ふから始まるものでの検索結果

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  •   2023年10月7日のハマスによる奇襲をきっかけに、イスラエルがガザへの大規模攻撃を始めて間もなく1年。イスラエルとパレスチナの双方を⻑年取材してきた土井敏邦監督が、30年にわたるガザの記録をまとめたドキュメンタリー映画「ガザからの報告」が、10月26日(土)より東京・Kʼs cinemaほか全国で順次公開される。 第一部『ある家族の25年』は、土井監督がガザの難⺠キャンプで出会い、1993年9月の〈オスロ合意〉直後より追い続けたエルアクラ家の軌跡を通し、合意の意味を問う。第二部『⺠衆とハマス』は、ハマスの面々やガザの住⺠へインタビューを重ね、ハマスが⺠衆から乖離していったプロセスを解明、ガザの惨状の根源を浮かび上がらせる。     〈コメント〉 土井敏邦監督 私は1985年以来、34年間、パレスチナに通い続けてきた。遠い国の人たちに起こっていることを伝えるときにまずやるべきことは、現地の人びとが私たちと“同じ人間である”と伝えることだと私は考えている。私たちはニュースが伝える数字で現場の実態を「分かった」つもりになる。しかし、あの空爆や砲撃の下には犠牲になった一人ひとりの死の痛み、悲しみがあるのだ。遠いガザで起こっている事態を、日本で暮らす私たちに引き寄せるために、⻑年ガザと関わってきたジャーナリストの私がやるべきことは、そのための“素材”を提供することではないか。ハマスによる越境攻撃から2週間ほど経た10月下旬から、現地ジャーナリストMは1〜2週間ごとにインターネットの画面を通して、現地の状況を伝えてくれた。自身も自宅が砲撃を受け、弟と義弟が殺されたMは、世界のメディアが伝えない市井の人びとの空気を私に伝えてきた。Mが命懸けで伝えてきたその“生の声”を受け取った私には、それをきちんと世界に向けて伝える責務がある。この映画はそういう役割を担っている。 師岡カリーマ(アナウンサー、文筆家) 攻撃が続くガザで、砲弾が落ちる先にいるのがどんな人々で、どんな苦難を強いられてきたか、その生の声を丹念に記録した大作。夢も希望も持てず、人ではないかのように扱われても抗えず、首根っこを掴まれた屈辱的な抑圧と貧困の中で生きるとはどういうことか。なぜハマスは支持され、いかにして支持は怒りに変わったか。人々の生活や政治意識を淡々と追うカメラの向こうから伝わってくるのは「テロ集団ハマスをのさばらせているんだから同罪だ」とイスラエルに蔑まれるパレスチナ人の、悲しいほど「普通」な素顔。何を持ち帰るか、受け手の完成も試される作品だ。(※東京新聞6/22付朝刊「本音のコラム」より)   [caption id="attachment_41516" align="aligncenter" width="850"] エルアクラ家の家族写真(1993年)[/caption]   「ガザからの報告」 監督・撮影・編集・製作:土井敏邦 整音:川久保直貴 デザイン:野田雅也、尾尻弘一 ウェブ広報:ハディ・ハーニ 配給協力・宣伝:リガード 2024/日本/205分/Blu-ray ©DOI Toshikuni 2024 公式サイト:http://doi-toshikuni.net/j/
  •   アイスランドのバルタザール・コルマウクル監督(「ザ・ディープ」「エベレスト」「ビースト」)が、アイスランド、イギリス、日本を横断して紡ぐ壮大なラブストーリー「TOUCH/タッチ」が、2025年1月24日(金)よりTOHOシネマズ シャンテなどで公開される。     初期の認知症であることが判明したクリストファーは、人生のやり残しを果たそうと決意。それは50年前、愛する日本人女性ミコが突然消えてしまった謎を解き明かすことだった。パンデミックで国境封鎖が始まった2023年、アイスランドを発ったクリストファーは、ロンドンと日本を巡ってミコを探す──。 原作はオラフ・オラフソンのベストセラー小説『Snerting』。コルマウクル監督が「世界の国々と異なる人種、2つの時間と歴史的な出来事をパンデミックの世界に見事に織り込ませている」と感銘を受け、映画化に至った。 現在のクリストファーをアイスランドの俳優かつシンガーであるエギル・オラフソンが演じ、若き日をコルマウクル監督の息子であるパルミ・コルマウクルが担当。