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主演を杏、監督を「生きてるだけで、愛。」の関根光才が務め、北國浩二の小説『噓』を原作に“母親”の強烈な愛と嘘を描いたヒューマンミステリー「かくしごと」。Blu-ray&DVDが12月25日(水)にリリースされる。 長らく絶縁していた父の孝蔵(奥田瑛二)が認知症となり、介護するため渋々と田舎に戻った絵本作家の千紗子(杏)。ある日、事故で記憶を失った少年(中須翔真)を助けるが、その身体には虐待の痕があった。少年を守るために千紗子は自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始める。そして三人は徐々に心を通わせ、新たな家族の形を育んでいくが、幸せな日々は長く続かなかった──。 Blu-rayにはメイキングと舞台挨拶を収録。出演者インタビューに加え、杏と中須の親子さながらの様子も見られる。本編とともに注目したい。 「かくしごと」Blu-ray&DVD 【発売日】12月25日(水) ※DVDレンタル同日開始/配信中 【価格】Blu-ray:5,280円(税込)、DVD:4,180円(税込) 【Blu-ray特典映像】メイキング映像、舞台挨拶映像(2024年5月7日完成披露舞台挨拶/2024年6月8日公開記念舞台挨拶)、劇場予告編集 【発売・販売元】ポニーキャニオン ▶︎詳細はこちら 【CAST】 杏 中須翔真、佐津川愛美、酒向芳 木竜麻生、和田聰宏、丸山智己、河井青葉 安藤政信/奥田瑛二 【STAFF】 脚本・監督:関根光才 原作:北國浩二「噓」(PHP文芸文庫刊) 音楽:Aska Matsumiya 主題歌:羊文学「tears」F.C.L.S.(Sony Music Labels Inc.) 制作幹事:メ~テレ、ホリプロ 企画・制作:ホリプロ 配給:ハピネットファントム・スタジオ ©2024「かくしごと」製作委員会
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馳星周のベストセラー小説を高橋文哉&西野七瀬の主演で映画化「少年と犬」
2024年11月8日その犬は5年の歳月をかけ、東北から九州まで3000キロの旅をした。ただ一人の少年に会うために──。第163回直木賞を受賞した馳星周の同名ベストセラー小説を、瀬々敬久(監督)・平野隆(企画・プロデュース)・林民夫(脚本)という「ラーゲリより愛を込めて」のチーム再結集により、主演に高橋文哉と西野七瀬を迎えて映画化した「少年と犬」が、2025年3月20日(木・祝)より全国公開される。ビジュアルと特報映像が到着した。 震災から半年後の宮城県仙台市。職を失った和正(高橋文哉)は、震災で飼い主を亡くした一匹の犬・多聞(たもん)と出会う。聡明な多聞は、和正の一家に瞬く間に懐くが、常に《南の方角》を気にしていた。やがて、家族を助けようと危険な仕事に手を染めた和正が事件に巻き込まれる中、多聞は姿を消してしまう。 時は流れ、多聞は滋賀に暮らす美羽(西野七瀬)のもとにいた。悲しい秘密を抱えながらも、多聞と触れ合って平和な日常を取り戻しつつあった美羽の前に、多聞を追ってきた和正が現れる。 こうして二人と一匹の生活が始まるが、痩せ細った身体で傷ついた人々に寄り添いながらも《南の方角》を目指す多聞には、一人の少年と交わした約束があった──。 https://www.youtube.com/watch?v=F9TayT58S1w 「少年と犬」 出演:高橋文哉、西野七瀬 原作:馳星周「少年と犬」(文春文庫) 監督:瀬々敬久 企画・プロデュース:平野隆 脚本:林民夫 配給:東宝 ©2025映画「少年と犬」製作委員会 -
作家・吉田修一×監督・大森立嗣の渾身の再タッグに役者たちが応えた「湖の女たち」
2024年11月8日「さよなら渓谷」の吉田修一(原作)×大森立嗣(監督)の10年ぶりの再タッグで、介護施設での不審死事件をきっかけに、それぞれの罪や欲望が浮かび上がるさまを描いたヒューマンミステリー「湖の女たち」。そのBlu-ray&DVDが11月8日(金)に発売された(レンタルDVD同時リリース)。 湖畔の介護施設での事件を発端に明かされるグロテスクな歴史の暗部とインモラルな性愛 琵琶湖近くにある介護療養施設『もみじ園』で、100歳の寝たきり老人が不審な死を遂げた。殺人事件であるとにらんだ西湖署の若手刑事・濱中圭介(福士蒼汰)とベテランの伊佐美(浅野忠信)は、容疑者とみなした当直の職員・松本(財前直見)への強引な追及を繰り返す。その陰で圭介は、取調室で出会った介護士の豊田佳代(松本まりか)に歪んだ支配欲を抱き、圭介に執拗に脅され続ける佳代も、極限の恐怖の中で内なる倒錯的な欲望に目覚めていく。 一方、東京からやってきた週刊誌記者・池田(福地桃子)は、17年前にこの地域で発生し、西湖署が隠蔽してきた薬害事件を取材するうち、もみじ園で死亡した老人と旧満州で行われていた残虐な人体実験との関連性を突き止める。思いもよらない方へと舵を切る殺人事件の真相と、自らを破滅へと追いやるかのように密会を重ねる圭介と佳代の行く末は――。 