ゆから始まるものでの検索結果

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  • たまたま視線が合った相手が突如、殺意をともなう暴力を仕掛けてくる。それも次々と。理由はわからない。自分の態度のせいか、あるいは新種のウイルス感染か──。 平和な日常が突然崩壊した平凡なサラリーマンの不条理な恐怖を描いたフランス発のスリラー映画「またヴィンセントは襲われる」。斬新な設定と細やかな演出で、第76回カンヌ国際映画祭の批評家週間に選出され話題となり、フランスで最も権威ある映画賞のセザール賞新人作品賞にも選出。日本でも劇場公開時に話題になった本作が、12月11日よりレンタル開始となる。あなたの身の上にも起きるかもしれない身近な恐怖を体感してみてはいかがだろうか。   目線が合っただけで、相手が殺しにかかってくる衝撃 グラフィックデザイナーのヴィンセントは会社でミーティング中にインターンの若者に軽口をたたく。その直後、若者は彼をパソコンでめった打ちにし、怪我を負わせる。 その時はキレやすい若者の暴発と思っていたヴィンセントだが、その傷も癒えぬうち、彼は再び会社で同僚に突然、腕を刺され血まみれになる。トラブルを重視した会社は彼にリモートワークを命じた。 しかし他人から理由もなく襲撃される出来事は会社内だけでなく、彼の身の回りで次々と起こった。しかも子供にまで本気で殴りかかられる事件も。子供への反撃で近隣住民とトラブルになったため実家の田舎に引き籠ろうとするヴィンセントだったが、給油に立ち寄ったガソリンスタンドや、親しく話しかける昔馴染みの隣人と話していても、また攻撃は繰り返された。   やがて彼は‟視線の合った”相手が攻撃してくるという法則に気づく。そして同じ恐怖を経験している人間と知り合い、SNSを通して対策を話しあった。そんなある夜、彼は食料調達で訪れたハンバーガーショップで、女性店員と目が合っても攻撃してこないことに気づく。その女性・マルゴーがいれば、生きていけるかもしれない──。わずかな希望を見出したヴィンセントだったが、同時にフランス全土に凶暴化した人間が他人を襲撃する事件が拡大していることも知る。 序盤は突然の暴力にさらされる不条理劇、中盤はそれが拡大してゆくパンデミック・ホラー、そして終盤はサバイバルのロードムービーへと展開が変わってゆく。マルゴーと二人の逃避行は切なく絶望的だが、微かな未来の希望を感じさせる。ラストシーンの切なさにはきっと胸打たれるだろう。 誰の日常にも起きうる不条理だからリアルで恐ろしい こうしたストーリーを読めばこの作品は世界中で数多く作られたゾンビ映画の一変種と考える人もいるはずだ。だが、世界の変異を俯瞰的に見せるゾンビ映画と本作は微妙に構成が違っている。凶暴化する相手は視線さえ合わせなければごく平凡な隣人や行きずりの人間で、暴力行使は一時的な症状だから、やがて彼らは穏健な人間に戻る。だから襲われた相手に反撃したヴィンセントはその後、強烈な罪悪感に襲われる。ホラーとしてグロテスクを強調し災厄を拡大させるのではなく、日常レベルの恐怖と惨事からの脱出をミニマムな視点で描いているのが新しく、リアルなのだ。 ここで描かれる突然の暴力は、路上トラブルやカスハラ、SNS炎上のメタファーといっていいだろう。現代人はある日突然、日常が一変するような言葉の暴力や騒動に引き込まれる可能性に怯えながら生きている。その潜在的なストレスを「またヴィンセントは襲われる」は可視化させている。だから観客は映画の中の不条理に共感し、恐怖を身近に感じるのだ。   監督のステファン・カスタンは1973年生まれ、スタンリー・キューブリックを思わせる個性的な風貌で、映画界のキャリアを俳優から始めた。しかし彼はもともと演出家志望で、2011年から短編映画を4本完成させている。「ヴィンセントはまた襲われる」は彼の初の長編映画で、カンヌ映画祭で淀みない展開と引き締まった演出が高く評価され、その後ヨーロッパ各地の映画祭にも出品された。カスタン監督は本作についてジョージ・A・ロメロやジョン・カーペンター、クエンティン・タランティーノらの影響を否定しない。しかし海外メディアのインタビューで「暴力を楽しいものにしたくはなかった、汚いものとして描きたかった」と、ホラーマニアが期待する世界観に否定的な主張もしている。彼は本作を人間ドラマとして描きたかったのだ。 また事件の原因が説明されないことや余韻を残すエンディングについて「私にとって映画はメッセージを持たないことが重要だ」とも語っている。「ヴィンセントはまた襲われる」は合理的に解釈しきれない違和感がいつまでも観客の心の中にとどまり続ける。そこにこの映画の深みがある。ぜひ体感してほしい。 文=藤木TDC 制作=キネマ旬報社   https://www.youtube.com/watch?v=Dthy03wV8e0   「またヴィンセントは襲われる」 ●12月11日(水)レンタルリリース ●2023年/フランス・ベルギー/本編108分 ●監督・脚本:ステファン・カスタン ●出演:カリム・レクルー、ヴィマラ・ポンス、フランソワ・シャトー、カロリン・ローズ・サン、ジャン=レミ・シェイズ、ユリス・ジュヌヴレ、エマニュエル・ヴェリテ ●発売・販売元:プルーク © 2023 - Capricci Production - Bobi Lux - GapBusters - ARTE France Cinéma - Auvergne-Rhône-Alpes Cinema - RTBF
  •   人を凶暴化させるウイルスが蔓延したロンドンでサバイバルが展開する「28日後...」(2002)、復興が始まった街を再びウイルスが襲う「28週後...」(2007)に続くシリーズ新作として、さらなる脅威に満ちた世界を描いた「28年後...」が、2025年に全国公開。海外版ポスターと予告編が解禁された。     第1作「28日後...」のダニー・ボイル監督と脚本家アレックス・ガーランドが再登板。キャストに「クレイヴン・ザ・ハンター」のアーロン・テイラー=ジョンソン、実力派レイフ・ファインズ、「ザ・バイクライダーズ」のジョディ・カマーを迎え、「28日後...」に主演したキリアン・マーフィーがエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。感染拡大から28年後、新たなる悪夢から目が離せない。   https://www.youtube.com/watch?v=_dfS6bNcwHs   「28年後...」 監督・プロデューサー:ダニー・ボイル 脚本・プロデューサー:アレックス・ガーランド エグゼクティブ・プロデューサー:キリアン・マーフィー 出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、レイフ・ファインズ、ジョディ・カマー、アルフィー・ウィリアムズ 原題:28 Years Later 配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 公式サイト:https://www.28years-later.jp/
