かから始まるものでの検索結果
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カストラート
18世紀のヨーロッパで、ボーイソプラノを維持するために去勢された歌手=カストラートの中でも伝説的な人物ファリネッリの生涯を、バロック調の荘厳な絵巻に仕立てた人間ドラマ。監督はベルギーのテレビで音楽関係の番組を手掛け、劇映画でも「仮面の中のアリア」「めざめの時」と、一貫して音楽を主題とした作品を発表しているジェラール・コルビオ。彼とアンドレ・コルビオの共同脚本を、マルセル・ボーリューが加わって脚色。製作はヴェラ・ベルモント、撮影は「仮面の中のアリア」「無伴奏『シャコンヌ』」のワルテル・ヴァンデン・エンデ、音楽監督・指揮・編曲は、古楽アンサンブル“レ・ラタン・リリック”を率いて世界的に高く評価されているクリストフ・ルセ。衣装は「可愛いだけじゃダメかしら」のオルガ・ベルルーティ。出演は本作で初の本格的主演を果したステファノ・ディオニジ、「小さな旅人」のエンリコ・ロ・ヴェルソ、「ミナ」のエルザ・ジルベルシュタイン、「愛と死と」のカロリーヌ・セリエ、「逃亡者」のジェローン・クラッペほか。 -
階段通りの人々
85歳を越える世界の現役映画監督で最高齢でありながら、90年代に入ってからも年一本のペースで旺盛な創作活動を続けるポルトガル映画界の巨匠マノエル・デ・オリヴェイラ監督が描く群像劇。作家のプリスタ・モンテイロが、演劇の演出家でもあるオリヴェイラによる初演を期待して書いた戯曲『A Caixa』を、むしろ映画の素材だと判断した監督が脚色して映画化。81年の『フランシスカ』(テレビ放映、特別上映のみ)からオリヴェイラ作品に携わる製作のパウロ・ブランコ以下、撮影のマリオ・バロッソ、美術・衣装のイザベル・ブランコ、編集のヴァレリー・ロワズルーら、「アブラハム渓谷」に続いて参加したスタッフを中心に、録音でブランコ製作の「白い町で」や「パリ、テキサス」以後ほとんどのヴィム・ヴェンダース作品を手掛ける名手ジャン=ポール・ミュジェルが参加。出演は85年の『繻子の靴』(日本未公開)以来、オリヴェイラ作品の顔となっているルイス=ミゲル・シントラをはじめ、ベアトリス・バダルダ、ソフィア・アルヴェスら前作「アブラハム渓谷」でおなじみの顔ぶれぞろい。 -
カミーラ あなたといた夏
世代を超えた2人の女の友情を、ロードムービー形式で描いた女性映画。94年9月11日に卵巣ガンで他界したジェシカ・タンディの遺作で、病魔との闘いを微塵も感じさせない凛とした気高い演技が胸を打つ。女性ならではの視点が光る監督は、デビュー作『Save & Me』がカンヌ国際映画祭批評家週間週間で高く評価されたディーパ・ミータ。アリ・ジェニングスの原案を、ポール・カーリントンが脚色。製作はクリスティナ・ジェニングスと「ダメージ」のサイモン・レルフ。撮影はギイ・デュフォー、音楽は「ヒア・マイ・ソング」のジョン・アルトマン。美術はサンドラ・キバルタス、衣装はスタンリー・キューブリック作品で知られるミレナ・カノネロが担当。タンディの相手役に「アサシン」「恋愛の法則」「あなたに降る夢」と出演作が続き、ジェネレーションXのスターたちをリードする存在となったブリジット・フォンダ。助演は「リトル・ダイナマイツ ベイビー・トークTOO」のエリアス・コティーズ、「ジャック・サマースビー」のモーリー・チェイキン、「マーヴェリック」のグラハム・グリーン、そしてタンディの夫で「ニューヨーク東8番街の奇跡」のヒューム・クローニンほか。 -
カリブ 愛欲の罠
灼熱のカリブを舞台に、巨大犯罪組織のブラック・マネーを狙う男と女の欲望と裏切りを描くサスペンス。二転三転、どんでん返しに次ぐどんでん返しのプロットの妙が見もの。クレイグ・スミスの小説『ladystinger 』を自身で脚色。監督には「ロックアップ」「ブレインスキャン」のジョン・フリンが当たった。製作はデイヴィッド・ランカスター、撮影はリック・ウェイト、美術はマレク・ドブロウォルスキー。音楽はスコアをスティーヴン・グラツィアーノが書き、主題歌はゲスト出演もしているマキシ・プリースト。出演は「パルプ・フィクション」のクリストファー・ウォーケンと「ザ・スタンド」のロレイン・ブラッコ。共演は「ロボコップ」「ハーヴェスト」のミゲル・フェラー、「愛・アマチュア」のマーティン・ドノヴァンほか。 -
