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米国アカデミー賞が公認するアジア最大級の国際短編映画祭〈ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)〉。2025年は「creative active generative」をテーマに、5月28日(水)から6月11日(水)まで東京都内複数会場で開催される(オンライン会場は4月24日〜6月30日)。 世界108の国と地域から4,592点の作品が応募された今回。家族の絆やジェネレーションギャップをテーマにしたものが多く、インターナショナルカテゴリーではイスラエルとパレスチナの紛争を描いたものが半数を占めた。また、ユニバーサルな思春期、Z世代のトランスユースの視点、認知症をモチーフにするというトレンドも見えてきた。 そして、近年伸び続けるAIを活用した作品の応募数は275点。色調補正、ボイスオーバー、細かなグラフィックやエフェクト、脚本やストーリーボードにAI技術をツールとして使用する作品が増える一方、これまで話題を呼んできた全編をAIで制作する作品は減少した。 翌年のアカデミー賞ノミネートに通じる5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)はじめ、各種カテゴリーの入選作品の上映・配信については4月24日(木)に発表される。 オープニングセレモニーは5月28日(水)にTAKANAWA GATEWAY CITYで開催。レッドカーペットには岩井俊二監督、そしてオープニングイベント〈日韓国交正常化60周年関連イベント〉にも参加する韓流スターのオ・マンソクとユ・ジュンサンが顔を見せる。 さらに、クリエイターのアセットマネジメントを行うプラットフォーム〈LIFE LOG BOX〉では、国内外のクリエイター、配給会社、プラットフォームや放送事業者が参加するオンラインマーケットを開催(出品者の登録も開始)するほか、SSFF & ASIA 2025プロモーション動画コンテスト(NFTで投票)も実施する。 〈コメント〉 SSFF & ASIA 2025 審査員 岩井俊二監督 短編という限られた時間の中で観る者の心を揺さぶる物語を紡ぎ出すためには、長編とは違ったテクニックが必要です。今年で長編を撮り始めて30年経ちましたが、ぼくも自分自身のキャリアを短編からスタートしました。今でも無性に、濃密で凝縮された時間の中で物語を作りたいという衝動にかられ、短編を作ることがあります。 最近は、YouTubeやTikTokなど短編動画がどんどん身近になってきましたが、大きなスクリーンで観られる機会はなかなかありません。 今年のショートショート フィルムフェスティバル & アジアには、どんな驚きと感動が待っているでしょうか?みなさんと一緒に、作り手の情熱と創造性が詰まった作品に出逢えることを楽しみにしています。 SSFF & ASIA 2025 アンバサダー LiLiCo ショートショート フィルムフェスティバル & アジアは短編を愛するみんなが集まる映画祭です。 でもそれだけではない。 誰よりも先に新しい才能に出会えます。 知らなかった国の文化や生活も知ることが出来ます。 様々な想像力に刺激され、そのお陰で自分の視野と世界観が一気に広がります。 日本のクリエイターはもちろん、毎年海外からいらしてくれる俳優やスタッフとお話しすると映画への愛と感謝を感じ、本当に心の底から楽しんでくれているのが伝わります。 映画で繋がる人々。 みんな輝いています。 アットホームな映画祭だからこそみんなの距離が近い。 映画の上映時間は短くても、ここで繋がる縁は長くつづきます。 SSFF & ASIA 代表 別所哲也 いよいよ今年も映画祭が始動します。 テーマは「creative active generative」。 僕にとって映画祭は子どものような存在。毎年毎年、それぞれの個性や様々な表情を持った子どもを生み出している=generativeな場なのです。 そしてコロナ後、海外からの来日監督の数も増え、映画祭は世界中のクリエイターが集まり、情報交換したり互いにインスパイアしあったりして、新しいワクワクする種が生まれます。 そこには、作品を観に来てくれるお客さんやサポートしてくださる企業や団体の皆さんも欠かせない存在で、それぞれがアクティブ(active)に映画祭に参加し、楽しみます。 そんな映画祭はまさにクリエイティブ(creative)で僕が目指したかったものなのです。 より多くの、色々な人がこの映画祭に参加して、素敵な27回目の開催を一緒につくりあげていけたらと、今から心躍らせています。 ぜひ映画祭でお会いしましょう! [caption id="attachment_48287" align="aligncenter" width="850"] SSFF & ASIA 2024アワードセレモニーより[/caption]
