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90分ワンショットのレストラン狂騒曲「ボイリング・ポイント/沸騰」、著名人コメント到着
2022年6月18日ロンドンの高級レストランを舞台に、崖っぷちオーナーシェフのスリリングな一夜を全編90分ワンショットで描写。2022年英国アカデミー賞4部門にノミネートされた新鋭フィリップ・バランティーニ監督作「ボイリング・ポイント/沸騰」が、7月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで全国公開される。新ビジュアルと著名人コメントが到着した。 オーナーシェフのアンディ(スティーヴン・グレアム)とスーシェフのカーリー(ヴィネット・ロビンソン)が協力し、慌ただしい中で素早く美しく料理を仕上げようとする場面写真を配した新ビジュアル。“運命を狂わす、スリリングな一皿”というコピーが躍り、レストラン裏側の“沸騰”するドラマを期待させる。 各者コメントは以下(順不同・敬称略)。 店内を動き回る戦場を思わせるワンショット撮影! 臨場感、緊張感はアクション映画を上回る! そして映画のレシピたる従業員達にもドラマが味付けされている! アドレナリンと嫌な汗がまさに沸騰しそうになる90分! 本作の監督(シェフ)によるコース料理は絶品! 小島秀夫(ゲームクリエイター) 大都市に生きる庶民のノンストップの日常を、息つく間もなく炙り出す脅威のワンショット90分。 長塚圭史(劇作家・演出家・俳優) お見事。ファンタスティック。 興奮で垂れたよだれが沸騰しました。熱すぎる怒涛の喜怒哀楽にガッツポーズ! ハリー杉山(タレント) この短い時間に様々な要素を盛り込んで、そしてワンカットでこの冒険を私たちに届けてくれる! 外食大好きなわたしにとってはリアルとエンタメの合体に興奮して、沸騰しました! LiLiCo(映画コメンテーター) この映画を見た翌日、英国でレストランに行った。 「夕べ、あの映画を見たんです」とウエイターに言うと、「あれはけっこう現実ですよ」とにやりと笑っていた。 それぐらい英国では誰もが見た作品だ。 あなたもきっとこれまでと同じ感覚ではレストランに座っていられなくなる。 ブレイディみかこ(ライター) 緊張の途切れないワンショットが私の逃げ場をなくす。 人の感情の沸点を荒々しくも綿密に丁寧に描く、凄いものを観た。 豊田エリー(俳優・モデル) 幸せな時間の裏側には、たくさんの苦しみや悲しみや怒りがある。 この映画の全てが、痛いほど心に刺さりました。 タサン志麻(家政婦) ワンショットを忘れさせるほど完璧な構成、最高の群像劇。 グルメ映画としても社会派としても傑作! よしひろまさみち(映画ライター) これはすごい、3時間のフルコース以上の満足感を90分で味わえる! 小宮山雄飛(ホフディラン/カレー愛好家) このレストランの一夜に我々の社会が抱える様々な問題が集約されています。 演技と思えない緊張感もすごい力作です! ピーター・バラカン(ブロードキャスター) 労働者シェフ&経営陣と移民スタッフのやり取り。 ああ、ロンドンだ!始まって1分で前のめり。 レストランの厨房が舞台なのに破壊的に面白い。話の展開が読めない凄さ。 すべての英国ファンに見てほしい映画だ。 井形慶子(英国生活情報誌ミスターパートナー編集長) Story ロンドンの人気高級レストラン、一年で最も賑わうクリスマス前の金曜日。妻子と別居して疲れ切っていたオーナーシェフのアンディは、運悪く衛生管理検査で評価を下げられ、次々とトラブルに見舞われる。気を取り直して開店するも、予約過多でスタッフたちは一触即発状態。そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れてサプライズ来店し、脅迫まがいの取引を持ちかける……。 「ボイリング・ポイント/沸騰」 製作・監督・脚本:フィリップ・バランティーニ 出演:スティーヴン・グレアム、ヴィネット・ロビンソン、レイ・パンサキ、ジェイソン・フレミング 原題:BOILING POINT/2021/イギリス/英語/95分/後援:ブリティッシュ・カウンシル 配給:セテラ・インターナショナル/PG12 © MMXX Ascendant Films Limited http://www.cetera.co.jp/boilingpoint/ -