河童
日本古来から言い伝えられてきた河童伝説を下敷きに、人間の親と子の絆を、河童と少年の出会いを通して綴ったファンタジー。米米クラブのボーカリスト、カールスモーキー石井が本名・石井竜也として監督業に初挑戦した作品。脚本は「水の旅人 侍KIDS」の末谷真澄、撮影は長谷川元吉が担当。CGなどの最新映像技術を駆使してのビジュアル感覚も話題となった。 -
ガーディアン・エンジェル
元全米空手女子チャンピオンで、『レディ・スクワッド 淑女は拳銃がお好き』など香港映画で活躍したのち、『ハード・リベンジ』『リベンジ・オブ・デス』『フォース』(いずれもV)など矢継ぎ早に作品を発表している女性活劇スター、シンシア・ラスロック主演の刑事アクション。監督はリチャード・W・ムンクキン。製作は『地獄のアレクサ 殺人捜査網』『アレクサ・リターンズ CIA2』(以上V)「地獄の女スーパーコップ」のコンビ、ジョセフ・メルヒとリチャード・ペピン。脚本はジェイコブセン・ハート、撮影はギャレット・グリフィン、音楽はブルース・ハニファンが担当。共演は『続・蘭の女』『新・蘭の女』『ナイト・トラップ 戦慄の銃弾』(以上V)「サンダーブラスト 地上最強の戦車」のリディ・デニール、「ロードハウス 孤独の街」のマーシャル・ティーグ、「ショウ・ダウン」のケン・マクロードほか。 -
カウガール・ブルース
巨大な親指を持った一人の女が既存の社会に捕らわれず、奔放な旅をするロード・ムービー。1976年にアメリカで出版され、カウンター・カルチャーの代表作として多くの賞賛を得たトム・ロビンスの同名小説を映画化したもの。監督は「ドラッグストア・カウボーイ」「マイ・プライベート・アイダホ」のガス・ヴァン・サント。製作は「ダウン・バイ・ロー」やガス・ヴァン・サントの前述の二作品を手がけているローリー・パーカー。撮影のジョン・キャンベルとエリック・アラン・エドワーズ、編集のカーティス・クレイトン、衣装のベアトリス・アルナ・パスツォールらもガス・ヴァン・サントの作品の常連。音楽を担当しているのは3回のグラミー受賞歴のあるカナダ出身のシンガーソングライター、K・D・ラング。出演は、主役に「ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女」「恋に落ちたら」のユマ・サーマン、そして故リヴァー・フェニックスの妹レイン・フェニックス、「エレファント・マン」のイギリスの名優ジョン・ハート、「ベスト・キッド」のノリユキ・パット・モリタ、「ドラキュラ(1992)」「リトル・ブッダ」のキアヌ・リーヴス、「グッドフェローズ」のロレイン・ブラッコ、「リオ・ブラボー」のアンジー・ディッキンソンなど。 -
唐獅子 姐御
夫の遺志を継ぎ組長を襲名したヒロインが、抗争に終止符を打つべく立ち上がる姿を描くやくざ映画。大下英治の同名小説(桃園文庫・刊)の映画化で、監督は本作がデビューとなる山川元。脚本は冨田二人と山川の共同、撮影は「我が人生最悪の時」の長田勇市が担当。スーパー16ミリ。 -
ガンガー 俵万智イン・カルカッタ
聖なる川〈ガンガー〉としてインドの人々に敬われてきたガンジス川。その河口にあるインドの首都カルカッタを歌人・俵万智が訪れ、現代のインドの姿を人々との出会いを通して浮き彫りにしていくドキュメンタリー。監督はTVドキュメンタリー出身の鈴木健介。映画は毎年秋にカルカッタで行われる、女神ドゥルガーを供養する祭りを捉える。俵はカースト制度の残るインドの4人の男たち、日本語のコーディネーター、最高階級バラモンの実業家、人力車の車夫、消防署の運転手などとその家族に出会い、彼らの日常生活に接していく。時に応じ、ガンジス川で沐浴する人々、路上で生活する人々などの映像の折々に、俵の短歌が謳われる。日本人の目を通して、異国情緒でもなく、昔ながらでもない現代のインドの町と人々が描かれる。16ミリ。 -
過激同性愛撫 蜜の舌
成人映画。【スタッフ&キャスト】企画:中田新太郎 脚本:珠瑠美 監督:珠瑠美 撮影:伊東英男 音楽:鷹選曲 美術:衣恭介 録音:ニューメグロスタジオ 照明:石部肇 編集:井上編集室 出演:柴田はるか/本城未織/杉本まこと/麻生雪