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“多すぎる”。「お坊さまと鉄砲」長老と銃コレクターの価格交渉シーン、著名人コメント公開
2024年12月6日「ブータン 山の教室」(2019)のパオ・チョニン・ドルジ監督が、初めての選挙を控えた村で巻き起こる騒動を描き、第96回アカデミー賞国際長編映画賞ブータン代表作に選ばれた「お坊さまと鉄砲」が、12月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開される。アメリカからやってきた銃コレクターと村の長老による交渉シーンの映像、ならびに著名人のコメントが到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=QLZ6zUWyJ1U 銃コレクターのロンは“幻の銃”を買い取ろうと、7万5千ドルの巨額を提示。すると長老は「なんとまあ……多すぎる」と拒否反応を見せ、ロンは言葉を失う──。「ブータン人の無垢な部分は、重要な価値であり本作のテーマでもあります。残念なことに、近代的で教育水準の高い国へと変化するにつれ、私たちのこの美しい価値は失われ、捨て去られつつあります。現代人には“無垢”と“無知”の違いを区別できないのでしょう」(ドルジ監督) 〈コメント〉 「国民総幸福」を国家のビジョンとするブータンの映画なのに、ラマ僧の「物事を正すため、次の満月までに銃を用意しなさい」の命に従いて、若い僧が昼間から鉄砲を担いで歩いても誰も不思議に思わない。 ユーモアに溢れ不思議な幸福感に裹(つつ)まれた映画。 何よりも“絵”で笑わせてくれるパオ・チョニン・ドルジ監督に脱帽です。 ──滝田洋二郎(映画監督) やられた! 登場した銃は必ず使われる映画の「鉄則」があるが、まさかあの結末になるとは!! 現代の世界を覆っている重苦しい雰囲気に爽やかな風を吹き込む傑作。 ブータンに行きたくなる!!! ──茂木健一郎(脳科学者) 人はどんな「物語」を信じて生きるのか。 伝統か。民主主義か。金か。銃か。 2024年、日本は選挙で揺れた。 初めて選挙が導入されようとするブータン社会を描いた、価値観を揺さぶられる衝撃作。 ──大島新(ドキュメンタリー監督) ブータンの鮮やかな自然を背景に、コミカルかつシニカルに描かれる初の模擬選挙と銃の行方。 民主主義や資本主義から距離を置いた国が舞台だからこそ、浮き彫りになるものが。 何かと選挙で落ち込むことの多かった昨今だから、余計胸に刺さる映画だった。 ──宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優) 人間こそが、ざんねんないきもの。 ボンノウの数が百八つもある。それ故、争いも絶えない。 『お坊さまと鉄砲』、タイトルだけ聞くとそんな堅苦しいテーマの映画だと思ったが、違った。 ざんねんないきものには間違いないが、人間には優しさとおかしさがあることを改めて気づかされる、そんな映画だった。 ──みうらじゅん(イラストレーターなど) 民主主義のハンドメイド感がすごい。 当たり前に選挙があると思っていた。 民主主義で選挙で選択ができることの尊さ、選挙を浸透させることの難しさ。 選挙期間になるとこぞって選挙啓発をして、選挙に行くなんてエライ!と褒め称えられる。 それこそが日本の平和ボケを象徴しているのかもしれない。 ──井上咲楽(タレント) 人々の平穏な暮らしを破壊しかねない民主主義とそれに対抗しようとする僧侶……なんていう設定だけでも面白すぎる。 世界で唯一無二の国ブータンでは映画も唯一無二だ。 ──高野秀行(ノンフィクション作家) 鉄砲という人を殺める武器が、持つ人によって全く異なる意味を持つことを痛感させられる。 民主主義とは何なのか、人々は本当に幸せになれるのか── その答えがますます見えにくくなっている今だからこそ、ぜひ観てほしい作品です。 ──岡本多緒(俳優・モデル・映画監督) 時が止まったような秘境・ブータンで初めて民主的な選挙が実施されることになった。 静かな村には「発展」「人権」「伝統」といったさまざまな政治信条が押し寄せ、人々の間に対立が生じる。 その時、老いた高僧が行動を起こす。 分断からつながりへ、どうすれば戻れるのか?その問いに答える作品。 ──モーリー・ロバートソン(タレント・ジャーナリスト) 僧侶は編集者だと言われることがあります。 変わらない教えを、変わりゆく時代にどう伝えてゆけるのか。 その大事なヒントを貰った気がします。 