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戦時下最大の学童死亡事件《対馬丸事件》の真相に迫る「満天の星」
2025年3月26日太平洋戦争中の一夜に沖縄から九州へ向かっていた学童疎開船〈対馬丸〉が、アメリカ軍の潜水艦に撃沈され、784人の学童が命を落とした《対馬丸事件》。箝口令により、詳細は謎のままだった──。戦後80年となる今、事件の真相に迫ったドキュメンタリー「満天の星」が、7月4日(金)より沖縄先行公開、8月より全国公開される。ポスターと予告編が到着した。 事件の生存者である中島髙男は、〈対馬丸〉に甲板員として乗っていた。衝撃でバラバラになった筏を泳いで一つずつ探し出し、それらを繋げて7人を救助した。生還後は、事件をめぐる情報統制の中で苦しみ続けた。 中島の亡き後、孫で俳優の寿大聡は事件の真相に迫るべく旅に出発。その足は戦地ウクライナにまで及ぶ。そこから見えてくるものとは──。 オシアウコ名義でプロデューサーとして活動してきた葦澤恒が、出演もしている寿大聡と共同で監督を務め、ナレーションを田中真弓が担当。映画は沖縄国際文化祭2025、東京ドキュメンタリー映画祭2024、あきた十文字映画祭2025に出品され、第27回ゆふいん文化・記録映画祭での上映も決定している。 https://www.youtube.com/watch?v=DqVbY2u-VVU 〈コメント〉 葦澤恒(監督) 2025年で、戦後80年となり、戦争を体験した世代の方々は、どんどんいなくなっている現代。あと数年すれば、日本人が地の底まで叩きつけられたあの戦争の悲惨さ、愚かさを、直接、体験者の生の声で聞くことはできなくなる。生存者の心に触れられないことが、一体どれほど、この後の時代を生きる者にとって危険なことなのか、考えなくてもわかると思います。まさに、戦争を体験していない僕らの世代は、どのようにして、次世代を担う、次の世代に、戦争の悲惨さ、愚かさを伝えていくのか。その想いを一心に、本作を制作しました。個々が受け止めて、なにかしら、心に感じてもらえるものがあれば、幸いです。 寿大聡(監督) 戦争体験者がますます少なくなる現代においてどうやって戦争の悲惨さと命の大切さを「実感」をもって後世に伝えていけるのか?世界大戦から80年たった今もなお、いまだ戦争が絶えず前途有望な若者達は戦地に駆り出され、多くの民間人も未来を担う子供たちも無力のまま命を落としています。こんな状況で良いわけがないのです。私は全くもって立派でもなく聖人君子でもなく間違いばかりで誇れる人生を歩んできたとは一切言えない人間ですが、「戦争」は絶対にいけないという事は知っています。映画「満天の星」は、未来のために、「対馬丸」を通して反戦及び世界平和を訴え続けます。皆様是非劇場までお越し下さい。 田中真弓(ナレーション) 1982年に公開された『対馬丸 —さようなら沖繩—』では清役をやらせていただき、『満天の星』では、ナレーションを担当させていただきました。諏訪プロデューサーから連絡をもらった時は、とても運命を感じました。そして、心を込めてナレーションをやらせていただきました。「対馬丸で起こったことは、後世に伝えていく必要がある」この作品を語るには、この言葉がピッタリです。 「満天の星」 出演:寿大聡、中島髙男、平良啓子、仲田清一郎、上原清、高良政勝 ナレーション:田中真弓 エグゼクティブ・プロデューサー:田中健、ジェームス文護、中川秀彦、関口忠宏、土居由直 プロデューサー:寿大聡、オシアウコ 監督:葦澤恒、寿大聡 編集:秋元一富 構成:松本建一 音楽:市川淳 絵:長友心平 特別協賛:株式会社オーム電機、AURA 配給・宣伝:NAKACHIKA PICTURES 製作:リブポッセエンターテイメント合同会社、GUM株式会社 16:9/デジタル 5.1/カラー/84分 ©2024 映画「満天の星」製作委員会 公式サイト:mantennohoshi-film.jp -
アレクサンドル・アジャの壮絶ホラー「ハイテンション」が4K版でリバイバル
