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  •   「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」(2020年)の岩間玄監督と『進め!電波少年』などの伝説的プロデューサー・土屋敏男がタッグを組み、繊維産業の街として知られる愛知県蒲郡市の今に切り込んだドキュメンタリー「わたのまち、応答セヨ」が、5月2日(金)より新宿シネマカリテほか全国で公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。     1200年前、日本で最初に綿花がもたらされた三河地方。衣類が不足した戦後には、織れば飛ぶように売れ、空前の好景気に沸いた。しかし、「街の繊維産業に光を当てる映画を作ってほしい」と市に依頼されて現地を訪れた監督は途方に暮れる。かつての活気は失われ、構造的な問題を抱えた街で人々は諦めムードだ。 それでも描くべき希望を求め、映画作りを進めるも、難航する。そうした中、わたを種から育てて紡ぐ80歳の職人と出会い、映画作りが彼の背中を押すと、街の情熱も復活。そして、舞台は蒲郡からロンドンへ。日本のモノ作りの本気が、海を越えて人々の心を掴み、繊維の街に奇跡を起こす──。   https://www.youtube.com/watch?v=D3Xw6Pa0qPI   語りは岸井ゆきのが担当。撮る側もモノ作りの覚悟を試されながら、映画は想像を超えた結末へ向かっていく。愛と情熱と熱狂の旅路に注目だ。     「わたのまち、応答セヨ」 企画・プロデュース:土屋敏男 監督・撮影・編集:岩間玄 語り:岸井ゆきの Sponsored by 映画「わたのまち、応答セヨ」プロジェクト委員会 2024/日本映画/99分/ビスタ/DCP/5.1ch 配給・宣伝:鈴正、JAYMEN TOKYO ©ゴンテンツ 公式サイト:watanomachi.com
  •   「ヤクザと家族 The Family」の北村有起哉主演×「マッチング」「ミッドナイトスワン」の内田英治監督により、映画制作の暗部に直面した助監督の運命を描いた「逆火」が、7月11日(金)よりテアトル新宿ほか全国で順次公開される。     映画監督を夢見る助監督の野島(北村有起哉)は、ヤングケアラーでありながら成功したARISAの自伝小説に基づく映画の制作に参加することに。ところが周辺で話を聞く中で、美談とは程遠いある疑惑が浮上する。彼女は悲劇のヒロインか、それとも犯罪者か? 野島は真実を追求するが、名声を気にする監督や事なかれ主義のプロデューサーなど、撮影を続けたい面々の圧力が及ぶ。そして家族を巻き込みながら、野島の日常は崩れていく……。 内田監督の原案をもとに脚本を紡いだのは、「サイレントラブ」のまなべゆきこ。北村有起哉が内田監督作に出演するのは、「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」「誰よりもつよく抱きしめて」に続き3本目となる。成功のために魂を売った制作者たちの倫理を問うヒューマンサスペンスに注目だ。   〈コメント〉 北村有起哉 それでも明日はやってくるように、それでも明日もどこかで映画の撮影や、演劇やバレエやオペラの稽古があって、テレビではドラマやバラエティや歌番組の収録がある。世界中で紛争が途切れることがないのに。だからこそかもしれないが、それらを楽しみにしてくれる人達がいる。希望を持たせるように、あるいは期待を裏切らないように、がっかりさせないように。そこに携わる作り手の人達はそれぞれが同じ方向を向いて頑張っているつもりだ。同じ目的で同じ方向を向いているはずだと。芸術とか芸能とかの立ち位置は時代とともに移り変わっていく。では、このうねりの速い今の時代ではどうすればいいのか?立ち止まることを恐れていないか?僕は願う。時代に沿った優しい作品や、時代に抗った厳しい作品を両方とも楽しんでくれる人達がこれからも増えてほしい。しみじみとそんなことを感じています。 内田英治監督 演技はもちろん大切だが、それ以上に人と人の縁が映画をつなぐ力になる。ずっとそういう思いがあります。今回はその縁を感じた俳優たちと、日常に潜むすれ違いをテーマにした映画を作りたい。小規模で自由な発想のもとで。そう思いついて撮影した作品が今作「逆火」でございます。変化する社会の中で、日常を生きる人々の感情の表裏を描いた作品で、主演は念願の北村有起哉にお願いしました。圧倒的なリアリティと奥深い内面的演技力を持ってらっしゃる俳優で、撮影中もカメラの横でその芝居に釘付けになりました。こういった形の映画を、インディーズスタイルで取り組めたことに感謝でございます。「演技」と「物語の視点」に改めて重きをおいて作りました。機会があればぜひ劇場へ足を運んでください。   「逆火」 主演:北村有起哉 原案・監督:内田英治 脚本:まなべゆきこ 音楽:小林洋平 プロデューサー:藤井宏二、関口海音 キャスティング:伊藤尚哉 撮影:野口健司 照明:後閑健太 録音:高田伸也 助監督:佐藤吏 スタイリスト:川本誠子 ヘア&メイク:板垣実和、藤田さくら 制作担当:梶本達希 編集:小美野昌史 VFX:若松みゆき 音響効果:堀内みゆき 宣伝プロデューサー:大﨑かれん 製作:映画「逆火」製作委員会(Libertas、Yʼs Entertainment Factory、DASH、move) 制作プロダクション:Libertas 配給:KADOKAWA 公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/gyakka/