クリストファーが1957年のロンドンで出会うミコ役をKōki,、ミコの父でありクリストファーが働く日本料理店を営む高橋役を本木雅弘、クリストファーが2023年の日本で出会い酒を酌み交わすクタラギ役を中村雅俊、ミコを探す中で出会うハシモト役を柴田理恵が務める。   Kōki,コメント 映画「TOUCH/タッチ」 は私にとって、宝物のような大切な映画です。 家族のように温かく、情熱的でプロフェッショナルなチームの皆様と、一緒に撮影をさせて頂けた事を心から感謝しています。撮影期間中、数えきれない程、沢山の事を学ばせて頂き、一人の人間としても、私を成長させてくださり、「物語を伝える」、そして「演じる事」の魅力を、改めて実感する事が出来ました。 私が演じたミコは心に深く大きな傷を負っていてそれを隠すように生き、自分の過去を忘れたくて新しい文化に溶け込もうとしていました。ミコの父は娘を守りたい一心で彼女に厳しく、親子の間には徐々に距離が生まれていました。愛に興味と憧れを強く抱いていた彼女は、クリストファーに出会い、やっとありのままの自分を受け入れる事が出来るようになり、彼の前では嘘偽り無い自分でいられる、そんな本当の愛を知ります。ミコの明るい笑顔の裏には傷ついた心がある為、ミステリアスな一面を意識して、強さと裏腹にとても繊細な心のバランスを考えながら役に取り組み演じさせていただきました。 映画「TOUCH/タッチ」という物語は心に残るような素晴らしいメッセージが沢山込められている作品だと思います。日本の映画館でも公開する事が決定してとても嬉しいです。是非多くの方々に観て頂きたいです。   「TOUCH/タッチ」 監督:バルタザール・コルマウクル 出演:エギル・オラフソン、Kōki,、パルミ・コルマウクル、本木雅弘、奈良橋陽子、ルース・シーン、中村雅俊 2024年/アイスランド、イギリス/英語、日本語、アイスランド語 字幕翻訳:稲田嵯裕里 映倫区分:G 配給:パルコ ユニバーサル映画 © 2024 RVK Studios 公式サイト:https://touch-movie.com
  •   1990年代にブリットポップ・ムーブメントの中心として一世を風靡し、紆余曲折ありながら今日まで活動してきたUKロックバンド、blur(ブラー)。8年ぶりのニューアルバム『The Ballad of Darren』で復活を遂げた2023年にフォーカスした映画「blur: To The End/ブラー:トゥー・ジ・エンド」と「blur: Live At Wembley Stadium/ブラー:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム」が、2025年1月より角川シネマ有楽町ほか全国で順次公開される。 「blur: To The End/ブラー:トゥー・ジ・エンド」は、レコーディングで集まった長年の友人でもあるメンバー4人のユニークな関係を追ったもの。「blur: Live At Wembley Stadium/ブラー:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム」は、彼らにとって初のウェンブリー・スタジアムでのライヴを記録。まさにバンドの裏と表が見える2本となる。   [caption id="attachment_41435" align="aligncenter" width="850"] レコーディング中に海辺で談笑するベースのアレックス・ジェームスとヴォーカルのデーモン・アルバーン(「blur: To The End/ブラー:トゥー・ジ・エンド」より)[/caption] [caption id="attachment_41436" align="aligncenter" width="850"] ライヴで観客を鼓舞するデーモン・アルバーン(「blur: Live At Wembley Stadium/ブラー:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム」より)[/caption]   「blur: To The End/ブラー:トゥー・ジ・エンド」 監督:トビー・L 出演:デーモン・アルバーン、グレアム・コクソン、アレックス・ジェームス、デイヴ・ロウントゥリー 2024年/イギリス/104分/ビスタサイズ/5.1ch/原題:blur: To The