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  •   夢破れた脚本家が辿り着いたのは、弔辞を代筆する仕事だった──。「牛皮」(原題/05)の俊才リウ・ジアイン監督が14年ぶりの新作として、キャストに「鵞鳥湖の夜」のフー・ゴーと「西湖畔に生きる」のウー・レイを迎えて撮り上げ、第25回上海国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀男優賞(フー・ゴー)を受賞、第36回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にも出品された「来し方 行く末」が、4月25日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。     大学院まで進みながら、脚本家として商業デビューが叶わなかったウェン・シャン(フー・ゴー)。どこか不思議なシャオイン(ウー・レイ)と同居し、葬儀場での《弔辞の代筆業》のアルバイトで生計を立てている。丁寧な取材に基づく弔辞は好評だが、ミドルエイジに差し掛かる当人は、暇を見つけては動物園に行き、このままで良いのか自問自答している。 同居していた父親との交流が少なかった男性、共に起業した友人の突然死に戸惑う会社員、余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する婦人、ネットで繋がった顔も知らない声優仲間を探す女性──。さまざまな依頼主と交流する中、ウェンの中で止まっていた時間がゆっくり動き出す。   https://www.youtube.com/watch?v=ekbCxEDQweg   「佐々木・イン・マイ・マイン」で佐々木役を務めた細川岳のナレーションにより、ウェンの日々を映し出していく予告編。ラストには名匠ジャ・ジャンクーの「弔辞を代筆するという監督独自の視点から人生の意味や家族の絆について深く問いかけ、あらゆる感情を揺さぶる作品だ」というレビューが登場する。静かなる葛藤と希望の物語に注目したい。   細川岳(俳優)コメント 死んだ誰かについて話す人たちはどこかぶっきらぼうだったり楽しそうだったり様々だ。 語り手の言葉には実感があり、表情やエピソードが素晴らしく豊かでいつのまにか身体が暖かい。 映画って不思議だ。 もうすこし、自分の人生を丁寧に生きたいと思った。     「来し方 行く末」 監督・脚本:リウ・ジアイン[劉伽茵] 出演:フー・ゴー[胡歌]、ウー・レイ[呉磊]、チー・シー[斎溪]、ナー・レンホア[娜仁花]、ガン・ユンチェン[甘昀宸] 2023年/中国/中国語/119分/カラー/1:1.85/5.1ch 原題:不虚此行 字幕:神部明世 配給:ミモザフィルムズ ©Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd 公式サイト:https://mimosafilms.com/koshikata/
  •   リーアム・ニーソンを主演に迎え、幾多の修羅場をくぐってきた伝説の殺し屋が、正義を貫くべくテロリストとの戦いに身を投じるさまを描いた「プロフェッショナル」が、4月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。     1970年代の北アイルランド。血塗られた過去を捨てたい暗殺者フィンバー・マーフィー(リーアム・ニーソン)は、正体を隠しながら、海辺の田舎町グレン・コルム・キルで静かに暮らしていた。そして引退を決意した矢先、ベルファストで爆破事件を起こしたアイルランド共和軍(IRA)の過激派グループが、町に逃げてくる。そのうちの一人が地元の少女を虐待していると知ったフィンバーは、制裁を下す。するとテロリストたちが反撃に出て、熾烈な戦いが始まるが……。 メガホンを執ったのは、長くクリント・イーストウッド作品のプロデューサーを務め、監督作「マークスマン」(2021)でもリーアム・ニーソンと組んだロバート・ロレンツ。撮影は、同じくイーストウッド作品で知られるトム・スターン。さらに「グラントリノ」に出演したジェラルディン・ヒューズがプロデューサーに名を連ねる。重厚なアクション&ドラマに注目したい。   「プロフェッショナル」 監督:ロバート・ロレンツ 出演:リーアム・ニーソン、ケリー・コンドン、ジャック・グリーソン、キアラン・ハインズ、デズモンド・イーストウッド、コルム・ミーニイ 2024年/アイルランド/106分/シネスコ/5.1chサラウンド/映倫【G】区分 字幕翻訳:西澤志保 原題:In The Land of Saints and Sinners 提供:AMGエンタテインメント、リージェンツ 配給:AMGエンタテインメント © FEGLOBAL LLC ALL RIGHTS RESERVED 公式サイト:https://professional-movie.jp
