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福原遥&水上恒司。女子高生と特攻隊員の恋「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
2023年5月15日TikTokで話題を呼び、シリーズ累計発行50万部を突破した汐見夏衛の小説を、福原遥と水上恒司のダブル主演で映画化。戦時中にタイムスリップした女子高生が、特攻隊員の青年と出会って織り成す物語を綴る「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が、12月8日に公開される。イメージビジュアルとメイキングが到着した。 親にも学校にも不満を募らせた女子高生の百合(福原遥)は、母と喧嘩して家を飛び出す。そして目を覚ますと、そこは1945年、戦時中の日本だった。 偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、その誠実さと優しさにどんどん惹かれていく百合。だが彰は特攻隊員で、ほどなく戦地へ飛ぶ運命だった──。 原作・汐見夏衛 コメント このたび『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の映画化が決定いたしました。 撮影見学の際、スタッフの皆様キャストの皆様が試行錯誤しながら ひとつひとつのシーンを作り上げていらっしゃる姿を目の当たりにして、 こんなふうに大切に作っていただけて幸せだなと感激しました。 これまで本作を応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。 一緒に公開を楽しみにしていただけましたら幸いです。 監督・成田洋一 コメント 人を愛することの自由を時代によって奪われた男と女。それでも抑えられない感情を恋と呼ぶのかもしれない。 それは時空を超え、「覚悟」を激しく揺さぶる……脚本を書いてる時も、撮影している時も、幾度となくそのやるせなさに涙しました。若い人にこそ見ていただきたい映画です。 プロデューサー・西麻美 キャスト起用理由 (百合役:福原遥について) 「ゆるキャン△」や「3年A組―今から皆さんは、人質です―」を拝見して様々な役を演じつつも、常に凛とした真っ直ぐな瞳が印象的でした。百合は周囲にイライラした毎日を送りつつも、特攻隊員たちと触れ合う中で真っ直ぐに成長していくキャラクターです。そのキャラクターを福原さんなら演じ切れる、そう思いました。 (彰役:水上恒司について) 彰役に関しては、まだ岡田健史さんというお名前で活躍されている頃から彼しかいないと思っていました。死を覚悟しているのに百合や周囲の人たちに優しくできる彰の懐の大きさ、そして瞳の奥に秘めた切なさをきっと水上さんなら表現してくれる、そう思いました。 福原遥1問1答 Q. 今回百合の役を頂いた時、どのようなお気持ちでしたか? まずは原作を読ませていただいて、とても感動して素敵な作品だなと本当に思いました。この物語が2時間という映画になるということで、「どうなるんだろう」「自分にできるかな」という不安な気持ちも感じました。ですが原作が素晴らしいですし、戦争を題材にした作品ですので、しっかりとリアルに演じられるように頑張りたいです。 Q. 原作はTikTokで10代の若者を中心に話題となり、「初めて本を読んで泣いた」という声も上がっています。原作を読まれた時の心情はいかがでしたか? ぐっとくるものがありました。戦争について学校で学んだことはあっても、分からない感じきれない思いをこの作品から感じることができました。「この時代の方々は色んな思いで生きていたんだな」と考えただけで胸が苦しくなります。 Q. 福原さん演じる百合がタイムスリップをして出会う特攻隊員・彰を水上恒司さんが演じます。どんな印象を持たれましたか? 共演は今回で2回目になります。とてもストイックな方なので、ご一緒させていただけて嬉しいですし、すごく安心感があります。撮影に入る前にたくさんお話をさせていただいて、役について色々と考えることができました。 Q. 公開を楽しみにされている皆さんに一言お願いいたします。 私が演じる百合が、戦争の時代にタイムスリップをして、彰という人に出会って初めての恋をして、愛というものを知ってどう成長していくのか、是非見守っていただければと思います。すごく切なくて、でも本物の愛を感じられる作品になると思いますので、公開を楽しみに待っていてください。 水上恒司1問1答 Q. 今回彰という役を頂いた時の気持ち、準備したことを教えていただけますか? 私自身が芝居に興味を持ったきっかけが高校演劇でした。