2025年3月26日鬼才アレクサンドル・アジャの出世作となったスラッシャー・ホラー「ハイテンション」(2003)が4Kで復活。6月6日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアル、エクストリーム・ホラー界の第一人者である小林真里(映画評論家/映画監督)の推薦文、場面写真が到着した。 大学生のマリーとアレックスは、静かな田舎で試験勉強に励むため、アレックスの実家を訪れる。その直後、謎の中年男が現れ、刃物でアレックスの両親と弟を惨殺。マリーが物陰で息を潜める中、男はアレックスをトラックで連れ去った。マリーはアレックスを救出するため、決死の戦いに挑むが……。 マリーを演じるのは「スパニッシュ・アパートメント」のセシル・ドゥ・フランス。その後のフレンチホラーの流れを決定づけた重要作が、再び観る者を震撼させる。 小林真里(映画評論家/映画監督)推薦文 21世紀エクストリーム・ホラーのパイオニア『ハイテンション 4K』がついに映画館に襲来! 2000年代初頭、ホラー不毛の地フランスで突如勃発したニューウェイブ・オブ・フレンチホラー・ムーブメントの先陣を切り、フランス発のホラー映画を世界的に認知させる大きなきっかけとなった記念碑的作品が、アレクサンドル・アジャ監督の長編2作目『ハイテンション』(03)だ。 同胞の『屋敷女』(07)や『マーターズ』(08)のみならず、ジェームズ・ワン監督の『ソウ』(04)やイーライ・ロス監督の『ホステル』(05)といった、ホラーファンの誰もが知る2000年代を代表するハリウッドのエクストリームなホラーよりもいち早く、この衝撃作が誕生していた意味も極めて大きい。若い女性が主人公のエクストリームなゴア描写と意表を突くツイストを含むスラッシャーに、ダークなサイコロジカルホラー、時に繊細で屈折したラヴストーリーをも融合した、フランス人特有の感性が込められた濃厚な組み合わせが独創的な『ハイテンション』は、20年以上経った今も決して色褪せることがない。 近年ジュリア・デュクルノー監督の『TITANE/チタン』(21)がカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、コラリー・ファルジャ監督のボディ・ホラー『サブスタンス』(24)がアカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされるなど、フランス人監督によるホラーの隆盛が顕著だが、その源流にあるのが『ハイテンション』なのだ。また同作のシニシズムと虚無的なエンディングは後世のホラーに脈々と受け継がれているが、その代表的作品がアリ・アスター監督の『ミッドサマー』(19)であり、オズ・パーキンス監督の大ヒット作『ロングレッグス』(24)だろう。 そう考えるとこの2025年は、『ハイテンション』を再訪、もしくは初体験するのに絶好のタイミングではなかろうか? 映画館の大スクリーンで洗練された4Kバージョンを観られるこの機会を、決して見逃すな! 「ハイテンション4K」 監督・脚本:アレクサンドル・アジャ 撮影:マキシム・アレクサンドル 美術:グレゴリー・ルヴァスール 特殊メイク:ジャンネット・デ・ロッシ 音楽:フランソワ・ウード 出演:セシル・ドゥ・フランス、マイウェン、フィリップ・ナオン、フランク・カルフン、アンドレイ・フィンティ、ワーナ・ペリーア 2003年/フランス/ホラー/91分/ビスタサイズ/5.1ch/R15+ 提供・配給:キングレコード ©2003 ALEXANDRE FILMS / EUROPACORP 公式サイト:hightension4k.jp -
おっさんのアップデート継続。ドラマ“おっパン”がオリジナルストーリーで映画化
2025年3月26日古い常識と偏見で凝り固まった昭和の“おっさん”が、LGBTQ+、推し活、二次元LOVE、メンズブラなど新しい常識に出会ったことで、自身を少しずつアップデートしていく──。LINEマンガで連載されている練馬ジムの人気コミックをドラマ化し、TVerでヒットを記録、2024年の日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門で優秀賞に輝いた『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(通称:おっパン)が映画化。7月4日(金)より全国公開される。 