で瀧内公美、死してなお儀助の心を支配する妻役で黒沢あすか、バーで出会った儀助を翻弄する謎めいた大学生役で河合優実が登場し、松尾諭、松尾貴史、カトウシンスケ、中島歩らも出演する。 儀助は穏やかな生活を望んでいたのか、どこかで“敵”の訪れを待っていたのではないか、果たして“敵”とは何か。“人生最後の戦い”を見届けたい。 〈コメント〉 監督・脚本:吉田大八 何十年も前に小説を読み終えた時から「敵って何?」という問いが頭を離れず、とうとう映画までつくることになりました。筒井先生の作品を血肉として育った自分にとってそれはかつてないほど楽しく苦しい作業の連続でしたが、旅の途中で長塚京三さんをはじめとする素晴らしい俳優たち、頼もしいスタッフたちと出会えてようやく観客の皆さんが待つ目的地が見えてきた気がします。 自分自身、この先こういう映画は二度とつくれないと確信できるような映画になりました。 僕は幸せです。 原作:筒井康隆 すべてにわたり映像化不可能と思っていたものを、すべてにわたり映像化を実現していただけた。 登場人物の鷹司靖子、菅井歩美、妻・信子の女性三人がよく描き分けられている。 よくぞモノクロでやってくれた。 長塚京三(渡辺儀助役) タイトルは、原作である筒井康隆先生の小説の表題を戴くと聞きました。吉田監督のシナリオは、概ね原作に準じるものだとも。両者とも大変興味深く読ませて戴いて、なんだろうこの主人公は、ほぼ監督そのままじゃないか、と思えてなりませんでした。ご自分でおやりになればいいのに、とさえ。難はただ一つ、「ちょっとばかり歳が足りないか!」。まだやり直しのきく年齢での「絶望」は、全き絶望とはいえませんからね。 冗談はさて置き、老耄に押しまくられて記憶が混濁し、授けを求めようにも、人も、物たちさえも、いつの間にか掌を反したように敵側に回っていて、恐らくは粗略でもあり、傲慢でもあったろう主人公の嘗てのあしらいに、幾星霜かを経て、なお復讐するかのようだ。 「この逆境、老残零落のシラノ(ド・ベルジュラック)だったらどうするだろう?」などと考えてみたら面白そうである。僕の最後の、いや最後から二番目あたりの映画として受けさせて戴きます。かなりの強行軍は承知ですが、共演者、スタッフの皆さんが、最後まで味方でいてくれることを信じて。「てき」、いいタイトルです。 瀧内公美(鷹司靖子役) いつかご一緒させてもらいたいと願っていた吉田大八組。大八さんの現場はとても不思議な空気感で、どの表現が良いのだろうかと試行錯誤しながら撮影を進めていましたが、なんだかほっこりしていてとても居心地が良い現場でした。 そして、長塚京三さんとの共演は言葉では言い尽くせないほど京三さんに魅了され、クランクアップの前日、明日でしばらくはお会いできないのかと思うとお風呂の中で涙が出たほどです。 とても不思議な面白い作品に仕上がっていると思います。わたしも今から「吉田大八ワールド」が楽しみです。 黒沢あすか(渡辺信子役) 台本を手にしたとき、長塚さん演じる儀助との浴室シーンに、年齢を重ねてきたからこそ醸し出せる味わい深さを大切にしたいと思いました。大八監督が長年温めてきた、筒井康隆さん原作の「敵」。その映画化にあたり監督が手掛けた台本は、世間擦れしていない儀助の品性とノスタルジックな雰囲気が絶妙に融合し、夢か幻か、あるいはSFかと思わせる独特の世界観を感じました。出演者としてその一端を担えたことを光栄に思います。 河合優実(菅井歩美役) 菅井歩美を演じました、河合優実です。 初めてご一緒させていただいた吉田大八監督の、この「敵」という作品への思い入れにまず刺激を受けたことを思い出します。このような作り手の熱がたしかにこもった映画に力を添えられるのはとても嬉しいことです。 短い時間ではありましたが、おそらくどの時代に読んでもどうにも魅惑的なこの物語のもと、未知なるものに顔を合わせ、考えてみる機会をもらいました。 ぜひ劇場で出会ってほしいです。 「敵」 出演:長塚京三、瀧内公美、河合優実、黒沢あすか、中島歩、カトウシンスケ、髙畑遊、二瓶鮫一、髙橋洋、唯野未歩子、戸田昌宏、松永大輔、松尾諭、松尾貴史 脚本・監督:吉田大八 原作:筒井康隆「敵」(新潮文庫刊) 企画・プロデュース:小澤祐治 プロデューサー:江守徹 撮影:四宮秀俊 照明:秋山恵二郎 美術:富田麻友美 装飾:羽場しおり 録音:伊豆田廉明 編集:曽根俊一 サウンドデザイン:浅梨なおこ 衣裳:宮本茉莉 ヘアメイク:酒井夢月 フードスタイリスト:飯島奈美 助監督:松尾崇 キャスティング:田端利江 アクション:小原剛 ガンエフェクト:納富貴久男 ロケーションコーディネーター:鈴木和晶 音楽:千葉広樹 音楽プロデューサー:濱野睦美 VFXスーパーバイザー:白石哲也 制作プロデューサー:石塚正悟 アシスタントプロデューサー:坂田航 企画・製作:ギークピクチュアズ 制作プロダクション:ギークサイト 宣伝・配給:ハピネットファントム・スタジオ、ギークピクチュアズ 製作:「敵」製作委員会 ©1998 筒井康隆/新潮社 ©2023 TEKINOMIKATA 公式サイト:https://happinet-phantom.com/teki -