  •   2020年に入ってから世界的流行(パンデミック)を引き起こした新型コロナウイルス。本作は世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを、事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化した日本で初めての作品。このたび6月13日(金)に劇場公開が決定し、追加キャスト、特報予告、ポスター、場面写真が解禁となった。     物語の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56ヵ国の3,711名。横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、日本が初めて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。この状況下で〈最前線〉 に駆けつけたのは、家族を残し、安全な日常を捨てて「命」を救うことを最優先にした医師や看護師たちだった──。 すでに発表されている小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介の他、今回解禁となった追加キャストは、船内で乗客たちの不安を取り除こうと必死に働くクルー・羽鳥寛子役の、森七菜。中央テレビの報道センターのニュースディレクターとして船を追うTV記者・上野舞衣役に、桜井ユキ。6歳の息子と乗船した母親・河村さくら役には、美村里江。上野の上司で、世論を煽り過熱報道を続ける中央テレビの報道責任者・轟役には光石研。さらに、下船した乗客の隔離を受け入れる病院の医師・宮田役には、滝藤賢一。   https://youtu.be/ZVuIdaicDRA   〈コメント〉 森七菜(羽鳥寛子役) 羽鳥を演じました、森七菜です。突然現れたウイルスは、世界中を悲しみと混乱の渦に陥れ、私たちの日常を一瞬で奪っていきました。大切な人を守るために、たくさんのものを失った日々。この作品は、あの日あの時、私たちの悲しみと同時にあの海の上で起きていたことです。懸命に戦い、信じ続けた方々に大きな敬意を持ってこの作品に挑みました。どうか届きます様に。 桜井ユキ(上野舞衣役) 初めて脚本を読ませていただいた時に感じた、得体の知れない焦燥感のような感覚は忘れられません。ですが、完成した本編を観終えた時、それらの感覚が何だったのか、初めてしっかりと向き合えたような気がしました。演じさせていただいた上野という記者の行動は、きっと知る術もなく不安に駆られていたあの時の多くの方々の感覚に近いものがあるのではないかと思います。あの船で起きていた出来事に1人でも多くの方に触れていただきたいと思っています。 美村里江(河村さくら役) 医学博士の夫“が災害救助の仕事を長くしていたこともあり、新型コロナ関連の情報は当時まめに追っていた方だと思います。それでも今回の脚本で知ったことも多く、特に船内の模様は「人間とは何か」考えさせられました。また個人的に、映る度に内容が変わって刻々と変化していく“現場感”溢れるホワイトボードにグッときました。各所の丁寧な画作りに誘導され、「あの5年前の渦中」の最深部への没入をご体験頂ける作品です。 光石研(轟役) 撮影現場では、スタッフの皆さんの丁寧なリアリティーある造り込みに後押しされ、集中して演じることができました。試写で初めて自身の出演シーン以外を観たのですが、出演者それぞれに突きつけられる現実、選択を迫られる事態に、ハラハラさせられました。あの時、それぞれの場所でどんな事が起きてたのか。多くの方々に観ていただき、知ってもらいたいです。 滝藤賢一(宮田役) 自分が生きている中で、これほどのパンデミックを経験することは、後にも先にもないかもしれない。あんなに恐ろしい思いをしたのに、もう自分の中では終わっている…。忘れてしまっていることに身の毛がよだちました。この作品に参加できたことは私の誇りですし、後世に残さなければならない映画だと強く感じます   Story 2020年2月、乗客乗員3,711名を乗せた豪華客船が横浜港に入港した。香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されていたこの船内では、すでに感染が拡大し100人を超える乗客が症状を訴えていた。出動要請を受けたのは災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」。