引き続きアップデート中の主人公・沖田誠を演じる原田泰造、そして誠をアップデートさせたゲイの大学生・大地役の中島颯太(FANTASTICS)のコメント動画が到着した。 誠の息子でメイクや可愛いモノが好きな高校生・翔役の城桧吏、誠の娘でBLが好きな大学生・萌役の大原梓、めでたく大地のパートナーになった円役の東啓介、大地の母・美穂子役の松下由樹、誠の妻でボーイズグループの推し活に励む美香役の富田靖子ら他のレギュラーキャストも再結集。引き続き二宮崇監督の手により、沖田家の愛犬カルロスが見守る中、登場人物たちの新たな疑問や難題をオリジナルストーリーで描いていく。 〈コメント〉 原田泰造(沖田誠役) 最初に「おっパン」映画化の話を聞いた時は「ええー!??」と驚きました。驚きと同時に「ドラマのその後をどうやって描くんだろう?どういう映画になるんだろう」と喜びにも浸っていました。ドラマがOAされた時は周りの反響が凄く、最初アップデート前の誠は嫌な奴だったので、周りからも「ダメだな、あいつ」という空気があったのですが(笑)、だんだん世間に受け入れられていったのを感じていました。映画を撮り始めてすぐに1年前に戻った感覚で、今すごく幸せです。ドラマも出来て、映画にもなって、僕にとってご褒美だととてもありがたく思っています。今回の映画では、アップデートを終了したつもりの誠が、過去と向き合うことがテーマになっています。家族や友人もそれぞれ悩みを抱えながら更に成長していくのが見どころです。 中島颯太(FANTASTICS)(五十嵐大地役) ドラマの撮影を通して“おっパン愛”が強くなっていたので、映画化の話を聞いた時、もう1度同じメンバーで集まることが出来るのが嬉しくてガッツポーズをしました。ドラマの放送後は、「ドラマ見たよ」と幅広くたくさんの方に声をかけていただいて、多くの皆さんに届いていたんだなと実感することが出来ました。この先も「おっパン」が自分の軸になり、今後の僕の人生においてとても大切な大きなものになっていくと思っています。五十嵐大地という役は、言葉でだれかの心を動かすことが出来る、本当に素敵なキャラクターで、僕自身もパワーをもらっています。ドラマでは大地君が誠さんのアップデートをサポートしましたが、映画では誠さんや沖田家の皆さんが大地君を成長させてくれます。あたたかい作品になっていますので、みなさん是非ご覧ください。 城桧吏(沖田翔役) 沖田家の家族と、同じスタッフの皆さんと、またご一緒できる事がとても嬉しくて、 撮影前からクランクインを心待ちにしていました。 クランクインの時には、皆さんが「おかえり!」と温かく迎えてくださって 本当に家に帰ってきたような安心感がありました。 ドラマでは、引きこもっていた翔が家の中から一歩外に踏み出す成長が描かれていましたが 今回の映画では、さらに成長している新しい翔の姿を見ていただけると思います。 また、「好きな事」を大切にする思いが とても大切だと改めて皆様にも考えるきっかけになったら嬉しいです。 アップデートのその後、沖田家のみんなにどんな事が起きるのかも 是非楽しみにしていてください! 大原梓(沖田萌役) まさか映画化するとは思っていなかったので、聞いた時はめちゃくちゃ嬉しかったです。またドラマと同じチームで撮影できるのが素敵だなと思って。温かい現場なのでとても楽しく、大好きなチームです!ドラマの時の萌は、家族のことを観察しながら、自分の「好き」を貫き通したい、お父さんにもっと理解してもらいたい、と思っていたのですが、映画では自分の中にある芯を固めようとしています。そのため、ドラマとはちょっと違って「このままの自分でいいのかな」と悩みながら好きなマンガに取り組む、ということを意識して演じています。 東啓介(砂川円役) ドラマが放送されてから1年、こんなにも早く映画化が決定し、またこの作品に携われることが嬉しいです。まずは、視聴者の皆さまに感謝の気持ちを伝えたいです。 既に現場では『おっパン』の温かい空気感が出来上がっており、特に大地とは何も言わなくても意思疎通が出来る関係だったので、「次の撮影はいつかな」と毎回楽しみでした。「映画だから今回の円はこうしてみよう」ということはなく、あくまでドラマからの繋がりを意識して演じました。ドラマを楽しんでいただいた方も、まだの方も、ぜひ予習復習した上で映画をご覧いただければ、より一層楽しめると思います! 松下由樹(五十嵐美穂子役) ドラマがとても温かい作品だったので、安心して作品に臨めるのがとてもありがたいです。