湖畔の介護療養施設での不審死事件を発端に、闇に葬り去られようとしていたグロテスクな歴史の暗部と、綿々と連なる優性思想に基づいた“生産性至上主義”がもたらす、現代の非道な犯罪。さらには、社会通念を逸脱した男女のインモラルな性愛を、重層的な構造と壮大なるスケールで描き、「この世界は美しいのだろうか」という深遠な問いを観る者に投げかける本作。今年5月に劇場公開されるや文字通りの「賛否両論」の嵐を巻き起こした衝撃作だ。 「パレード」「悪人」「横道世之介」「怒り」など、これまで数多くの小説が映画化されてきた作家・吉田修一と、「日日是好日」「MOTHER マザー」「星の子」など、多様なジャンルの作品に挑み続ける映画監督・大森立嗣監督による2度目のタッグは、モスクワ国際映画祭審査員特別賞ほか、国内外で多くの賞に輝いた「さよなら渓谷」以来、10年ぶりとなる。 今回は、コロナ禍に発表された吉田の小説に感銘を受けた大森監督が、新潮社の「波」に書評を寄せたことに端を発し、吉田の方から大森監督に映画化への提案がなされたという。大森監督はその提案を「吉田修一からの挑戦状である」と受け止め、人間が背負う罪の重さと、何があろうと決して揺らぐことのない世界の美しさを描くことに、果敢にも挑戦したのだ。 そんな類まれなる野心作である本作においてダブル主演を務めたのは、福士蒼汰と松本まりか。二人が演じる圭介と佳代は、刑事と容疑者という立場でありながらも、道徳的な通念を踏み外していくキャラクターであり、身も心も剥き出しでさらけ出す覚悟を要求される難役だ。福士は「頭の中身を一度全部取り換えられたくらいの衝撃を受けた」と語り、松本も「もはや頭で理解することを諦めていた」と壮絶な撮影を振り返るほど、渾身の演技で体現した。 また、薬害事件のトラウマを引きずる圭介の先輩刑事、伊佐美に扮した浅野忠信が、大森監督をして「度肝を抜かれた」とまで言わしめるほどのただならぬ凄みに満ちた存在感を発揮。さらに、記者らしからぬイノセントさをまとう福地桃子や、言われなき罪を問われようとも信念を貫こうとする財前直見。虚ろな眼差しの老婆と化した三田佳子らが、幾多の謎や罪に触れる“湖の女たち” を演じ、この上なく濃密でスリリングなアンサンブルを披露している。 およそ2時間に及ぶ特典映像にはメイキングやイベント映像集、鼎談インタビューも収録 特典として、2023年秋に琵琶湖の北部で行われたおよそ1カ月に及ぶ撮影のクランクインの様子から、気温7℃、水温16℃の中、手錠をした状態でボートから真っ暗な湖に飛び込む過酷な撮影の舞台裏。そして、それぞれのオールアップの際のコメントが収められた30分のメイキングのほか、Blu-rayにはイベント集(完成報告会・完成披露試写舞台挨拶・公開記念舞台挨拶)に加え、福士蒼汰×松本まりか×大森監督による鼎談インタビューも収録。 いずれの映像も本編の理解に役立つ非常に興味深い内容ではあるが、なかでも鑑賞直後の観客に向けて実施された公開記念舞台挨拶には、原作者・吉田修一から届いた手紙がMCによって読み上げられるシーンもあり、登壇者たちの緊張が手に取るように伝わってくる。感極まった様子の松本が「私は罪深いことをしてしまった」と涙ながらに語る場面には、生身の肉体をカメラに晒す役者の知られざる心の内が垣間見え、こちらまでグッときてしまった。 メイキング内には、取り調べ室で福士扮する圭介が、松本演じる佳代を見上げる場面の目線の動かし方を大森監督が丁寧に演出する姿も収められ、実在感を伴う役者の芝居が特徴的な大森組の秘密の一端に触れることができる。インタビューによれば、浅野が本作で体現している伊佐美像は大森監督がもともとイメージしていたものとは違ったそうだが、途中から浅野が自ら作ってきた伊佐美に乗っかることにしたのだという。その結果、思いもよらない独特なニュアンスの「世界は美しいんかなー」が生まれ、「『やられたなー』と思ったね」と監督が語る姿も印象的だった。そのほか、福士と松本と大森監督が「一番罪深いと思う登場人物」の名を明かす鼎談も見逃せない。その日の気分や体調によって世界の見え方が変わるように、映画や小説の感じ方も様々な要因によって左右される。好きなタイミングで何度も鑑賞できるBlu-rayやDVDで、本当に「世界は美しいのか」確かめて欲しい。 文=渡邊玲子 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=-RQNHba1cQU 『湖の女たち』 ●11月8日(金)Blu-ray&DVD 発売(レンタルDVD同時リリース) Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●Blu-ray 価格:6,050円(税込) 【ディスク】<1枚組> ★映像特典★ ・メイキング ・イベント集(完成報告会・完成披露試写舞台挨拶・公開記念舞台挨拶) ・対談(福士蒼汰×松本まりか×大森立嗣監督) ・予告集 ●DVD 価格:4,620円(税込) 【ディスク】<1枚組> ★映像特典★ ・メイキング ・予告集 ●2024年/日本/本編141分 ●原作:吉田修一『湖の女たち』(新潮文庫刊) ●監督・脚本:大森立嗣 ●出演:福士蒼汰、松本まりか 福地桃子、近藤芳正、平田満、根岸季衣、菅原大吉 土屋希乃、北香那、大後寿々花、川面千晶、呉城久美、穂志もえか、奥野瑛太 吉岡睦雄、信太昌之、鈴木晋介、長尾卓磨、伊藤佳範、岡本智礼、泉拓磨、荒巻全紀 財前直見/三田佳子 浅野忠信 ●発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©2024 映画「湖の女たち」製作委員会 -