変革に迫られ混乱の最中のブータンで、お坊さまが選び取った行動に、いち僧侶としてすっかり心を撃ち抜かれました。 ──秦正顕(「フリースタイルな僧侶たち」編集長) Story 国王の退位により、民主化に舵を切ることになった2006年のブータン。“模擬選挙”の実施を聞いたウラ村の高僧は、当日までに銃を二丁用意するよう若い僧侶に指示する。時を同じくして、“幻の銃”を探すアメリカ人の銃コレクター、そして投票方法を教える選挙委員が村に到着。銃と選挙をめぐる思いがけない騒動が巻き起こる──。 © 2023 Dangphu Dingphu: A 3 Pigs Production & Journey to the East Films Ltd. All rights reserved 配給:ザジフィルムズ、マクザム ▶︎ ブータンの山奥に紡がれるハートウォーミング・テール「お坊さまと鉄砲」 -
巨匠パトリシオ・グスマンがチリ弾圧の歴史を綴った3部作、リバイバル決定
2024年12月6日チリの巨匠パトリシオ・グスマン監督による新作ドキュメンタリー「私の想う国」の公開記念として、同監督がチリ弾圧の歴史を詩的映像で綴った3部作「光のノスタルジア」(2010)「真珠のボタン」(2014)「夢のアンデス」(2019)がリバイバル上映される。12月14日(土)~20日(金)に新宿K's cinema、1月3日(金)よりアップリンク吉祥寺とアップリンク京都にて。 「光のノスタルジア」 チリのアタカマ砂漠で、生命の起源を求めて天文学者たちが銀河を探索。一方で肉親が行方不明となった女性たちは、遺骨を探して砂漠を掘り返す──。天文学の悠久の時間と遺族の止まった時間が交差。 2010年/フランス、ドイツ、チリ/1:1.85/90分 2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞受賞 © Atacama Productions(Francia)Blinker Filmproduktion&WDR(Alemania),Cronomedia(Chile) 「真珠のボタン」 西パタゴニアの海底で発見されたボタン。それは、政治犯として殺された人々や、祖国と自由を奪われた先住民の声を我々に伝える。 2014年/フランス、チリ、スペイン/1:1.85/82分 2015年ベルリン国際映画祭銀熊賞(脚本賞)受賞 © Atacama Productions,Valdivia Film,Mediapro,France 3 Cinema 2015 「夢のアンデス」 1973年の軍事クーデターは、市民の人生を大きく変える。作家や彫刻家、音楽家たちの記憶には、いつでも輝きながら聳えるアンデスの山々があった──。 2019年/チリ、フランス/16:9/85分 © Atacama Productions - ARTE France Cinéma - Sampek Productions - Market Chile / 2019 配給:アップリンク -
国連平和維持警察隊『FPU』(フォームド・ポリス・ユニット)の激闘をリアルに映し出す超本格アクション映画「FPU 〜若き勇者たち〜」が、2025年1月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。ロング予告編が解禁となった。 国連平和維持警察隊に派遣された中国の軍人が、現地の平和を取り戻すために奮闘する姿を描く本作は、大ヒット時代劇ドラマ「陳情令」で世界中を虜にしたワン・イーボーが、人命救助に情熱を燃やす青年を熱演。「マトリックス」でキアヌ・リーブスのアクションコーチを担当した武術監督出身のリー・タッチウが監督を務め、VFXに頼らない臨場感のあるアクションを作り出した。さらに、香港映画「インファナル・アフェア」三部作の監督・製作・撮影で知られる巨匠アンドリュー・ラウが製作総指揮に名を連ね、臨場感あふれる銃撃戦、疾走感に満ちたカーチェイス、パルクールによる追走劇、ダイナミックな大爆破などド迫力な映像満載なアクション大作に仕上がっている。 https://youtu.be/RomH3nHMSqo ロング予告編映像では、政府と反政府派の武力紛争が続くアフリカの某国に派遣された中国の国連平和維持警察隊「FPU」が、犠牲になった市民を目撃する壮絶な場面から始まる。助けを求める少年が撃たれてしまい、「平和維持警察隊が人を殺した」とデマを流されてしまう。事態は悪化し救援を求める最中、スナイパーを見つけた狙撃手ヤンが決死の覚悟で追いかけるのだが……。