ドラマのラストで息子の大地が結婚して新たなスタートを切り、母としてはとても喜ばしいことだったのですが、それがこんなにも寂しいんだ、と映画撮影中に体感しています(笑)。「好きだから寂しい、寂しいことも好きだから受け入れられる」ということが今回の美穂子のテーマになっていて、大地が巣立っていくのを母として見届ける気持ちには、いろんな思いが入り混じります。「好き」という気持ちを肯定するこの素敵な作品をぜひ見ていただきたいです。 富田靖子(沖田美香役) 映画化の話を聞いた時はすごくびっくりしました。大きなスクリーンで沖田家に会えると思うと、ちょっとドキドキします。ドラマから1年経て、みんな色んなところで仕事をして、色んなものを吸収して、また出会った時に、1年前とは違うのではないかと思ったのですが、時が戻ったように全く同じ状態でいられることに凄く感動しています。沖田家は沖田家なんだなって。美香役については、あえてドラマとの演じ分けは考えないようにしました。演じ分けると演技の質感が変わるので、映画とドラマ関係なくお芝居しています。楽しみにしていてください。 練馬ジム(原作)【ネーム担当】 脚本を読ませていただいた時に、このセリフは私が思い付きたかった〜!となるセリフがあり悔しかったです。 でもそれだけ制作の方々が『おっパン』のキャラを大事にしてくださっているのが伝わって嬉しかったです。 ドラマだけでも十分ご褒美だったのに、映画というまさかのボーナスステージまであって、 あとは興行収入100兆円を願うばかりです。 練馬ジム(原作)【作画担当】 『おっパン』ドラマから早1年、数年前に編集さんと二人三脚で作ってきた作品がまさかこんな形で、 新しい作品としてお目にかかれるとは夢にも思いませんでした。 誠さん…でっかくなって帰ってきやがって…(´;ω;`) ドラマを見てくださった方が、映画という形でまた『おっパン』をたくさんの人に届けたい、と感じてくださって今の状況があるということを聞き、本当に嬉しく思います。 二宮監督をはじめとするスタッフの皆さん、原田さんをはじめとする俳優陣の皆さん、お仕事を受けてくださって本当にありがとうございます。 ドラマに引き続き、原作にはない新しい登場人物と物語が『おっパン』の世界をさらに広げてくれます。 映画『おっパン』が、みなさんのひとつの思い出になれば嬉しいです。 https://www.youtube.com/watch?v=xdvWBV7PrGg 「映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」 出演:原田泰造、中島颯太(FANTASTICS)、城桧吏、大原梓、東啓介、松下由樹、富田靖子 原作:「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」練馬ジム(「LINEマンガ」連載) 監督:二宮崇 脚本:藤井清美 音楽:鈴木ヤスヨシ 製作:映画「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」製作委員会 制作:東海テレビ放送、The icon 制作協力:ヒューマックスエンタテインメント 製作幹事・配給:ギャガ ©練馬ジム | LINEマンガ・2025 映画「おっパン」製作委員会 -
育ててくれた祖母を失い、独りぼっちになってしまったヒロインが、“フィンランドパパ”というちょっと変わった名前のカフェで働くなかで自分を取り戻していく姿を描いた全6話のヒーリング・ドラマ『フィンランドパパ』。この作品のDVD発売(3月26日発売)を記念して、ヒロインのユリの幼なじみで物語のキーパーソンとなるウヒョンを演じた、男性アイドルグループUP10TIONの元メンバーで、現在はソロで歌手や俳優活動を行うキム・ウソクにインタビュー。彼の発言とともに、美しい映像と心温まるストーリーが魅力の本作をご紹介します。 独りぼっちのヒロインとカフェ「フィンランドパパ」 一緒に暮らしていたおばあさんが交通事故で亡くなり、独りぼっちになったユリは、おばあさんや幼なじみのウヒョンやヨンジュンと、にぎやかに食卓を囲んでいた過去を思い出す。ユリとウヒョンは口喧嘩ばかりしていたものの、ウヒョンがユリを見るまなざしは優しかった。しかしヨンジュンとは再会するものの、ある理由からユリはウヒョンに会うことができず……。 「ウヒョンは心に痛みを抱えながらもそれを表に出さない人物です。 