その際に頂いた役が特攻隊員の古賀正一という青年でした。また、広島と長崎にも不思議な縁があり、彰が生きた時代には物心ついた時から関心がありました。 私の会ったことのある親族や大事な人が戦争の犠牲者がいないため、私は戦争を冷静に見ることができると思っています。そんな私が今回彰という役を生きる意味は、私より下の世代に『戦争』というもの、日本がしてきたこと、世界の戦争の歴史を知るきっかけを与えるためだと思います。 Q. 脚本を読んだ感想はいかがでしたでしょうか? やはり、役者としてこの台本を更にどこまで大きくできるか、というワクワクに駆られました。 Q. 撮影を無事に終えて、彰を演じた今の感想を教えていただけますか? 撮影の半ば、成田監督に「彰だけ別世界にいるよう」と言われ、ある程度作戦通りいったのかと思います。 彰は人間ではない、自己が一部欠如した愛に溢れた妖怪のようなイメージですので。 Q. 共演は2度目となる福原さんについて、どのような印象を持たれましたか? とても良い意味で、普通の女の子でした。今回の現場にいた福原遥さんはとても無邪気で、清涼感溢れ、この世の全てを愛しているような、まさに百合のようなお方だと思いました。 Q. 最後に公開を楽しみにされている皆さんに一言お願いいたします。 先程も申し上げました通り、今作を観た後に勉強をし始めるキッカケになることを望んでいます。日本が受けた暴力も、日本が世界に与えた暴力も。若い世代に両側を知ることを望みます。 百合と彰のような健気な人々を破壊するのが『戦争』だということを、今作を通じてお伝えできれば幸いです。 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 原作:汐見夏衛「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫) 主演:福原遥、水上恒司 監督:成田洋一 脚本:山浦雅大、成田洋一 製作:映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会 配給:松竹 ©2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会 公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ano-hana-movie/ 公式twitter:https://twitter.com/ano_hana_movie -
ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベートの挑発的な心の軌跡を、ヴィッキー・クリープス主演で描き、第75回カンヌ国際映画祭ある視点部門で最優秀演技賞を受賞した「エリザベート 1878」が、8月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。 皇妃エリザベートといえば、若き日々をロミー・シュナイダー主演で描いた映画「プリンセス・シシー」(1955)に始まる3部作がヒットし、日本では宝塚歌劇団や東宝ミュージカルの演目として〈シシィ〉の愛称で親しまれ、Netflixのドラマシリーズ『皇妃エリザベート』(2022)も製作されるなど、人気を誇ってきた存在だ。 「エリザベート 1878」は、40歳となった彼女の1年間にフォーカス。若さや美しさで価値を測られてきた従来のシシィ像を打破し、史実にとらわれない自由な表現で、その素顔を浮き彫りにする。 監督はオーストリアの俊英マリー・クロイツァー。自作「We Used to be Cool」(英題/2016)に主演したヴィッキー・クリープスのラブコールに応える形で、再タッグを組んだ。監督は「エリザベートが苦しまなければならなかった世間からの期待の多くは、今日も女性に課され続けています。美しいということは、未だに最も重要で価値のある女性の特質とみなされているのです」と語り、本作の意義を示す。 スタッフは、撮影監督のジュディス・カウフマン(「クロッシング・ウォー 決断の瞬間」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」)をはじめ女性を中心に構成。映画はカンヌ出品ほか、第95回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(オーストリア代表)選出、ロンドン映画祭最優秀作品賞受賞などを果たし、クリステン・スチュワート、エドガー・ライト監督、パティ・スミスらが称賛。シアーシャ・ローナンも「完全に気に入った!」とコメントしている。コルセットを脱ぎ捨て、自由を求める旅立ちの物語に注目だ。 [caption id="attachment_24798" align="aligncenter" width="850"] © Felix Vratny[/caption] Story ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベート。1877年のクリスマス・イヴに40歳の誕生日を迎えた彼女は、コルセットをきつく締め、世間のイメージを維持するために奮闘する。だが厳格で形式的な公務に、気づまりは増す一方だった。 人生に対する情熱や知識への渇望を抱えた彼女は、若き日々のような刺激を求め、イングランドやバイエルンを旅する。そしてかつての恋人や旧友を訪ねる中で、誇張された自身のイメージに抗ってプライドを取り戻すために、ある計画を思いつく──。 「エリザベート 1878」 監督・脚本:マリー・クロイツァー 出演:ヴィッキー・クリープス、フロリアン・タイヒトマイスター、カタリーナ・ローレンツ、マヌエル・ルバイ、フィネガン・オールドフィールド、コリン・モーガン 2022年/オーストリア、ルクセンブルク、ドイツ、フランス/ドイツ語、フランス語、英語、ハンガリー語/114分/カラー・モノクロ/2.39 : 1/5.1ch 原題:Corsage 字幕:松浦美奈 字幕監修:菊池良生 後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京、ドイツ連邦共和国大使館 提供:トランスフォーマー、シネマライズ、ミモザフィルムズ 配給:トランスフォーマー、ミモザフィルムズ © 2022 FILM AG - SAMSA FILM - KOMPLIZEN FILM - KAZAK PRODUCTIONS - ORF FILM/FERNSEH-ABKOMMEN - ZDF/ARTE - ARTE FRANCE CINEMA 公式サイト:https://transformer.co.jp/m/corsage/
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カリスマ党首は国を変革できるか? ジンバブエ大統領選を追った「プレジデント」
2023年5月14日ジンバブエ共和国で2017年の軍事クーデター後に初めて行われた大統領選の行方を、野党候補ネルソン・チャミサの姿を通して記録し、サンダンス国際映画祭でワールドシネマ・ドキュメンタリー審査員特別賞を受賞した「プレジデント」が、7月28日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。 1980年のジンバブエ共和国成立以来、37年間にわたり権力の座に就いてきたロバート・ムガベ大統領が、2017年にクーデターで失脚。後継者として第3代大統領に就任した与党、ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF党)の代表エメルソン・ムナンガグワは、翌2018年の大統領選で「平和で信用できる公正な選挙を行う」と表向きは約束する。対する野党、民主変革運動(MDC連合)はモーガン・ツァンギライ党首のもと選挙に備えるも、本番4ヶ月前に党首が癌で死去。新党首に40歳の弁護士であるカリスマ、ネルソン・チャミサが任命された。変わらぬ支配を目論む与党と、長年の政治腐敗に疲弊して変革を求める民衆に後押しされた野党。国内外のマスコミも注目する中、運命の投票が始まるが……。 監督はユニセフやユネスコのメディア・コンサルタントとしても活躍するデンマーク出身のカミラ・ニールセン。前作「Democrats(民主主義者)」(2014)はジンバブエの新憲法制定に向けた権力闘争を追ったもので、その続編に位置づけられるのが今回の「プレジデント」だ。 リチウム、プラチナ、金、ダイヤモンドなど60種の鉱物資源がありながら、民衆が貧困に喘ぐ国を変えようと動くネルソン・チャミサ。殺害予告あり銃声ありの選挙戦は、サスペンス映画さながらだ。腐敗した政治体制にあって公正な選挙は実現するか、そして彼らは真の民主主義を勝ち取れるのか? 「プレジデント」 監督:カミラ・ニールセン 製作:シーネ・ビュレ・ソーレンセン、ジョスリン・バーンズ 製作総指揮:ファンディウェ・ニュートン、ダニー・グラバー 撮影監督:ヘンリック・ボーン・イプセン 編集:イェッペ・ボッドスコフ 2021年/デンマーク、ノルウェー、アメリカ、イギリス/115分/カラー/1.85:1/英語、ショナ語 2021 © Final Cut for Real, Louverture Films & Sant & Usant 公式サイト:https://president-jp.net/ -