  •   50歳となり、容姿の衰えによる仕事の減少に直面した元トップ女優のエリザベス。若返るための再生医療に手を出すが──。「REVENGE リベンジ」のコラリー・ファルジャ監督が、キャストにデミ・ムーアとマーガレット・クアリーを迎えて放つ衝撃作「The Substance」(原題)が、5月16日(金)より公開される。     第77回カンヌ国際映画祭で脚本賞、第49回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞を受賞。第82回ゴールデングローブ賞では作品賞〔ミュージカル、コメディ部門〕、主演女優賞(デミ・ムーア)、助演女優賞(マーガレット・クアリー)、監督賞、脚本賞の5部門にノミネートされた。 美に執着するエリザベスを怪演したデミ・ムーア、彼女と対峙するスーを演じたマーガレット・クアリー、ともに見逃せない。     「The Substance」(原題) 監督・脚本:コラリー・ファルジャ 出演:デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クエイド アメリカ/142分/R-15 配給:ギャガ ©The Match Factory
  •   「ディーパンの闘い」「ゴールデン・リバー」の名匠ジャック・オーディアールが、キャストにゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメスを迎え、トランスジェンダーにスポットを当てて描いたミュージカル犯罪劇「Emilia Perez」(原題)が、3月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開される。     弁護士のリタ(ゾーイ・サルダナ)は、麻薬カルテルの首領マニタス(カルラ・ソフィア・ガスコン)より「女性としての新たな人生を用意してほしい」と依頼され、完璧な計画により成功させる。数年後、イギリスで新たな日々を送るリタの前に現れたのは、かつてのマニタスことエミリア・ペレスだった。過去と現在、罪と救済、愛と憎しみが絡み、彼女たちの人生が動き出す──。 第77回カンヌ国際映画祭で女優賞と審査員賞に輝き(カルラ・ソフィア・ガスコンは同映画祭でトランスジェンダー俳優として初の女優賞獲得)、第37回ヨーロッパ映画賞で主要5部門を受賞。さらに第97回アカデミー賞で国際長編映画賞フランス代表に選出され、第82回ゴールデングローブ賞では最多8部門10ノミネートを果たした(作品賞〔ミュージカル・コメディ部門〕、監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞、非英語作品賞、作曲賞、主題歌賞)。72歳にして瑞々しいオーディアールの新境地に注目だ。   「Emilia Perez」(原題) 監督・脚本:ジャック・オーディアール 出演:ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス、アドリアーナ・パス 配給:ギャガ © 2024 PAGE 114 – WHY NOT PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA
  •   井上ひさしの原案を基に舞台化された『木の上の軍隊』が映画化。堤真一と山田裕貴をダブル主演に迎え、終戦80年となる2025年、6月13日(金)沖縄先行公開、7月より新宿ピカデリーほか全国公開が決定した。     太平洋戦争末期、日本で熾烈な地上戦が繰り広げられた沖縄で、終戦を知らずに2年間、ガジュマルの木の上で生き抜いた日本兵2人の実話を基にした物語。全編を沖縄で撮影、沖縄出身の平一紘が監督を務める。 本作で主演を務めるのは、堤 真一。戦争下の厳しく恐ろしい上官・山下が木の上の生活で変わっていく様を、悲惨さの中にユーモアを交えて演じきる。そして堤と並んで主演に抜擢されたのは、山田裕貴。沖縄で育ち、一度も島から出たことがない純朴な新兵・安慶名を嘘のない眼差しで、真っ直ぐに表現。山田が演じる安慶名を通して体感する沖縄戦は、まさに語り伝えていかねばならない事実に見える。     初共演となる堤と山田だが、『難しい役だと色々考えていたけれど、真っ直ぐな安慶名そのものの山田くんのおかげで二人だからこそ生まれたものをそのままやっていけばいいんだと思えた』(堤)、『堤さんの実在する力が凄く、お芝居せずに反応できる、役を生きるということができた』(山田)と互いに信頼も厚く、木の上で死への恐怖と日本兵としての使命感に葛藤しながら生き抜いていく様を、リアリティをもって魅せている。 当時を語れる戦争体験者が少なくなっていく中、戦後80年の節目を迎える年に公開される本作に注目したい。   「木の上の軍隊」 出演:堤 真一、山田裕貴 監督・脚本:平 一紘 原作:「木の上の軍隊」(株式会社こまつ座・原案 井上ひさし) 企画:横澤匡広   プロデューサー:横澤匡広、小西啓介、井上麻矢   制作プロデューサー:大城賢吾 企画製作プロダクション:エコーズ  企画協力:こまつ座  制作プロダクション:キリシマ一九四五 PROJECT9 後援:沖縄県  特別協力:伊江村   製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ   ©2025「木の上の軍隊」製作委員会

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