西島秀俊主演「グッバイ・クルエル・ワールド」、キャラに迫る場面写真解禁
2022年6月17日西島秀俊が主演し、斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、三浦友和が共演。高田亮のオリジナル脚本をもとに大森立嗣監督が放つ、エキサイティングでポップなクライム・エンタテインメント「グッバイ・クルエル・ワールド」の公開日が9月9日(金)に決定し、場面写真が解禁された。 全員互いに素性を明かさない強盗団のメンバーたちが、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザ組織の資金洗浄の現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。それぞれの生活に戻るメンバーだったが、ヤクザ組織に追われる日々が始まり、ラブホテル従業員や刑事たちを巻き込んだ大波乱の物語が幕を開ける──。 解禁写真は各キャラを捉えたもの。妻子を愛しながらも凶暴な過去を隠す安西(西島秀俊)、悪だけが恋人のヤミ金業者・萩原(斎藤工)、ラブホテル従業員の矢野(宮沢氷魚)、自由を買い占める大金が欲しい美流(玉城ティナ)、美流のピュアな本能に魅せられた武藤(宮川大輔)、ヤクザと警察組織の境界で暗躍する蜂谷刑事(大森南朋)、金持ちどもの転落を画策する浜田(三浦友和)、そして覆面強盗4人。 曲者たちの競演に期待したい。 ©2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会 配給:ハピネットファントム・スタジオ ▶︎ 西島秀俊らが覆面強盗団に!「グッバイ・クルエル・ワールド」のビジュアル解禁 -
革命真っ只中のウクライナ、体操少女の決断は? カンヌ受賞作「オルガの翼」
2022年6月17日ユーロマイダン(親ロシア派政府への市民抗議運動)に揺れる故国ウクライナを去った体操選手の運命を描き、第74回カンヌ国際映画祭でSACD賞に輝いた「オルガの翼」が、9月上旬より渋谷ユーロスペースほかで全国順次公開される。 監督は1994年生まれでスイス出身の新鋭エリ・グラップ。マイダン革命を経験したウクライナのバイオリン奏者の実話に心を動かされたグラップ監督は、2016年に脚本に着手し、5年の歳月をかけて初長編となる本作を完成させた。 主人公オルガ役のアナスタシア・ブジャシキナは、2001年ルハンシク生まれで欧州選手権出場歴のある本物のアスリート。その他の少女たちも、プロのアスリートが演じている。呼吸、情熱、目線、ためらいなども繊細に掬い取った体操シーンはドキュメンタリーさながら。またマイダン革命の映像は、すべて実際にデモ参加者がスマホで撮影したものを使用している。 「個人の野心と祖国への愛着。その狭間でもがく少女の葛藤を、見事に描いている。」(Variety)、「強烈な存在感。隅々まで主演アナスタシアのパワーに満ちている。」(SCREEN DAILY)といった映画や主演俳優への賛辞が寄せられている。 ユーロマイダンとは ウクライナで起きた市民運動。2013年11月の首都キーウ独立広場でのデモ活動に始まり、2014年2月のマイダン革命(親ロシア派ヤヌコーヴィチ大統領の失脚)へ至った。 Story 2013年、ユーロマイダン前夜のキーウ。欧州選手権出場に向けてトレーニングに励む15歳の体操選手オルガは、ヤヌコーヴィチ大統領の汚職を追及するジャーナリストの母と共に何者かに命を狙われる。身の安全のためにウクライナを離れ、父の故郷であるスイスのナショナル・チームに加入したオルガだったが、できるのはSNSで変わり果てた街や傷つく家族・友人を見守ることだけ。