地震や洪水などの災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医療チームだった。対策本部で指揮を執るのはDMATを統括する結城英晴(小栗旬)と厚労省の立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは結城とは旧知の医師・仙道行義(窪塚洋介)と、愛する家族を残し、船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)たち。彼らはこれまでメディアでは一切報じられることのなかった〈最前線〉にいた人々であり、治療法不明の未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも乗客全員を下船させるまで誰1人諦めずに戦い続けた。全世界が経験したパンデミックの〈最前線〉にあった事実に基づく物語──。   「フロントライン」 出演者:小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、森七菜、桜井ユキ、美村里江、吹越満、光石研、滝藤賢一、窪塚洋介 企画・脚本・プロデュース:増本淳 監督:関根光才 製作:「フロントライン」製作委員会 制作プロダクション:リオネス 配給:ワーナー・ブラザース映画 © 2025「フロントライン」製作委員会   ▶小栗旬×松坂桃李×池松壮亮×窪塚洋介。豪華客船でのウイルス集団感染に立ち向かう者たち「フロントライン」  
  •   階級差別や性差別が色濃く残る1999年の韓国を舞台に、世紀末の10代の少女たちを取り巻く理不尽な境遇と、それにも関わらず愛することの喜びと美しさを対比させ描く「私たちは天国には行けないけど、愛することはできる」が3月14日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開。ハン・ジェイ監督のコメントが到着した。     「はちどり」などの若手俳優パク・スヨンと『イカゲーム』のイ・ユミが瑞々しい演技で魅せ、高い人気と多くの支持を得た本作。メガホンを取ったのは、第24回全州国際映画祭で〈WATCHAが注目する長編賞〉を受賞するなど、注目すべき独立芸術映画として認められているハン・ジェイ監督。 このキャスティングについて、「シナリオを脚色していて、まず思い浮かんだのはイ・ユミだった。イ・ユミと外見や演技の面でよく合う俳優を探し、すぐにパク・スヨンをキャスティングした。別の独立映画で見かけて注目していたが、彼女の明るく純粋なところを際立たせる作品がなかったように思い、その点をかなり強調してオファーした」と答え、「90年代を過ごしてきた人にとっては、あの時代のノスタルジアを感じられる映画であってほしい。当時を知らなくても、初恋の純粋な気持ちと切なさを一瞬でも思い出せる映画であれば」とコメントを残している。     Story 1999年、ノストラダムスの予言した地球終末論があちこちで聞かれた不安の時代。高校のテコンドー部に所属するジュヨンが先輩たちから暴行を受けているところ、少年院帰りのイェジに助けられる。偶然か必然か、ジュヨンとイェジは、ジュヨンの母親が担当する少年院の家庭体験プロジェクトをきっかけに一緒に暮らすことに。友達との旅行先で、ジュヨンとイェジは心に芽生えた何とも言えない感情に気づく。夢のような時間は過ぎ再び戻ってきた現実は、お互いを好きだというだけで2人を引き離そうとする。しかし2人は愛を確信し、最後まで自分たちの選択に責任を取ろうと、大切な存在を守ろうとするが……。   「私たちは天国には行けないけど、愛することはできる」 監督:ハン・ジェイ 出演:パク・スヨン、イ・ユミ、シン・ギファン、キム・ヒョンモク 2024年/韓国/112分/ビスタ/DCP5.1ch/字幕翻訳:石井絹香/原題:우리는 천국에 갈 순 없지만 사랑은 할 수 있겠지/英題:NO HEAVEN, BUT LOVE/映倫【PG12】区分/配給:クロックワークス © 2024 SW Content, All Rights Reserved.
  •   愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女。夏の砂のように心の乾いた3人が、それぞれの痛みと向き合いながら希望を見出していく──。読売文学賞の戯曲・シナリオ賞を受賞した松田正隆の戯曲を、「僕の好きな女の子」「そばかす」の玉田真也監督が映画化した「夏の砂の上」が、7月4日(金)より全国公開される。     雨が降らずに乾いた長崎の夏。幼い息子を亡くして立ち直れない小浦治は、妻の恵子に別居され、勤め先の造船所が潰れても新たな職を探さず、ふらふらしていた。そこへ妹の阿佐子が娘の優子を連れて現れ、「福岡の男の元へ行くのでしばらく優子を預かってほしい」と頼んでくる。こうして治と姪との同居が始まるが……。 治を演じるとともに共同プロデューサーを担うのはオダギリジョー。優子役には「ベイビーわるきゅーれ」で注目され、2025年度後期NHK連続テレビ小説のヒロインに抜擢された髙石あかり。