ユリに特別な気持ちを持ちながらも、自分のせいでユリが傷ついたと思い、ユリの見えないところで静かにサポートしようと努力するキャラクターです」 何もする気になれなかったユリだが、おばあさんが見たがっていたオーロラの写真のポスターに目を引かれ、そこに書いてあったアルバイト募集に申し込むことに。アルバイト先は「フィンランドパパ」というカフェ。そこには家族のようでいて家族ではない、それぞれに悩みや苦しみを抱えた3人が働いていた。ウソクいわく、もしウヒョン役以外を演じるとしたら…… 「カフェの家族の一人です!僕は一緒のシーンがなくて、撮影の時にお会いできなくて残念でした!」 フィンランドパパのスタッフ、温かくみんなを包み込むマリを名脇役のファン・ソクジョン、頼りないけれど憎めないカカをベテランのチョン・ミンソン、口は悪いけれど本当は優しいトトをキュートなイケメン、チャン・ドユンが味わい深く演じている。マリとカカとトト、それぞれの本当の家族との関係にも心を揺さぶられる。 夕飯はみんなで一緒に ユリはフィンランドパパで働くうちに、このカフェにおばあさんの面影を感じる。たとえば、店の看板メニューの「サンタパフェ」や、何があっても「夕飯はみんなで一緒に食べる」というルールなどだ。 「ドラマのなかでみんなご飯を一緒に食べますよね。食事のシーンの撮影はとても温かく感じました。僕にもそういうルールがあればいいなと思いました」 こうウソクが言うように、劇中ではフィンランドパパで、そしてユリの家での記憶として、みんなでご飯を作って食べるシーンが何度も登場する。それはおいしそうに、そして温かくまぶしいシーンとして描かれている。 独りぼっちでご飯を食べていたユリは、フィンラインドパパの家族と一緒にご飯を食べるようになり、自分の家族の話や、彼らの本当の家族の話をきくなかで、おばあさんや、その前に亡くなった父親との別れとも向き合えるようになる。そして、会えないままでいるウヒョンを思い……。悲しみをこえて、二人は再会できるのか? この優しい物語の行く末をぜひ見届けてほしい。 キム・ウソクの撮影の思い出 そしてここで、撮影の裏話や大変だった点について、ウソクに聞いてみた。 「作品自体がとても穏やかで、癒される内容だったので、大変だった点はありませんでした。むしろ撮影中ずっと癒されっぱなしでした。ただ夏に撮影したのですが、雨に降られるシーンがありました。ドラマにおいて必要な大事なシーンでしたが、個人的には暑さを忘れさせてくれた瞬間でもあったので(笑)、とても良い記憶として残っています。 ユリ役のキム・ボラさんは、人見知りせず優しく接してくれたので、とても助けられましたし、息の合う演技ができました。一緒に洗濯をするシーンではお互いに写真を撮ったりして、あまりできない経験だったので楽しい思い出として残っています」 そんなウソクが日本でやってみたいことは? 「(韓国語で)ホンスル、おひとり様飲みというのをしてみたいです。日本ではやったことがないので、いつかぜひと思っています」 そして好きな日本語は? 「“うつくしい”です。“う”は自分の名前にも入っていますし、言葉の意味も“美しい”で、好きな言葉です」 海辺の街・釜山が舞台のハートウォーミングドラマ 「フィランドパパ」の舞台は釜山。大きな橋や港が印象的で、ユリが自転車で走る街の昼の風景も夜景も美しい。誰にでも訪れる家族の死や、大切な人との理不尽な別れ。それに向き合おうとするヒロインを癒した「フィンランドパパ」の「ご飯は一緒に食べる」や「悲しい人のそばにいる、そして話をきく」などの不思議なルール、それぞれに悲しみや絶望を背負いながらも一生懸命生きる人々。やわらかな映像と静かな音楽で綴られる、心にぽっと穏やかな明かりが灯るような物語をぜひともご覧ください。 文=熊坂多恵 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=aRD9dGq19nY&t=1s 「フィンランドパパ」 ●3月26日(水)DVDリリース(レンタルDVD同時) ▶DVDの詳細情報はこちら ●DVD-BOX 価格:7,700円(税込) 【ディスク】<2枚>※本編+映像特典 ★映像特典★ ・予告編 ・ハイライト映像 ★封入特典★ ポスターカード3種(メインポスター/ユリポスター/ウヒョンポスター) ●2024年/韓国/本編168分 ●監督:パク・スミン ●脚本:ウォン・ヨンジン ●出演:キム・ボラ、キム・ウソク、ファン・ソクジョン、チョン・ミンソン、チャン・ドユン、ソン・ビョンスク ●発売・販売元:ポニーキャニオン ©K-Dragon Corp. All rights reserved.