パリ パラリンピックの女子車いすテニスにおいて、単複2冠に輝いた上地結衣。彼女が世界に挑戦する日々に迫ったドキュメンタリー「The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。」が、2024年10月18日より全国順次公開することが決定。 ティザービジュアルと花江夏樹がナレーションを務める特典映像が解禁、監督らのコメントが到着した。 6年連続、世界ランキング2位。 車椅子テニスプレイヤー、上地結衣。 その挑戦と覚悟の日々を追ったドキュメンタリー。 10年以上にわたって世界の車椅子テニス界を牽引する彼女前には、オランダのディーデ・デフロート選手が立ちはだかり、上地は世界ランキング2位に6年間甘んじることに。 いつも2位。それでも負けたくない。この映画は彼女上地選手が、金メダルに向けて、世界一に向けて、日々戦いつづける姿を追った物語である。 新山正彰(監督) この映画は、一人のアスリートが金メダルを目指してひたむきに努力する姿を描いています。上地結衣選手は、世界ランキング2位という輝かしい成績を誇りながらも、笑顔を絶やさず、常に周りへの感謝を忘れない温かな人柄を持っています。しかし、その裏には、決して己には妥協しない苛烈な一面がありました。 上地選手の姿を通じて、車いすテニスというスポーツに少しでも興味を持ち、これからも応援し続けていただければ、これほど嬉しいことはありません。 小澤祐治(プロデューサー) ここ2年、上地結衣という人と接していく中で、彼女のたくさんの魅力に出会えました。 そしてたくさんの勇気をもらいました。諦めない!自分にもできる!やってやる! その人の背中を優しくそして強くおしてくれる、そんな存在である上地さんの魅力をできるだけたくさんの人に届けられたら嬉しいです。 https://youtu.be/Kl1KLBnfEd8 ◾️上地結衣プロフィール 生年月日:1994年4月24日 出身地:兵庫県 明石市(明石商業高校卒) 身長:143cm 所属:三井住友銀行 11歳で車いすテニスを始め、高校3年生でロンドン2012パラリンピック競技大会に出場。シングルス、ダブルスともにベスト8進出する。2014年、全仏オープン、全米オープンで初優勝。同年5月に初めて世界ランキング1位を記録した。ダブルスでは日本人女子選手初となる年間グランドスラムを達成し、「女子車いすテニス(女子)最年少 年間グランドスラム達成」のギネス記録に認定される。2度目のパラリンピック出場となったリオ2016パラリンピック競技大会では、シングルスで銅メダルを獲得。1年の延期を経て2021年に開催された東京2020パラリンピック競技大会では、シングルス銀メダル、ダブルスで銅メダルと、前回大会を上回る活躍を見せた。2024年8-9月に開催されたパリ2024パラリンピック競技大会では、シングルス・ダブルスで金メダルを獲得。 「The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。」 出演:上地結衣 ナレーター:花江夏樹 監督:新山正彰 プロデューサー:小澤祐治 クリエイティブ・ディレクター:小山佳奈 音楽:メロディー・パンチ 監督補:沖悠司 アシスタントプロデューサー:増渕美帆 企画・製作:ギークピクチュアズ 制作プロダクション:ギークピクチュアズ 配給:日活 宣伝:FINOR ©︎2024「The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。」製作委員会
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心の結び目がほどける。ジャンヌ・バリバール主演のラブストーリー「山逢いのホテルで」
2024年9月13日「バルバラ セーヌの黒いバラ」のジャンヌ・バリバール主演により、思いがけずロマンティックな関係に身を委ねていく女性の姿を描き、第76回カンヌ国際映画祭ACID部門に出品された「山逢いのホテルで」が、11月29日(金)よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。 スイスアルプスを臨む小さな町で、仕立て屋を営むクローディーヌ。障がいのある息子を一人で育てつつ、毎週火曜日には山間のリゾートホテルで一人旅の男性客を選び、その場限りのアヴァンチュールを楽しんでいた。そんな中である男性と出会い、忘れていた恋心が甦る──。 監督を務めたのは、ファッションデザイナーとして活躍したのち本作で長編デビューしたスイスの新鋭マキシム・ラッパズ。