しかも自身は欧州選手権出場のためにウクライナの市民権を手放さなければならず、心が揺れる。彼女が最後に下した決断とは──。 「オルガの翼」 監督:エリ・グラップ 出演:アナスタシア・ブジャシキナ、サブリナ・ルフツォワ 2021年/フランス=スイス=ウクライナ/ウクライナ語・ロシア語・仏語・独語・伊語・英語/カラー/90分 日本版字幕:額賀深雪 字幕監修:梶山祐治 公式サイト:www.pan-dora.co.jp/olganotsubasa 提供:パンドラ+キングレコード 配給:パンドラ © 2021 POINT PROD - CINÉMA DEFACTO -
【第27回】グレイト余生映画ショーin日活ロマンポルノ
2022年6月17日2021年に、日活ロマンポルノは生誕50年の節目の年をむかえました。それを記念して、ロマンポルノの魅力を様々な角度から掘り下げる定期連載記事を、本キネマ旬報WEBとロマンポルノ公式サイトにて同時配信いたします。 衛星劇場の協力の下、みうらじゅんがロマンポルノ作品を毎回テーマごとに紹介する番組「グレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」の過去の貴重なアーカイブから、公式書き起こしをお届けしたします。(隔週更新予定) 2014年3月放送「変態」 どうもこんにちは。みうらじゅんと申します。 「グレイト余生映画ショー In 日活ロマンポルノ -民俗学入門-」。 縮めてグレポミンの時間でございます。今回テーマは「変態」。 さて、どういう作品があるのでしょうか?皆さんと観ていきたいと思います。 その時、股間がうずいた… 今宵の教材は、飽くなき性の追求『ポルノレポート 変態』。誰にも言えないパンドラの箱、常識では測れない快楽の骨頂とは?初めて知った新たな自分… 赴くままに変態飛行… その瞬間から新たな歴史が始まる…。 さあ、今回の「変態」来るべくして来たテーマって感じですね。 さぁ、一体「変態」とはなんでしょう?今も皆さんが軽く使っておられる「エッチをする」っていう「H(エッチ)」はHENTAIの頭文字ですよね。と、いうことはですね「昨日エッチしたんだ」ってことは、昨日「変態をした」ということになりますよね。 なぜ昔、セックスのことを日本では変態と呼んだのかってことですよね。さて、そもそもの「変態」とは何であるかということについて考えていきましょう。 ■嬉し、恥ずかし、初H 変態の起源とその進化 変態とは芋虫が、蝶になる。 これも生物学的に「変態」と呼びますよね。元の形と全く変わってしまう様ということですよね。 それを人間に置きかえて考えますとね、「行為中、僕、変わっちゃうけどいいかな?」という、いわゆるコール・アンド・レスポンスが二人の間に必要ってことになりますよね。でも、違いますよね?一般に言われている変態は主に変態行為のことですね。 どんなに偉業を成した人でも「あの人、変態だもの」と言われてしまうと台無しです。 本来はそれほど破壊力を持つ肩書きとも言えるでしょう。 ■このおじさん変なんです…正常と異常の変態心理学 でも、動物界で人間は、変態なんじゃないかなとも思うんですよね。 正常位という言葉を考えてみてください。 人間がおごった気持ちでつけたことがお分かりになるでしょ? 動物界は基本バックスタイルなわけですから、それを人間だけが正常というのはどうか? さあ、じゃあこの絵の中で一体誰が真の変態なのか?お分かりになりますでしょうか? ①縛られ側 ②プレイヤー ③絵師 ④見る側 答えは、それが仕事である、ないしはこの関係性に愛がある場合、これはラブ・ノーマルと言えるでしょう。 じゃあ、人間界における変態とは何でしょう? これは大正時代の出版物「変態性欲の研究」(大正10年出版 著:羽太鋭治)で一応、定義がなされてるわけなんですけどね。「一言以て云えば、正常ならざる性欲即ち不自然なる性欲の謂ひである。」と書かれています。 でも、ある人にとってはこれ(フリップの絵)が正常だって言う人もいるわけですよね。 