激しい銃撃戦や華麗なパルクール、迫力満載のカーアクション、狙撃手を務めるワン・イーボーの見事なシューティングなど、一瞬たりとも目が離せない、中国アクション映画の本気が伺える緊迫感あふれる映像となっている。 Story 反政府武装集団と政府軍の武力紛争が続くアフリカの某国へ、国連の要請を受けた中国の国連平和維持警察隊『FPU』が派遣された。チームワークを重んじる分隊長ユー(ホアン・ジンユー)や人一倍正義感が強い狙撃手ヤン(ワン・イーボー)ら精鋭メンバーたちは、一触即発の雰囲気が漂う最も危険なエリアに向かう。大量虐殺、テロ攻撃、暗殺、大暴動、人質事件……。幾度となく危機に直面する彼らだったが、人々に平和な日常を取り戻すため、命がけの任務に邁進する。しかし、ユーとヤンの間にはある因縁があり、その対立は日に日に深まっていた。そんな中、予期せぬ凶悪事件が勃発して──。 「FPU 〜若き勇者たち〜」 監督:リー・タッチウ 製作総指揮:アンドリュー・ラウ 出演:ホアン・ジンユー、ワン・イーボー、チョン・チューシー、オウ・ハオ 2024年/中国映画/中国語/カラー/5.1chデジタル/101分/配給:ハーク © 2024 Zhongzhong (Huoerguosi) Films Co., Ltd. & Wanda Pictures (Huoerguosi) Co., Ltd. All Rights Reserved ▶ワン・イーボー主演で国際平和維持部隊の激闘を描く「FPU 〜若き勇者たち〜」
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中東の混迷をスマホで捉えた2本〈ヴィジョン・オブ・マフマルバフ〉、予告編公開
2024年12月5日イランの巨匠モフセン・マフマルバフ監督と次女のハナ・マフマルバフ監督が、中東の混迷をそれぞれスマートフォンで捉えたドキュメンタリー「子どもたちはもう遊ばない」と「苦悩のリスト」が、特集企画〈ヴィジョン・オブ・マフマルバフ〉として12月28日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。予告編が到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=fKU0AEYrkGA 「苦悩のリスト」(ハナ・マフマルバフ監督)は、2021年のアメリカ軍撤退によりタリバンが再び台頭したアフガニスタンにフォーカス。生命を脅かされた大勢のアーティストや映画関係者のリストを前に、マフマルバフ・ファミリーは救助対象者の選別を余儀なくされて苦悩する。 「子どもたちはもう遊ばない」(モフセン・マフマルバフ監督)は、監督がエルサレム旧市街を巡りながら、イスラエルとパレスチナの紛争問題の深層に肉薄。さまざまな立場の住民と出会い、相互理解の難しさを浮き彫りにしつつも解決への希望を見出そうとする。 カメラからスマートフォンに持ち替えた監督が、映画の使命を問う2本に注目だ。 配給:ノンデライコ ▶︎ マフマルバフ・ファミリーが中東情勢をスマホで捉えた2本〈ヴィジョン・オブ・マフマルバフ〉 -
青島俊作がスクリーンに復活。「踊る大捜査線 N.E.W.」2026年公開決定
2024年12月5日1997年の連続ドラマ開始以来、一大旋風を巻き起こしてきた「踊る」シリーズ。再始動の口火を切る2部作「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」がヒットを記録する中、最新作「踊る大捜査線 N.E.W.」の製作ならびに2026年の公開が発表された。 12月4日(水)の21:00、公式サイトに突如としておなじみのテーマ曲『Rhythm And Police』とともに現れたのは、緑のコートを着たあの男。「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」「レインボーブリッジ、封鎖できません!」など数々の名台詞で日本中を沸かせた青島俊作(織田裕二)が、スクリーンに帰ってくる。室井慎次(柳葉敏郎)に託された思いとともに、新たなステージに踏み出す彼の活躍に期待したい。 なお12月6日(金)より、「室井慎次 生き続ける者」の上映後に「踊る大捜査線 N.E.W.」の劇場用特別映像が流れるので要チェック。 「踊る大捜査線 N.E.W.」 出演:織田裕二 ©2026『踊る大捜査線 N.E.W.』製作委員会 公式サイト:https://odoru.com/