撮影はダルデンヌ兄弟の作品で知られるブノワ・デルヴォーが担当。孤独と優しさ、解放への願いを湛えて切なく揺れるクローディーヌ、その行方を見届けたい。 「山逢いのホテルで」 監督・脚本:マキシム・ラッパズ 出演:ジャンヌ・バリバール、トマス・サーバッハー、ピエール=アントワーヌ・デュベ、ヴェロニク・メルムー 2023年/スイス、フランス、ベルギー/フランス語/92分/カラー/1.66:1/5.1ch 原題:Laissez-Moi 字幕:齋藤敦子 後援:在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 配給:ミモザフィルムズ © GoldenEggProduction | Paraíso Production | Fox the Fox 2023 公式サイト:https://mimosafilms.com/letmego/ -
パンデミック後にフード・システムはどう変わった?「フード・インク ポスト・コロナ」
2024年9月13日食品業界の闇を暴き、ヒットを記録したドキュメンタリー「フード・インク」(09)。その続編として、パンデミック後に浮き彫りとなるアメリカのフード・システムの脆弱性に迫った「フード・インク ポスト・コロナ」が、12月6日(金)より新宿シネマカリテほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。 描かれるのは、巨大食品企業の市場独占と個人農家の衰退、“超加工食品”による子どもの糖尿病などの健康被害、移民労働者の搾取など。一方で持続可能な未来の実現に向けて奮闘する農家、活動家、政治家の姿も映し出される。食への意識を変える注目作だ。 [caption id="attachment_41725" align="aligncenter" width="850"] 本作のメインテーマとなる“超加工食品”を表示[/caption] [caption id="attachment_41726" align="aligncenter" width="850"] 持続可能な未来のために開発された植物性代替肉〈ビヨンド・ミート〉の生産ライン[/caption] [caption id="attachment_41727" align="aligncenter" width="850"] 今日の牛肉加工市場の85%をたった4社が占める[/caption] 「フード・インク ポスト・コロナ」 提供:パーティシパント&リバーロード 製作・監督:ロバート・ケナー、メリッサ・ロブレド 音楽プロデューサー:ブルース・ローレン、マリー・ミカス 音楽:マーク・アドラー 編集:レオナルド・ファインスタイン、ライアン・ロフラー 撮影:ジェイ・レドモンド 共同製作:リズ・シア 製作総指揮:キム・ロス、クリスタ・ワークマン、ジェフ・スコール、ダイアン・ワイヤーマン 製作:エリック・シュローサー、マイケル・ポーラン 出演:マイケル・ポーラン、ゲラルド・レイエス・チャベス、エリック・シュローサー、トニー・トンプソン、サラ・ロイド、ジョン・テスター、コリー・ブッカー、ドナルド・トランプ(アーカイブ) 2023年/アメリカ/94分/1.85:1/英語/カラー/5.1ch 原題:FOOD,INC.2 字幕:福原龍一 配給:アンプラグド ©2023 Another Perfect Meal, LLC. All Rights Reserved 公式サイト:unpfilm.com/foodinc2 -
シャー・ルク・カーン主演。ボリウッドとコリウッドのタッグで放つ「JAWAN/ジャワーン」
2024年9月12日“キング・カーン”ことシャー・ルク・カーン主演、そしてボリウッド映画ながらコリウッド映画(タミル語映画)のスタッフ集結。2023年インドNo.1ヒットならびにインド映画世界歴代5位を記録した「JAWAN/ジャワーン」が、11月29日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開される。ポスタービジュアルが到着した。 スキンヘッドで表情の険しい男(シャー・ルク・カーン)と武器商人のカリ(ヴィジャイ・セードゥパティ)が対峙し、警察官のナルマダ・ライ(ナヤンターラ)が銃を撃つ。逆襲の物語に注目だ。 「JAWAN/ジャワーン」 監督:アトリー 出演:シャー・ルク・カーン、ナヤンターラ、ディーピカー・パードゥコーン、ヴィジャイ・セードゥパティ 2023年/インド/ヒンディー語/171分/シネスコ/5.1ch 字幕翻訳:藤井美佳 配給:ツイン PG-12 ©2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Ltd 公式サイト:jawan-movie.com