なぜ「変態」が忌み嫌われるかというと、パートナーの合意がない場合です。 合意の上であれば「趣味」ですよね。「不自然だ」と思っているパートナーに強要してはならないってことですよね。 人がそれぞれあるように、「変態」も色々あまた、その定義はそれぞれだということでしょうがね。 そういうことで今回の『ポルノ・レポート 変態』これは、かなり暗い作品で、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年製作 監督:ラース・フォン・トリアー 出演:ビョーク)を観た時のような気持ちがします。心して観て下さい。 それでは、今月のラインナップでございます。 『ポルノ・レポート 変態』 1976年製作。 『大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート』 1975年製作。 『のぞき』 1983年製作。 『団鬼六監修 SM大全集』 1984年製作。 ※各作品はamazon、FANZAをはじめする動画配信サービスにて配信中です。 自分はどうなんだろう?って考えながらご覧くださいませ。それではあなたもグレイト余生を! 出演・構成:みうらじゅん/プロデューサー:今井亮一/ディレクター:本多克幸/製作協力:みうらじゅん事務所・日活 衛星劇場では、サブカルの帝王みうらじゅんが、お勧めのロマンポルノ作品を紹介するオリジナル番組「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」を放送! ※人気コーナー「みうらじゅんのグレイト余性相談室」では、皆様から性のお悩みや、疑問を大募集! 【日活ロマンポルノ】 日活ロマンポルノとは、1971~88年に日活により製作・配給された成人映画で17年間の間に約1,100本もの作品が公開された。一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。あらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極めていった。そして、成人映画という枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞に選出される作品も多く生み出されていった。 日活ロマンポルノ公式ページはこちらから 日活ロマンポルノ50周年企画「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」の全記事はこちらからご覧いただけます。 過去の「キネマ旬報」記事からよりすぐりの記事を掲載している特別連載【あの頃のロマンポルノ】の全記事はこちらから 日活ロマンポルノ50周年新企画 イラストレーターたなかみさきが、四季折々の感性で描く月刊イラストコラム「ロマンポルノ季候」 -
ヒロイン迷走劇「わたしは最悪。」、濱口竜介監督らのコメントと本編映像が到着
2022年6月16日第74回カンヌ国際映画祭で女優賞に輝き、第94回アカデミー賞で国際長編映画賞と脚本賞にノミネート。“脇役人生”脱却を目指すヒロインの奔走を描いたヨアキム・トリアー監督作「わたしは最悪。」が、7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかで全国順次公開される。「ドライブ・マイ・カー」がアカデミー賞でライバルとなった濱口竜介監督をはじめ、オダギリジョー、石橋静河、加賀美健(現代美術作家)ら総勢13名のコメント、および主人公ユリアが〈理想の未来〉探しに翻弄される本編映像が到着した。 到着した映像は、“成績優秀だから”という理由で漫然と医大に通っていたユリアが〈自分を発見〉し、医学から心理学へ大胆に進路変更する様子を切り取ったもの。髪型もファッションも変え、自分の心に正直に人生を選択していく姿は、ポジティブさと不安定さを漂わせる。 各者コメントは以下の通り(五十音順・敬称略) 石橋静河(俳優) どんなに正しく生きたい、より良く生きたいと思ってもかならずどこかで失敗する。 