トム・ホランドがスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じる「スパイダーマン」シリーズ第4弾の日本公開が2026年夏に決定した(全米公開は2026年7月24日予定)。監督はシリーズ3作を手掛けたジョン・ワッツから「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のデスティン・ダニエル・クレットンにバトンタッチする。 マーベル作品の秘密を漏らしてしまうことが多く、“ネタバレ王子”の異名を持つトム・ホランド。最近出演したアメリカのテレビ番組『Good Morning America』や『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』での発言によると、本作の撮影開始は2025年の夏とのこと。またポッドキャスターのリッチ・ロールの番組に出演した際には「次も最高のスパイダーマンを届ける義務があり、そのクオリティに誠実であることが本当に重要だと思っています。スタジオは非常に協力的で、僕をクリエイティブ・ルームに歓迎してくれたことに感謝しています。今アクセル全開で作業していますが、まだ調整が必要な部分がたくさんあるんです」と、クリエイティブ面にも参加していることを明かした。ストーリーのドラフトについては「ゼンデイヤと一緒に読んで、時々部屋で飛び跳ねてしまうほど興奮しました。これはファンの尊敬に値する本物の映画になる」と太鼓判を押す。 ファンが気にするのは、原作コミックでスパイダーマンの宿敵として描かれるヴェノムの存在だろう。「スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム」のラストシーンから始まる「ヴェノム:ザ・ラストダンス」でヴェノム/エディ・ブロックを演じたトム・ハーディは、ニューヨーク・プレミアにて同作をシリーズ最後の作品と説明しながらも、「実際にはヴェノムにさよならするのではなく、最後の舞台(ラストダンス)へようこそと言うべきでしょう。ヴェノムの物語はまだ終わっていない。彼にはまだまだやることが、たくさんある」と今後が描かれる可能性を示唆。さらにスパイダーマンとのクロスオーバーを問われると「トム・ホランドは、最高のスパイダーマン」と称えたうえで、「彼と一緒に仕事をしてみたいですね。誰かが私を必要としてくれるなら、喜んで参加する」と意気込みを見せた。 「スパイダーマン」シリーズ第4弾 ※タイトル未定 監督:デスティン・ダニエル・クレットン 出演:トム・ホランド 配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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〈市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき〉、4K版初披露の「新源氏物語」など全37本上映
2024年11月8日37歳で世を去った銀幕のスター、市川雷蔵の映画デビュー70周年を記念した〈市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき〉が、12月27日(金)より角川シネマ有楽町、2025年2月よりシネ・ヌーヴォ(大阪)ほかで順次開催される。メインビジュアルと予告編が到着した。 大映の看板俳優として一世を風靡した市川雷蔵。歌舞伎役者としての素養に裏打ちされた豊かな表現力を誇り、1950〜60年代のわずか15年間の映画俳優人生で約160作を残した。今春にはMoMA(ニューヨーク)、シネマテーク・フランセーズ(パリ)で出演作が多数上映され、海外評価も高まっている。 https://www.youtube.com/watch?v=eMOgx0uk1UU 今回の特集で上映されるのは、4Kデジタル修復版初披露の「新源氏物語」(1961)「華岡青洲の妻」(1967)「陸軍中野学校」(1966)「眠狂四郎炎情剣」(1965)を含む全37作。メインビジュアルは「新源氏物語」で絶世の美男子・光源氏を演じた雷蔵を据えている。予告編は、七変化ともいえる当たり役の数々と名シーンを紹介。“極上の夢”のような作品群に浸りたい。 [caption id="attachment_43651" align="aligncenter" width="850"] 「新源氏物語」©KADOKAWA 1961[/caption] 〈市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき〉 配給:KADOKAWA ©KADOKAWA 公式サイト:https://cinemakadokawa.jp/raizo70/