  • [adchord   息子を殺された男の復讐劇を描いたジョン・ウー監督最新作「SILENT NIGHT」が邦題「サイレントナイト」として、4月11日(金)新宿バルト9ほか全国公開が決定。ポスタービジュアルと特報映像が解禁した。     監督を務めたのは、アクション映画界の名匠 ジョン・ウー。声を失った男の復讐劇ということで全編セリフはなし。「ジョン・ウィック」シリーズの製作陣らとタッグを組み、ひたすらアクションと映像の力だけで観客を魅了する手腕は圧巻。主演は「シンパシー・フォー・ザ・デビル」の公開も控えるジョエル・キナマン。息子を殺された男の壮絶な悲しみと怒りを、スクリーンに焼き付けている。     特報映像では、幸せな生活を送っていたところ理不尽にもギャング同志の抗争に巻き込まれ息子を亡くし、自らの声すらも失った男が写し出される。ベートーヴェン交響曲第9番「歓喜の歌」とともにアジョン・ウーによるド直球ガンアクションで描く、圧巻の復讐劇を期待させる映像となっている。   https://youtu.be/U3xvZeybAog   Story 幸せな一日になるはずだったクリスマス・イブのその日、ギャング同士の銃撃戦に巻き込まれた男は、目の前で愛する我が子の命を奪われる。自らも重症を負った男は、なんとか一命をとりとめたものの声帯を損傷。絶望を叫ぶ声すらも失ってしまう。声なき男の悲しみはやがて憎悪へと変わり、悪党どもへの復讐を決意するのであった。ギャング壊滅の日は次の12月24日。聖なる夜に、誰も観たことのない壮絶な復讐劇が幕を開ける。   「サイレントナイト」 製作・監督:ジョン・ウー 脚本:ロバート・リン 撮影:シャロン・メール 音楽:マルコ・ベルトラミ 出演:ジョエル・キナマン、スコット・メスカディ、ハロルド・トレス、カタリーナ・サンディノ・モレノ 2022年/アメリカ/英語/カラー/ビスタサイズ/5.1CH/104分/原題:SILENT NIGHT/字幕翻訳:長岡理世/配給:クロックワークス映倫:R15+   ©2023 Silent Night Productions, Inc. All Rights Reserved  
  •   1970年代に〈東アジア反日武装戦線〉のメンバーとして連続企業爆破事件に関わり、指名手配されて逃亡生活を続け、2024年に神奈川県の病院で本名を名乗り出た後に死亡した桐島聡容疑者。その軌跡を「夜明けまでバス停で」の脚本家・梶原阿貴と高橋伴明監督のコンビが描いた「「桐島です」」が、7月4日(金)より新宿武蔵野館などで公開される。ティザービジュアルと高橋伴明監督のコメントが到着した。     高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く1970年代。大学生の桐島聡は反日武装戦線に共鳴し、行動を共にする。しかし1974年、三菱重工爆破事件で多くの犠牲者を出し、深い葛藤を抱えることに。やがて警察の捜査によって組織は壊滅状態となり、指名手配された桐島は偽名を使って逃亡した末、工務店で住み込みの職を得る。ようやく手にした静かな生活の中、桐島はライブハウスで出会った歌手のキーナが歌う「時代遅れ」(河島英五の代表曲)に心を動かされ、相思相愛となるが……。 桐島聡役を「ケンとカズ」の毎熊克哉、さそり部隊のメンバーである宇賀神寿一役を「SR サイタマノラッパー」の奥野瑛太が務め(いずれも20代から70代まで演じる)、キーナ役で『バイプレイヤーズ』の北香那、謎の女役で高橋監督のパートナーである高橋惠子が出演。さらに「さすらいのボンボンキャンディ」の原田喧太と影山祐子がそれぞれバーの店主と工務店の事務員を演じ、甲本雅裕、山中聡、白川和子、下元史朗、趙珉和といった監督に縁の深い俳優陣も登場する。 制作に当たっては、桐島の盟友で現在も反権力闘争を続ける宇賀神寿一氏も取材協力した。また、医師の長尾和宏が製作総指揮を務め、「痛くない死に方」「夜明けまでバス停で」に続く高橋作品への参加を果たしている。 高橋伴明(監督・共同脚本)コメント 昨年(2024年)の2月に入ってすぐだったと思う。別件で会っていた(本作企画の)小宮女史から、突然「桐島撮らんといかんでしょ」という言葉が飛び出した。