そして恵子役は「ファーストキス 1ST KISS」が公開中の松たか子。 さらに阿佐子役を満島ひかり、バイト先の後輩である優子に好意を寄せる立山役を高橋文哉、治の同僚だった陣野役と持田役をそれぞれ森山直太朗と光石研が務める。 玉田監督は原作の戯曲を2022年に自身の劇団〈玉田企画〉で上演しており、このたび念願叶っての映画化となる。注目したい。   〈コメント〉 オダギリジョー(共同プロデューサー、小浦治役) 脚本を読んだ瞬間『これは良い作品になる!』と感じた僕は、すぐにプロデューサーを買って出ることにしました。俳優としては勿論、様々な面で役に立てれば、という思いからでした。 松さんや満島さんを始め、信頼できるキャスト、最高のスタッフが共鳴してくれ、真夏の長崎にこの上ない土俵が用意されました。あくまで玉田監督の補佐的な立場を守りつつ、隠し味程度に自分の経験値を注ぎ込めたと思います。 昨今の日本映画には珍しい『何か』を感じて頂ける作品になったと信じています。 髙石あかり(優子役) 長崎での撮影は、優子が過ごしたあの時間のように、自分にとってとてもかけがえの無いものとなりました。 優子は、儚さと強さ、大人っぽさと少女らしさ、一人の人間の中で全く違う性質が混ざり合う独特な空気を持っています。そんな繊細な彼女をどう演じたらいいのか、長崎に入る前に玉田監督とお話しをさせていただき、“ありのままの自分”で精一杯役と向き合うことにしました。 そんな撮影期間は、カメラの存在を忘れ、作品と現実の境目が曖昧だった気がします。 こんな経験は初めてで、これ程までに熱中出来る環境を作ってくださった、監督をはじめ、キャスト、スタッフの皆様には感謝しかありません。改めて、この作品に携わらせていただけたこと、心から光栄に思います。 松たか子(小浦恵子役) 暑い夏の長崎での撮影を懐かしく思い出します。 小浦家への道のりは、特に機材を運ぶスタッフの皆さんは本当に大変だったと思います。 でも、全員が汗だくになりながら、この映画の世界に向かって歩いていたように思います。 初めて読んだ脚本は、元々戯曲であったことに驚くほど、様々な風景が浮かぶ「映画」のホンでした。 他者に共感や理解を求めない、なんともいえない、滑稽で愛すべき人たちが出てくるお話のような気がします。 恵子が愛すべき人間かというと、それはわかりませんが…。 オダギリさんとのお芝居はとても楽しかったです。 玉田真也(脚本・監督) 今まで読んできた戯曲は数多くありますが、この「夏の砂の上」は僕にとって特別な作品であり続けました。僕たちが生きる上で避けられない痛みや、それを諦めて受け入れていくしかないという虚無、そして、それでも生はただ続いていくという、この世界の一つの本質のようなものがセリフの流れの中で、どんどん立体的に浮かび上がってくる素晴らしい作品です。その作品を映画にするということは僕にとって念願であったとともに、挑戦でした。演劇としての完成度があまりにも高いと思ったからです。そして、その挑戦は間違っていなかったと長崎での撮影を始めて確信していきました。長崎の街の中に入っていくと、この街自体を主人公として捉えることができる、これはきっと映画でしかなし得ない体験だと感じていったからです。僕の頭の中だけにあった固定された小さな世界が、長崎という街と徐々に融合してより豊かに大きく膨らんでいく感覚でした。この映画を皆さんに観ていただけるのを楽しみにしています。 そして今回、素晴らしい俳優たちに集まっていただきました。演出するにあたり、皆さんとても協力的にアイデアを出してくださり、何一つストレスなく撮影をすることができただけでなく、何度見ても芝居が面白く、最前列で観るお客さんのように彼ら彼女らの芝居をただ楽しんでいる瞬間もたくさんありました。皆さんの芝居に、この映画を想定の何倍も上に引っ張ってもらえたと思います。とても贅沢な時間でした。 松田正隆(原作) 部屋を見つめる演劇から、街を感じ取る映画へ。映画には長崎の光景がいくつも映し出されている。坂道をのぼりつめた果てにある家からの眺めだけで、言葉にならない感覚をこの映画は私たちに与える。戯曲に書かれた台詞が生み出す感情は、坂を上り下りする俳優の身体の運動に変換されている。キャリーバッグを引く優子が母とともに坂を上るとき、坂の上で指をなくした小浦が息を吐くとき、人々が言い知れぬ人生を抱えながらも、繁華街で仕事をし飲食をするために坂をおりるとき、カメラはそれらの特別な感情を映画の場面に映し出す。私は、戯曲が消え去り映画に生まれ変わることを望んでいた。この映画を観て、何よりも映画らしい経験を得たことがとても嬉しかった。     「夏の砂の上」 出演:オダギリジョー、髙石あかり、松たか子、森山直太朗、高橋文哉、篠原ゆき子、満島ひかり、光石研 監督・脚本:玉田真也 原作:松田正隆(戯曲「夏の砂の上」) 音楽:原摩利彦 製作:映画『夏の砂の上』製作委員会 製作幹事・制作プロダクション:スタイルジャム 配給:アスミック・エース © 2025映画『夏の砂の上』製作委員会 公式サイト:natsunosunanoue-movie.asmik-ace.co.jp