でもその失敗が、豊かな学びをくれるということを教えてくれる映画だった。 伊藤さとり(映画パーソナリティ) 自分に翻弄されることで魂は輝くから 愛されるかではなく自分を愛せるかを大切に。 女性だから謙虚であれ! を蹴り飛ばしてくれる彼女と共に 自分にとって最高の私探しが出来る映画の旅へ。 岡本夏美(俳優・モデル) 誰しも“わたしは最悪”と感じて、生きていくんだと思う。 何かを傷つけて、守って、傷ついて、強くなる。 こうして、分からない未来に向かって歩いていく。だから面白い。 最悪だから、最高もある。素敵でした。 オダギリジョー(俳優) オスロに暮らす大切な友人の事を思い出した……ような気がした。上質な映画。 加賀美健(現代美術作家) これが人生、それも人生、あれも人生、どれも人生、それが人生 小島秀夫(ゲームクリエイター) 「私って、これでいいの?」誰もが一度は抱くそんな青い痛みを、ユニークに、キュートに、切なく描く。前作「テルマ」に魅了されたひとりだが、本作はヨキアム・トリアーの監督としての才能を決定づける最高の一作。 鈴木涼美(文筆家) オンナ30歳、何かと不満。男を捨てても、幻覚剤でキメても、凡庸な自分からは抜け出せない。しかし選び取るものだと思っていた変化は、実際は容赦なくふりかかってくるものだった。意外と残酷な現実を、私たちも生きてきたよね。 大九明子(映画監督) ユリヤに自虐の意図はない。人間なんてみんな最悪なんだからみっともなくても生きていくしかないって思わせてくれて、心癒される映画でした。それにしてもオスロの空、なんですかあれ。最高。行かせて。 茶一郎(映画レビュアー) 「大人になっても判らない」人生における正しい選択。ただひたすらに何かを待ち続ける“わたし”は、自分で自分の人生をコントロールできない。そんな“わたし”の感情が、衝動が、人生をはみ出て爆走する最悪の瞬間、「最高だ!」とボロボロと涙が溢れました。 中田クルミ(俳優) 30歳、女、独身。私は自分の人生の主役になれているだろうか? ふわふわと過ぎるファンタジーのような日々と、突然音もなくのしかかる現実。 日本と離れたノルウェーでも、やってくる現実と、のしかかる課題はまるで同じだ。近くにいる人間に刺激され、自分と比較して、勝手に落ち込んだり考えすぎたりするユリヤ。彼女の姿に自分や友達を投影せずにはいられない。オスロのおしゃれな街、モダンな生活。静かに流れる映像の中には、決して派手ではないありのままの日常が存在していた。「最悪」な生き方は自分がどう捉えるか次第。 ナカムラクニオ(6次元主宰/美術家) 「最悪」と「最高」の人生は、いつだって紙一重。 共感して、共鳴した。これこそ現代の<正直な>ラブストーリー。 ホントはみんな「わたしは最悪。」と思っているのかもしれない。 濱口竜介(映画監督) 主役であるレナーテ・レインスヴェの持つユーモア・楽天性が映画を推進していく様が爽やかだ。好シーンを連発する恋愛映画の傑作と言える。だが実は「恋愛」の先の風景まで切り開いている点が最も感動的だ。「最悪」な「わたし」とはいったい誰だろう。彼女か、男たちか、それとも…… 森ガキ侑大(映画監督) 誰もが望んでいる思い通りの感情で生きていない。自分に正直に生きるのはかなりの勇気がいる。自由に選択して生きていくことがいかに難しいのか? 自由は時に、不自由さを生んでしまう。僕はこの映画をみて自分の中にある正直な感情から逃げていたのだと気付かされた。そして、トリアー監督の繊細な演出、映像美、そしてほとばしる役者たちの吐息が 素敵な街並みと絡みあいながらも癖になる映画 出会えて良かった。 © 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA ▶︎ カンヌ受賞、アカデミー賞も射程に! ヨアキム・トリアー新作「わたしは最悪。」 ▶︎ “最悪”な本音が、“最高”の共感を呼ぶ──ヨアキム・トリアー新作「わたしは最悪。」、本予告&ポスター解禁