1974年から現代まで、鳴り止まない青春。俊英・宮崎大祐が放つ「PLASTIC」
2023年5月12日国内外で高く評価される宮崎大祐監督が、幻のアーティスト “エクスネ・ケディ” の音楽をモチーフに描く青春物語「PLASTIC」が、7月14日(金)より名古屋・伏見ミリオン座で先行公開、7月21(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。特報映像が到着した。 昨年boidより発売され、坂本慎太郎や町田康に絶賛され、アナログ版ながら記録的枚数を売り上げたエクスネ・ケディの1974年ライブ音源アルバム『StrollingPlanet‘74』をモチーフにした「PLASTIC」。 70年代に発信した楽曲が世界を騒がすも、瞬く間に解散した“エクスネ”の大ファンであるイブキとジュン。ふたりが名古屋で恋に落ちた2018年から、東京でエクスネ・ケディ再結成ライブが行われる2022年までを、鮮烈で艶やかな音楽とともに描く。 イブキ役は、「あいが、そいで、こい」(19)「スウィート・ビター・キャンディ」(21)「石がある」(22)の小川あん。ジュン役は、「ざわめき」(19)「北風だったり、太陽だったり」(22)「LONESOME VACATION」(23)に出演し、ミュージシャンとしても活動する藤江琢磨。その脇を、小泉今日子、鈴木慶一、とよた真帆、尾野真千子らが固める。音楽は、『エクスネ・ケディと騒がしい幽霊からのコンタクト』というアルバムも出した井手健介が結成したPLASTIC KEDY BANDが担当。グラマラスでサイケデリックなロックンロール・ナンバーを全編に響かせる。注目監督の新たなる映画世界に期待したい。 「PLASTIC」 出演:小川あん、藤江琢磨、中原ナナ、辻野花、佃典彦、奏衛、はましゃか、佐々木詩音、芦那すみれ、井手健介、池部幸太、北山ゆう子、羽賀和貴、大木ボリス、平野菜月、尾野真千子、とよた真帆、鈴木慶一、小泉今日子 監督・脚本:宮崎大祐 製作:名古屋学芸大学 プロデューサー:仙頭武則、樋口泰人 音楽:PLASTIC KEDY BAND 撮影:中島美緒 照明:加藤大輝 音響:黄永昌 美術:林チナ スタイリスト:小宮山芽以 ヘアメイク:菅谷征起 編集:平田竜馬 助監督:岩﨑敢志 制作担当:牧野裕也 アシスタント・プロデューサー:郷司麻由、村上将城 ラインプロデューサー:梅村晃一 制作プロダクション:boid 配給:boid、コピアポア・フィルム 2023年/日本/105分/PG-12 ©︎2023 Nagoya University of Arts and Sciences 公式サイト:plastic-movie.jp Twitter:@plastic_movie -
福永壮志監督 × 山田杏奈主演、『遠野物語』から着想した「山女」。本予告など公開
2023年5月12日「リベリアの白い血」「アイヌモシㇼ」の福永壮志監督が、主演に山田杏奈、共演に森山未來と永瀬正敏を迎え、『遠野物語』に着想を得た物語を描く「山女」が、6月30日(金)よりユーロスペースとシネスイッチ銀座、7月1日(土)より新宿K’s cinemaほかで全国順次公開。本予告、本ポスタービジュアル、場面写真が到着した。 18世紀後半の東北。冷害による食糧難に苦しむ村で、先代の罪を負った家の娘・凛は人々に蔑まれながらも逞しく生きていた。心の拠り所は、盗人の女神様が宿るといわれる早池峰山だ。 ある日、父親の伊兵衛が盗みを働いてしまう。家を守るために父を庇った凛は村を去り、古来からの言い付けを破って山神様の祠を越え、山の奥深くへ。そして、狼たちから逃げる彼女の前に、伝説の存在として恐れられる“山男”が現れる──。 第35回東京国際映画祭コンペティション部門と第47回香港国際映画祭ワールド・シネマ部門に出品され、フランクフルトでの第23回ニッポン・コネクションおよびニューヨーク・アジアン映画祭2023への出品も決定している本作。キャストには二ノ宮隆太郎、三浦透子、山中崇、川瀬陽太、赤堀雅秋、白川和子、品川徹、でんでんも名を連ね、共同脚本でNHK連続テレビ小説『らんまん』の長田育恵が参加、音楽は台湾出身アーティストのアレックス・チャン・ハンタイが手掛ける。 自然を前にした人間の無力、村社会の閉鎖性、身分や性別での差別、信仰の敬虔さと危うさなど各種テーマを孕みながら、運命に翻弄された女性が自らの意志で人生を選び取る姿を追った物語は、時代設定を超えて観る者に訴えかける。 ©YAMAONNA FILM COMMITTEE 配給:アニモプロデュース ▶︎ 山田杏奈が『遠野物語』にインスパイアされた「山女」主演。東京国際映画祭コンペ部門出品