いから始まるものでの検索結果
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インヒアレント・オブリゲイション
《第9回ラピュタアニメーションフェスティバル2009》 人工140万人ほどのちいさな国で、優れたアニメーション作品を多く生みだしているエストニア。奇妙で暗喩に満ち、皮肉と不条理のエッセンスを兼ね備えたエストニアのアニメーションは、世界各国のフェスティバルで上映され、多くの受賞を重ねている。50年もの歴史を持つ立体アニメーションのスタジオ「ヌクフィルム」、若手の個性が輝く平面アニメーションのスタジオ「ヨーニスフィルム」から選りすぐりの作品群に加え、エストニアアニメーション界の巨匠プリート・パルンの新作などを含む見ごたええのあるプログラムとなっている。本作はその中の一本。 -
如何にも不倫、されど不倫
成人映画。【スタッフ&キャスト】企画:亀井戸枠人 脚本:工藤雅典 監督:工藤雅典 撮影:井上明夫 照明:小川満 編集:早川亮 録音:シネキャビン 音楽:たつのすけ 助監督:久保朝洋 出演:鈴木杏里/深澤和明/なかみつせいじ/柳ノ内たくま/キヨミジュン/佐々木麻由子 -
いのちの作法 沢内「生命行政」を継ぐ者たち
豪雪・貧困・多病多死の三重苦を克服し、“日本一の保健の村”として生まれ変わった岩手県西和賀町(旧沢内村)の姿を通して、日本人が忘れかけた本当に価値あるものを映し出す。「掘るまいか」プロデューサー武重邦夫主宰のスーパースタッフプログラム研究生の企画を映画化。監督は「白神の夢 森と海に生きる」の小池征人。 -
イエスタデイズ
時代を越えた父子の関係と友情を、1冊のスケッチブックが繋ぐ感動のファンタジー。原作は、『MISSING』の本多孝好による同名短編小説。中編「ハミングライフ」の窪田崇による長編初監督作品。出演は、「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」の塚本高史、「萌の朱雀」の國村隼、「純喫茶磯辺」の和田聰宏 -
ICHI
これまで勝新太郎や北野武が演じてきた時代劇のダークヒーロー「座頭市」の物語を、綾瀬はるかの主演でヒロインに置き換えたアクション時代劇。主演は、「僕の彼女はサイボーグ」「ザ・マジックアワー」の綾瀬はるかで、他の出演者は「ミッドナイトイーグル」の大沢たかお、「いま、会いにゆきます」の中村獅童、「GO」の窪塚洋介などが揃った。 脚本は「NANA」「大奥」の浅野妙子、監督は「ピンポン」「ベクシル 2077 日本鎖国」の曽利文彦。「グラディエーター」「ヒート」などを手掛けたハリウッドの音楽家リサ・ジェラルドが音楽を担当している。60点 -
イーグル・アイ
現代のネットワーク社会から起こるサスペンスを描いた社会派アクション。製作総指揮を務めるスピルバーグが長年にわたって温めていたという企画が、D・J・カルーソー監督とシャイア・ラブーフという「ディスタービア」のコンビによって実現した。他の出演者には、「近距離恋愛」のミシュル・モナハン、「庭から昇ったロケット雲」のビリー・ボブ・ソーントンなど。全編にわたって、D・J・カルーソー監督によるヒッチコックへの21世紀バージョンのオマージュが横溢する。大型エンターテインメントでありながらテクノロジー社会と、アメリカ政府を批判するポリティカルさも内包している。70点 -
イキガミ
もうひとつの現代の日本を舞台に、「国家繁栄維持法」の施行された世界を描くヒューマン・ドラマ。週刊ヤングサンデーに連載中の人気コミックを映画化。出演は、「ワルボロ」「花より男子ファイナル」の松田翔太をはじめ、「陰日向に咲く」の塚本高史、「きみにしか聞こえない」の成海璃子、「電車男」「クローズZERO」の山田孝之など。監督は、「犯人に告ぐ」の瀧本智行。70点 -
石内尋常高等小学校 花は散れども
「午後の遺言状」など数々の名作を放ってきた日本映画界の大ベテラン、新藤兼人監督が95歳にして手掛けた作品。自らの小学校時代の思い出をもとに、先生と教え子達の長年にわたる交流を、涙と笑いで綴った人情ドラマ。出演は「カンゾー先生」で日本アカデミー賞など各映画賞を総なめにした柄本明、「椿三十郎」の豊川悦司。 -
インクレディブル・ハルク
「スパイダーマン」の生みの親スタン・リーが作り上げた異色のヒーロー“ハルク”。緑の肌と怪力で人気のキャラクターを、「アメリカン・ヒストリーX」のエドワード・ノートン主演で映画化。超人的な力を手にしてしまったが故に、軍から追われることになる科学者の戦いを描く。監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ60点 -
いのち耕す人々
30年以上に渡って有機農業に取り組む山形県高畠町の人々と、彼らを支えてきた都会の人々の交流を通じて“食”の大切さを伝えるドキュメンタリー。文化庁文化記録映画優秀賞受賞、2007年キネマ旬報文化映画ベストテン第4位。原村政樹監督が20年前に撮影した高畠町の映像も取り入れて、現地の有機農業の歩みも描く。農家の半数が有機農業に取り組む山形県高畠町。この町には毎年、子どもから老人まで大勢の人たちが都会から訪れ、農家に泊まりながら農作業を体験している。都会から移住して農業を始めた人も、今では70人を超える。高畠町に有機農業を持ち込んだのは農民詩人の星寛治さん。32年前、星さんたち38人の若い農民たちが農薬や化学肥料に頼る近代農業に疑問を感じ、あえて重労働の有機農業を始めたのが最初だった。しかし、農薬や化学肥料が当たり前だった時代、彼らは周囲の農家から変わり者扱いされた。そんな彼らを支えたのは都市の消費者たち。農産物を直接購入したり、田の草取りなどの重労働を手伝いに訪れたり、様々に有機農家の支援を続けた。しかし20年前、そんな努力を根底から覆す事態が起こる。農薬の空中散布拡大だった。高齢化と後継者不足でほとんどの農家が望んでいたのだ。環境汚染から有機農業を守ろうと、都会の消費者たちが抗議に駆けつける。しかし、有機農業に取り組む農家は少数派。中止させることは出来ず、高畠町の有機農業は崩壊寸前まで追い込まれた。苦渋の中、星さんたちは比較的労力がかからない“減農薬”での米作りを広めようと地域の農家の説得を開始。すると、無農薬は無理でも減農薬なら取り組めると新たに75戸の農家が賛同、再び仲間が増え始めた。魅力的な農民たちとの出会いを“人生の貴重な宝物”として心に刻む都会の若者たち。初めて都会からやってきた若者たちは、田植えや稲刈りを手伝う援農を通じて見る見る変わっていく。いのちといのちが響き合い、美しい農村の風景と一体になった、ゆったりとした生活のリズム。土を耕しいのちを育てる農業の営みが、農民の魂を育て、都会の人たちの心も耕していく。