End 配給:KADOKAWA ©2024 Copyright Up The Game Limited & blur 「blur: Live At Wembley Stadium/ブラー:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム」 監督:トビー・L 出演:デーモン・アルバーン、グレアム・コクソン、アレックス・ジェームス、デイヴ・ロウントゥリー 2024年/イギリス/128分/ビスタサイズ/5.1ch/原題:blur: Live At Wembley Stadium 配給:KADOKAWA ©2024 Copyright Up The Game Limited & blur 公式サイト:https://blur-movie.com
  • [caption id="attachment_41481" align="aligncenter" width="1024"] 「サンダカン八番娼館 望郷」[/caption] 知られざる歴史の断面にスポットを当てた3作品が登場する。「サンダカン八番娼館 望郷」(74)は、山崎朋子のベストセラーノンフィクションの映画化。原作は明治から大正にかけて、家が貧困なために日本から東南アジアへと売られ、現地で〝からゆきさん〞と呼ばれた娼婦たちの実情に迫ったもの。映画は栗原小巻扮する女性の近代史研究家・圭子が、田中絹代演じる元からゆきさんの老婆サキから、彼女の半生を聞き出すという形になっている。サキの回想によって語られる、人身売買されて見知らぬ国へ行った女性たちの切ない現実を、社会派の熊井啓監督が重厚に映し出した力作だ。田中絹代が人生の年輪を感じさせるサキを見事に演じ、第25回ベルリン国際映画祭では銀熊賞(女優賞)を受賞。国内でもキネマ旬報ベスト・テンの第1位と監督賞、女優賞に輝いた。他にも、スリランカを舞台に名匠・木下惠介監督が様々な男女の愛を描いた「スリランカの愛と別れ」(76)と、野村芳太郎監督がエラリー・クイーンの原作を、舞台を山口県の萩市に移して描いたミステリ「配達されない三通の手紙」(79)という、栗原小巻の70年代の主演作2本が放送される。   [caption id="attachment_41482" align="aligncenter" width="1024"] 「上海バンスキング」[/caption] 「上海バンスキング」(84)は、オンシアター自由劇場の戯曲を、深作欣二監督が松坂慶子や風間杜夫、平田満など、「蒲田行進曲」(82)の主要キャストを再び集めて作った、ジャズのサウンド溢れる群像劇。日中戦争が始まる前年の昭和11年から昭和20年の終戦までの上海を舞台に、戦争によって運命を翻弄されるジャズマンとダンサーを描いている。原作戯曲は昭和11年から16年に上海の共同租界に存在したダンスホール『ブルーバード』をモデルにした、クラブ『セントルイス』の中で物語が展開するが、映画もこのクラブから、登場人物たちが戦争を見つめていく作りになっている。さらに日本軍による中国人の虐殺シーンを入れ込むあたりに監督独自の視点が感じられ、基本は歌と踊りに情熱を燃やす人々のドラマだが、一方では外地から日本の戦争を映した作品でもある。他にもジャズに魅せられた殿様が、ジャム・セッションする中を幕末の動乱が駆け抜けていく、岡本喜八監督の時代劇「ジャズ大名」(86)や、サックス奏者レスター・ヤングをモデルにした人間ドラマ「ラウンド・ミッドナイト」(86)、チャーリー・パーカーの半生を描いた「バード」(88)など、ジャズ映画が登場する。   [caption id="attachment_41483" align="aligncenter" width="890"] 「殺人の追憶」[/caption] ポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」(03)は1980年代後半、軍事政権下の韓国で少なくとも10人の犠牲者を出した、華城連続殺人事件を基にした刑事ドラマ。容疑者が浮かんでは消えていく事件の謎をソン・ガンホ演じる刑事が追うが、自白の強要、証拠の捏造など、早く事件を終わらせたい当時の警察の体質がシビアに映し出されている。