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脇役一筋70年の父の晩年を、娘が撮る「うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生」
2025年1月15日70年の俳優人生で2000本以上のテレビドラマと映画に出演し、脇役一筋を貫いた織本順吉。その92歳で亡くなる直前までの晩年の姿を、娘の中村結美が初監督を務めてカメラに収めた「うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生」が、3月29日(土)より新宿K’s cinemaほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 地味ながら情感あふれる脇役を演じ続けた織本だが、家族と共に生きられない一面もあった。その父へ、復讐心からカメラを向けた娘。老いて体の自由が利かなくなり、セリフ覚えが悪くなり、感情を抑えられず、子どものように泣きわめく織本を、4年にわたり撮影する。それはカメラを挟んだ格闘であり、そうすることでようやく向き合えた父と娘の記録でもあった。そして続けるうち、業をさらけ出しているのは撮られる父か撮る娘か、わからなくなっていった。 「老いるとは何か? 家族とは何か? 生を全うするとは何か?」。誰もが抱えるこの命題に、父の死を通して向き合った執念のドキュメンタリーだ。 「うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生」 監督:中村結美 出演:織本順吉、中村矩子 制作:有限会社かわうそ商会 2024年/日本/82分/カラー+モノクロ 配給:パンドラ ©かわうそ商会 公式サイト:https://toruna-movie.com/ -
幻の花火をめぐる奇跡。四宮義俊監督が日仏共同で制作した「花緑青が明ける日に」
2025年1月15日日本画家およびアニメーション作家(新海誠や片渕須直の監督作にも参加)として活動してきた四宮義俊が、自身のオリジナル脚本をもとに、初の長編アニメーション監督作として送り出す「花緑青が明ける日に」が、2025年に全国公開される。ティザービジュアルと特報映像が到着した。 地区開発により立ち退きを迫られた、森の中の花火工場〈帯刀煙火店〉。帯刀敬太郎はそこに4年もこもり、蒸発した父に代わって幻の花火〈シュハリ〉を完成させようと奮闘していた。一方で幼なじみのカオルは、ある事件をきっかけに地元を離れて東京で暮らしていたが、立ち退きの前日に帯刀家を訪問。再会した二人は、シュハリの秘密に迫ろうと驚きの計画を立てる。鍵となるのは、美しい青色の顔料〈花緑青〉だった──。 第77回カンヌ国際映画祭のマルシェ・ドゥ・フィルム〈Animation Day〉アヌシー・アニメーションショーケースで、制作途上にある世界中の作品5本のうちの1本に選ばれ、フランスのスタジオ〈Miyu Productions〉と共同で制作された本作。ボイスキャストは敬太郎役を萩原利久、カオル役を古川琴音が務める。鮮やかな青春物語に期待したい。 https://www.youtube.com/watch?v=K9HqxtVvofI 〈コメント〉 萩原利久 初めて声優のお仕事をさせていただき、とても新鮮でした。最初一人でアフレコをしていた時にはなかなか手応えを掴むことができず、監督の「OK」だけを頼りにしていたのですが、最終日に古川さんと掛け合いで収録させていただいて、一人で録っている時とは全く体感が違って。普段いかに周りの人や環境に支えられてお芝居をしていたのかと実感させられました。僕自身、最初に脚本やVコンテを拝見した時に「これは凄い作品になるんじゃないか」と感じましたので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。 古川琴音 四宮監督が構想から8年という長い年月をかけて育まれた、大切な作品に呼んでいただけたことがとても嬉しく、声優は初めてでしたが体当たりで臨ませていただきました。 声を録りながら、5年前のコロナのことを思い出していました。全国の花火大会をはじめ、伝統ある催事が次々と無くなっていくことを当時は憂いてばかりいましたが、今思えばそんな私の日常を支えてくれていたのが、現代のカルチャーを先導している日本のアニメでした。この作品は、日本画家出身の四宮監督がアニメで花火を描いた温故知新の芸術だと思います。その創作の一端を任せていただいたこと改めて光栄に思います。 「花緑青が明ける日に」 声:萩原利久、古川琴音 原作・脚本・監督:四宮義俊 キャラクターデザイン:うつした(南方研究所) 作画監督:浜口頌平 美術:馬島亮子 音楽:蓮沼執太 製作:A NEW DAWN Film Partners 制作:アスミック・エース、スタジオアウトリガー、Miyu Productions 配給:アスミック・エース ©A NEW DAWN Film Partners 公式サイト:https://hanaroku.asmik-ace.co.jp -
テレンス・マリック「天国の日々」、映像美を甦らせた4K版でリバイバル
