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  • 夏木陽介

    54年、明治大学経済学部に入学。画家の中原淳一が発行する雑誌『ジュニアそれいゆ』のモデルにスカウトされる。健康的で明るいスポーツマン・タイプのキャラクターが買われて58年、大学卒業と同時に東宝へ入社。中原淳一の命名で夏木陽介を芸名とする。同年7月の石原慎太郎監督「若い獣」でデビュー。続く11月の熊谷久虎最後の監督作品となった「密告者は誰か」で早くも主役に抜擢され、必死の逃亡をこころみる刑事殺害犯人を熱演する。ただし劇場でのお目見えは、このあとに主演した須川栄三の監督第1作「青春白書・大人には分らない」で1週間早かった。59年は「青春を賭けろ」「恐るべき火遊び」に主演のほか、「独立愚連隊」などに助演、製作者協会の新人賞を受賞する。60年からは東宝スターの一翼をにない、「国定忠治」に三船敏郎の忠治に対して板割浅太郎を演じたほか「太平洋の嵐」「ふんどし医者」「秋立ちぬ」(60)、「大坂城物語」「南の風と波」「用心棒」(61)などに新人らしい生きのよい演技で助演。「若い狼」「青い夜霧の挑戦状」「断崖の決闘」(61)といったB級アクションに主演したあと稲垣浩監督の大作時代劇「野盗風の中を走る」(61)では隻眼の野盗の頭目役で主演する。しかし、好青年ではあるものの、きわだった個性に乏しく、「地方記者」「暗黒街の牙」(62)、「写真記者物語・瞬間に命を賭けろ」「のら犬作戦」(63)、「血とダイヤモンド」「宇宙大怪獣ドゴラ」(64)などに主演ないし準主演するが、代表作となるものに恵まれず、65年10月からの日本テレビ『青春とは何だ』にレギュラー出演。カレッジ物の原型となったこの番組でいわゆるスーパー先生にふんして大きな人気を集め、この人気にあやかったように東宝がつくった「これが青春だ!」(66)に主役として登場。さらに「坊ちゃん社長」シリーズ「青春は俺のものだ!」「青春でつっ走れ!」や「でっかい太陽」「燃えろ!太陽」、木下恵介監督「なつかしき笛や太鼓」(67)と次々と主演作を撮る。その後、仕事の中心をテレビに移し、73年からは所属も三船プロに移してNET『荒野の用心棒』(73)、TBS『Gメン75』、フジ『ひまわりの詩』(75)、『女がふりむくとき』(77)ほかに出演。2018年1月14日、腎細胞癌のため死去。享年81歳。

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