この監督第2作でポン・ジュノは韓国のみならず、世界的にも注目を浴びたが、今回は長篇監督第1作「ほえる犬は噛まない」(00)から「グエムル 漢江の怪物」(06)、「母なる証明」(09)、「スノーピアサー」(13)、米アカデミー賞作品賞に輝いた「パラサイト 半地下の家族」(19)まで、彼の長篇監督作すべてを一挙に放送する。   文=金澤誠 制作=キネマ旬報社(「キネマ旬報」2024年9月号より転載)   BS松竹東急 BS260ch/全国無料放送のBSチャンネル ※よる8銀座シネマは『一番身近な映画館』、土曜ゴールデンシアターは『魂をゆさぶる映画』をコンセプトにノーカット、完全無料で年間300本以上の映画を放送。 ■9/7[土] 夜9時(再放送9/15[日]昼12時8分) 「サンダカン八番娼館 望郷」 監督:熊井啓 出演:栗原小巻、高橋洋子、田中絹代ほか © 1974 仕事/東宝 ■9/19[木] 夜8時 「上海バンスキング」 監督:深作欣二 出演:松坂慶子、風間杜夫、平田満、宇崎竜童 ほか © 1984 松竹・テレビ朝日 ■9/20[金]夜8時(再放送9/22[日]昼12時) 「殺人の追憶」  監督:ポン・ジュノ 出演:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル ほか © 2003 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED 詳細はこちら:https://www.shochiku-tokyu.co.jp/special/eiga/  
  • 出会いは光と影の両面をもたらす 小学6年生タクヤ(越山敬達)は野球もアイスホッケーも身が入らず、上達しない。彼は同じリンクでフィギュアの練習に打ちこむさくら(中西希亜良)の華麗な舞に心を奪われ、彼女の真似をして無心にフィギュアのステップを試みては転倒する。不純な動機から入ったにせよ、何かに打ちこむ心性を持ちうるかどうか。そんなタクヤを発見し、フィギュアの世界へ導く荒川コーチ(池松壮亮)の情熱が心を打つ。若年世代にとって出会いがいかに大切であるかを痛感させる存在だ。 奥山大史監督は前作「僕は神様が嫌い」と同様、今回も撮影・脚本・編集を兼任し、自己の作品世界を妥協することなく構築。28歳ながら、前作のサン・セバスティアン国際映画祭での最優秀新人監督賞に続き、今作はカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映され、約8分間ものスタンディングオベーションで讃えられたという。少年少女の単純なサクセスストーリーだとしたら、これほどの国際的評価には繋がるまい。世界の映画界はそんなに甘いものではない。 奥山大史はすぐに見つかる答えや予定調和で終始させていない。練習し、上達し、打ち解ける。アイスリンクに差し込む恩寵的な午後の光に包まれながら氷上で舞う姿を、奥山自身もスケート靴を履いて滑走しながらカメラを回す。目くるめくスピード感で背景が流れていくが、彼らの成長する姿はしっかりと画面中央に留められている。 一方、荒川コーチは同性の恋人と暮らしているが、残念ながらそのことが物語に影を落としてしまう。こうした背景についてどう受け止めていくかが、ここで問われてもいる。他者への想像力を醸成し育むための未解決なヒントが、本作には込められているのである。 文=荻野洋一 制作=キネマ旬報社(「キネマ旬報」2024年9月号より転載) https://www.youtube.com/watch?v=rzmKFW5Uf1c 「ぼくのお日さま」 【あらすじ】 吃音をもったアイスホッケー少年タクヤは、フィギュアスケートを練習する少女さくらの姿に心を奪われる。さくらのコーチ荒川は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似ては何度も転ぶタクヤを見つけると、タクヤに自分がかつて愛用した靴を貸し、フィギュアの世界へいざなう。荒川の提案で、タクヤとさくらはペアを組んでアイスダンスの練習を始める。 【STAFF & CAST】 監督・撮影・脚本・編集:奥山大史 出演:越山敬達、中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也 ほか 配給:東京テアトル 日本/2024年/90分/G 9月13日(金)より全国にて順次公開 © 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS 公式HPはこちら