2025年1月15日テレンス・マリック監督が20世紀初頭のテキサスの農場を舞台に、人間の弱さと脆さを美しい映像で描き、第32回カンヌ国際映画祭監督賞、第51回アカデミー賞撮影賞などに輝いた「天国の日々」(1978)。マリック自身の監修による4Kレストア版となり、4月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。ティザーポスターと場面写真が到着した。 カメラはヌーヴェル・ヴァーグ作品でおなじみのネストール・アルメンドロスが担い、夕暮れのシーンはすべて、1日わずか20分の柔らかな光が満ちる“マジック・アワー”に撮影。マリックとアルメンドロスの狙い通り、絵画のように美しい画面が実現するが、極度のこだわりゆえにスケジュールも予算も大幅に超過し、プロデューサーのバート・シュナイダーは自宅を抵当に入れたという。そして、次回作が控えていたアルメンドロスは残りの撮影をハスケル・ウェクスラーに託し、本作を執念で完成させたマリックは次回作「シン・レッド・ライン」まで20年間も沈黙する。 ここ数年で急増した4K素材と従来の2K素材の違いについて、国立映画アーカイブの主任研究員・岡田秀則氏は「画面の肌理が違う。デジタルスキャンによる解像度は、4Kでようやく化学分子からなる35mmフィルムのレベルに達する」と解説。さらに、フィルム映写機とDCP(現在主に使用されるデジタル上映素材)の違いについては「劇場の暗い環境で鑑賞することで、グラデーションの違いがよく分かる」と語る。アルメンドロスがアメリカ映画に持ち込んだ“ヨーロッパの光”を、設備の整った劇場で目の当たりにしたい。 「天国の日々 4K」 監督・脚本:テレンス・マリック 製作:バート・シュナイダー、ハロルド・シュナイダー 撮影:ネストール・アルメンドロス、ハスケル・ウェクスラー 美術:ジャック・フィクス 音楽:エンニオ・モリコーネ 出演:リチャード・ギア、ブルック・アダムス、リンダ・マンズ、サム・シェパード、ロバート・J・ウィルク、ステュアート・マーゴリン 1978年/94分/アメリカ/カラー/5.1ch/1.85:1 原題:Days of heaven 配給:アンプラグド © 2025, 1978 BY PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED. 公式サイト:unpfilm.com/heaven -
「マッド・マウス ~ミッキーとミニー~」不穏なミッキーを捉えた場面写真が解禁
2025年1月15日ミッキーマウスのスクリーンデビュー作となる短編アニメ「蒸気船ウィリー」(1928)を、著作権保護期間の終了に伴ってホラー映画化した「マッド・マウス ~ミッキーとミニー~」が、3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開される。場面写真が到着した。 21歳の誕生日を迎えるアレックスは、夜遅くにバイト先のゲームセンターでひとり残業中。すると不気味な人影が目に入り、恐怖を募らせるが、それは旧友たちが仕掛けたサプライズパーティによるものだった。そんな楽しみも束の間、彼らの前にミッキーのマスクを被った者が現れ、アトラクションに興じるようにデスゲームを開始する──。 スラッシャー描写とサバイバル展開、さらにはどんでん返しや数々のオマージュで観る者を引き込む問題作だ。 https://www.youtube.com/watch?v=GQUCPPjkRl4 「マッド・マウス ~ミッキーとミニー~」 監督・制作・編集・撮影:ジェイミー・ベイリー 脚本・製作:サイモン・フィリップス 作曲:ダーレン・モルゼ 出演:ソフィー・マッキントッシュ、マッケンジー・ミルズ、サイモン・フィリップス、カラム・シウィック 2024年/カナダ/英語/カラー/5.1chデジタル/スコープサイズ/94分/R15 原題:MOUSE TRAP 配給:ハーク 配給協力:FLICKK ©MMT LTD 2024. All Rights Reserved. 公式サイト:www.hark3.com/mm -
ネットでの世論操作を描くスリラー「コメント部隊」、場面写真と予告編公開
2025年1月14日国家情報院の世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョンの小説を原作に、「誠実な国のアリス」のアン・グクジン監督×『私の解放日誌』のソン・ソック主演により、サイバー空間で世論を操る部隊に翻弄される記者の運命を描いた「コメント部隊」が、2月14日(金)よりシネマート新宿ほか全国で公開される。場面写真と予告編が到着した。 実力はあるが見栄っ張りな社会部記者のイム・サンジン。大企業マンジョンの不正をめぐる特ダネ記事を出すが、誤報だと判明し停職処分になる。そんな彼に、ネットで世論を操るコメント部隊〈チームアレブ〉のメンバーだという人物がコンタクトしてくる。そして金さえ払えば、真実を嘘に、嘘を真実にできると言うが……。 アン・グクジン監督は「現代社会に潜む陰謀論について、目の前で見せる映画ではないか。単なる一つのネットの話ではなく、私たちが生きている社会環境すべてを盛り込みたかった」と語っている。どこから真実で、どこまで嘘か、目が離せない。 https://www.youtube.com/watch?v=cTQ8zuV1GsE 「コメント部隊」 監督・脚本:アン・グクジン 出演:ソン・ソック、キム・ソンチョル、キム・ドンフィ、ホン・ギョン 2024年/韓国/109分/ビスタ/DCP5.1ch/映倫【G】区分 原題:댓글부대 英題:TROLL FACTORY 字幕翻訳:福留友子 配給:クロックワークス ©2024 ACEMAKER MOVIEWORKS & KC VENTURES & CINEMATIC MOMENT All Rights Reserved. 公式サイト:https://www.klockworx.com/movies/comment/