頭の中で白いガラス玉が砕けた。連赤映画(「光の雨」)のオトシマエをつけろーーと聞こえた。そう、あの時代を共に生きた我々にはその責任があるのだろう。直ぐに脚本の梶原に電話をした。案の定、すでに桐島のスクラップをつくっていた。ウソツキ部分はオレが責任を持つ。   「「桐島です」」 出演:毎熊克哉、奥野瑛太、北香那、原田喧太、山中聡、影山祐子、テイ龍進、嶺豪一、和田庵、伊藤佳範、宇乃徹、長村航希、海空、安藤瞳、咲耶、趙珉和、松本勝、秋庭賢二、佐藤寿保、ダーティ工藤、白川和子、下元史朗、甲本雅裕、高橋惠子 監督:高橋伴明 製作総指揮:長尾和宏 企画:小宮亜里 プロデューサー:高橋惠子、高橋伴明 脚本:梶原阿貴、高橋伴明 音楽:内田勘太郎 撮影監督:根岸憲一 照明:佐藤仁 録音:岩丸恒 美術:鈴木隆之 衣装:笹倉三佳 ヘアメイク:佐藤泰子 制作担当:柳内孝一 編集:佐藤崇 VFXスーパーバイザー:立石勝 助監督:野本史生 ラインプロデューサー:植野亮 製作:北の丸プロダクション 制作協力:ブロウアップ 配給:渋谷プロダクション 2025年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/日本語/105分 ©北の丸プロダクション 公式サイト:kirishimadesu.com
  •   士郎正宗の漫画を押井守監督が映画化したSF長編アニメーションの金字塔「イノセンス」(2004)。その公開20周年を記念し、同作と前編「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995)を4Kリマスター版で、2月28日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷などで2週間限定公開することが決定した。     「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は高度にネットワーク化された西暦2029年の世界を舞台に、サイバー犯罪に対抗する超法規特殊部隊〈公安9課〉の草薙素子やバトーの活躍を描いたもの。「マトリックス」のラナ&リリー・ウォシャウスキーなどハリウッドのフィルムメーカーにも影響を与え、2017年には同じ原作によるスカーレット・ヨハンソン主演のハリウッド映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」が公開された。 続編の「イノセンス」は2032年の世界が舞台で、公安9課のバトーがメインとなる。現在までカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された唯一の日本アニメーションであり、このたび20年ぶりのロードショー公開が実現。4Kリマスター版を劇場スクリーンで披露するのは初となる。   押井守(監督・脚本)コメント 今回「イノセンス」の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり…もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。 当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました。それで当時のことを思い出しましたが、当時は病んでたなと(笑)。「イノセンス」が完成した後、2ヶ月くらい寝込んで立てなかったんですが、この作品にはその病んでるエネルギーが入っていました。美しいものを作るためには、何かを乗り越えないといけない。改めて観て、この作品から情念というのか退廃的な魅力を感じました。 皆さんにもぜひ劇場でご覧いただきたいです。   「イノセンス 4Kリマスター版」 原作:士郎正宗(「攻殻機動隊」講談社刊) 監督・脚本:押井守 制作:プロダクション I.G 上映時間:99分 ©2004 士郎正宗/講談社・IG, ITNDDTD 配給:TOHO NEXT 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版」 原作:士郎正宗(「攻殻機動隊」講談社刊) 監督・脚本:押井守 制作:プロダクション I.G 上映時間:85分 ©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT 配給:TOHO NEXT 公式サイト:https://20th-innocence-ghost-in-the-shell.jp